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本業一筋は危険??見習うはアインシュタイン

定年年齢引き上げ、働き方改革、年金2000万円問題、
近年我が国日本は、様々な外部要因の変化が巻き起こっている。
それに付随して、日本の三大神器である
①年功序列制
②終身雇用
③企業別組合 

のシステムにもひびが入ってきたようだ。
成果報酬のトレンドが強くなってきたことで、年功序列による賃金体系も変化(人間関係上は相変わらず年功的だが)し、
終身雇用についても経団連がもう厳しいと悲痛の叫びの声明を出している。

そんな中、国としても、副業の解禁や投資の奨励を行い、個々人で将来の財政状況を賄ってもらう仕組みを創ろうと動いているようだ。

マクロでこんなにも副業や投資について騒がれているのにも関わらず、
私が勤める会社では、
悲しいかな、どうやら禁止となっているらしい。

今日は副業も含めた、働き方について、
山口周氏著作の「NEWTYPE ニュータイプの時代」より
興味深い考え方が記されていたので、皆さんに共有したい。

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ナシーム・タレブが提唱する「バーベル戦略」は、極端にリスクの異なる2つの職業を同時に持つワークスタイル上の戦略で、
言い換えると、アップサイドとダウンサイドでリスクに非対称性のある仕事を組み合わせるということ。
上述だけだと分かりづらいので、例として
安定した職業(長期雇用前提)とロックミュージシャンの二面性をもつ人で考えてみる。
ロックミュージシャンとして活動するのに、大きな投資は存在しなく、
あるとすればアルバム制作費や楽器費用、会場費などであるため、
売れないミュージシャンであっても大きな金銭的損害はない。
一方で、何らかのきっかけによってアルバムが売れたり、
メディアに出るなど一躍有名になった時の報酬はでかい。
この状況が「アップサイドとダウンサイドでリスクの非対称性」がある
ということだ。

また、バーベル戦略の実践者である
ノーベル賞受賞者、アインシュタインの例が参考になる。

実は、ノーベル賞を受賞するきっかけとなった
「光量子仮説」の論文は、アインシュタインが
ベルンの特許庁(お役所仕事)に務めている時に
余暇の時間で作成したと言われている。
かの天才アインシュタインも、特許庁の役人という
リスクの小さい仕事をしながら、
科学論文を書いていたのだ。
また、論文を書くことのリスクはほぼ存在しないだろう。
そして、論文がきっかけで、アインシュタインは世界的な名声を獲得し、
まさにバーベル戦略の成功例となった。
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私も現在、ICT企業のサラリーマン業務のみで生計を立てている状況で、非常に危機感を感じていたところで、このバーベル戦略について知ったが、
この変化の激しい時代で、生き残っていく、輝いてくためには、もっと新しいことにチャレンジしていく必要性を強く感じた。

ここまで読んでいただいたみなさんにも、自身のワークスタイルを見つめ直すきっかけになっていればこんなにうれしいことはない。


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