見出し画像

【ガンバ大阪】これ以上、歴史をくり返さぬために

歴史はくり返される。それも、よろしくない歴史ほどしっかりとくり返される。
「ガンバらしさを取り戻す」ためにシーズン開幕時には攻撃的なサッカーを標榜しながら、早々に頓挫し守備重視の方針に切り替えてどうにか残留するこの流れ。たぶんこの5年で4回は経験してる。

2022年も終わってみれば同じだった。独自のスタイルで大分をJ3からJ1まで引き上げた片野坂知宏監督を新たに迎え入れ、今度こそはと息巻いたものの、変化の兆しが見られたのは最初だけ。ボールを動かすこともポジショニングで優位に立つことも、たぶん今のガンバ大阪のメンバーには向いてないなと察するのにはさほど時間を要さなかった。

で、結局いつものように監督が代わってブロック敷いて少ないチャンスを活かして勝ち切ることに。ああいうわかりやすいサッカーだと選手にも迷いが生じず、シンプルなタスクを懸命に遂行するだけでほんのりと躍動感みたいなものも出てくる。複雑な話だ。
ギリギリのところで残留に導いてくれた松田浩監督には感謝しかないが、あの戦い方は気温も下がって日程も空いてくる季節だからこそ可能なわけで、通年でやろうとすると確実に死ぬ。夏場の連戦であんなんできるわけない。

だから、やっぱり変わらなければならないのである。ガンバらしさを取り戻すとかそういう以前に、この目まぐるしく変化するサッカーの世界で、国内トップカテゴリに留まり続けるために。

そのためのポヤトスさんである。
正直よくわからんが、うちのフロントに監督の目利きができるとは思わん。「何となくよさげ」程度の判断で引っこ抜いて来てそうな予感しかない。たぶんまた最初だけそれっぽい変化の兆しが見えて、気がついたら元通りのパターンしか想像できないのが悲しい。

ただ、外国人の補強に関してはいつもと違う動きが。チュニジア代表のジェバリ、イスラエル代表のラヴィにオファーを出して交渉が進んでるという。どないしたん、知ってる名前じゃないとよう声かけられへん人見知り強化部がグイグイ行くなんて珍しい。他にも熊本の杉山、長崎の江川の加入が決まり、山形の半田もたぶん来るみたいな流れになってる。まあこのへんのJ2の有望株をかっさらってく動きは近年の傾向そのままってとこか。

..期待しちゃうよね。そんな簡単じゃないってわかってても、来年こそはって思っちゃうよね。特にラヴィの動画を見てたら、自陣でボール預かってからターンして運んでいけるのがめちゃくちゃ心強い。どうせ来年も基本は後ろに重たいサッカーになるだろうから、深いところでも安心して預けられるポイントが作れればだいぶラクになるぞ~。

ジェバリは知らんw ゴールシーンよりもどれだけ「無理が利くか」が見てみたい。パッと見たところ周りに活かされながらフィニッシュ決めていくタイプで、ちょっと今のウチで輝くのは難しそうな気もする。

昨年も、おととしも。同じようなことばかり書いてる。このままじゃ限界が来る、変わらないとって。けどそれが実現できないまま、ジワジワと崖っぷちに追い詰められてるのが現状。本当どうなっちゃうんでしょう。

今シーズンも何回かは降格を確信することがあって、落ちたらもう二度と戻ってこられないくらいのところまで覚悟した。清水に完敗したガンバエキスポ、後半AT失点芸で敗れた神戸戦..奇跡的に勝利を収めたマリノス戦も「死に際を見届けておくか」くらいの気持ちで見ていた。それくらいの窮地に立たされてる。

少しでもいいから「これ続けていけばどうにかなるかも」って手応えがほしい。そんな2023年にまたお会いしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?