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【野球】猛虎よ前を向け、独走からの失速も敗れた相手を称えるべし

今季も阪神タイガースの戦いが終わりました。2位です。つかれました。「10.8」からの神宮3連戦で1勝2敗の完敗を喫したことでこちらはだいぶ心折れた感がありましたが、選手たちは最後まで粘り強く戦ってくれました。

まあでもショックですし悔しいよなあ..序盤から中盤まであれだけ独走できたわけだから。

交流戦を6連戦でフィニッシュした頃の各選手の成績。つよい。

ああ..この頃に戻りたい。

この時点で40勝19敗2分で貯金「21」。そして最終成績が77勝56敗10分で全く同じ貯金「21」。失速してはいないが加速もできなかったという意味で、親の顔より見た08年の「Vやねん!」折れ線グラフと同じ運命を辿ることになってしまった。

多くの阪神ファンが思い描いた独走が実現しなかった理由は様々だが、やはり一番は打線の不調に尽きるだろう。6月後半からは大山が、そして7月からは佐藤輝が、さらに8月にはサンズと中核を担っていたポイントゲッターたちが順番に機能不全に。大山はどうにか9月以降、調子を取り戻したがケガもあって最終盤は欠場。サンズと佐藤は二軍にも降格。サンズに至ってはとうとう最後まで再昇格のタイミングが訪れることなくシーズンを終えた。
ここで穴を補うべく仕事をしてほしかった糸井・陽川あたりも調子が上がらず。ロハスは前半の不振を思えば盛り返した方だったが、それでも主軸を任せられるほどの安定感には欠け救世主とはなれなかった。終盤の厳しい戦いで経験不足の小野寺や島田がスタメンに名を連ねなければならなかったのが苦境ぶりを何より物語っていた。

またしてもいい笑いものにされてしまった。ただでさえネタ扱いされがちな阪神タイガースのことである。「前半は他チームの外国人が揃ってなかっただけ」だの、挙げ句の果てにはサイン盗みで勝っていただけみたいなことまで言われていようことは想像に難くない。これほど悔しく、みっともないことがあってたまるか。

だが、実際に優勝を逃して思うのは、「ヤクルトの追い上げがすごかったよね」ということ。特に交流戦明けごろからの盤石の戦いぶりは、「勢い」という言葉で形容するのも失礼に感じるほど。シーズン前半は5回4失点が限度だった奥川が中10日でエース級の投球を見せるようになってからは、ますますチームに強い芯のようなものが通った雰囲気があった。

直接対決で一方的にやられたわけではなかったが、阪神が勝ちあぐねた下位チームをボコボコにして貯金を荒稼ぎ。投打ともに残した数字はリーグでもダントツ。むしろこれだけ成績に差がありながらも最後まで食い下がった阪神の粘り腰は評価されるべきとすら思う。

なので外野の声に心を揺るがされることなく、ここまでやりきったことに対して胸を張ってほしいと思う。CSを勝って日本シリーズへ、なんて虫のいいことは考えてません。来年こそペナント制覇を。今はそれだけを切に願ってます。

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