見出し画像

【野球】5月5日終了時点での阪神タイガース主力選手成績まとめ

当初は9連戦が組まれていたゴールデンウィークだが、緊急事態宣言や雨の影響もあって2試合が中止に。先発ローテのやりくりに困ることもなく、余裕を持って戦うことができた。

こちらが開幕からカードがひと回り対戦を終えた時点での記事。これ以後も11勝5敗1分とほぼペースを落とさずに白星を積み重ねられているようだ。

GWも終わったことだし、ちょうどいい節目を機に主力選手の成績をメモ程度に書き残しておきたい。こういうのを後から振り返るとおもしろいのよ。

■ 野手/バランス良い打線、守備も及第点だが明確な弱点が

(中)近本 .256 2 07 .640 +4.1
(二)糸原 .333 1 11 .829 -6.0
(一)マル .295 7 20 .949 +2.6
(三)大山 .291 5 24 .825 +0.5
(左)サン .262 8 23 .890 -1.5
(右)佐藤 .263 9 25 .841 +0.5
(捕)梅野 .242 0 13 .654 +0.7
(遊)中野 .344 1 08 .904 -1.5

※数字は左から順に打率・本塁打・打点・OPS・UZR(DELTA社)
※中野は規定打席未到達

いやー、バランスよろしいな。まず一番から七番までが規定打席に到達しているっていう時点でチーム状態がめちゃくちゃいいことを物語ってる。この成績を眺めるだけで何杯もイケそう。

攻撃面はもうご覧の通りですわ。中でも近本光司が一気に復調してきたのが大きい。5月に入って12打数7安打。ちょうど昨年と同じく30試合を過ぎたあたりで上向いてきた。そういう仕様なのかw 逆に糸原健斗がそろそろ下降線を辿ってきた印象なので、今度はそこを補う意味でもどんどんチャンスメイクしていきたい。
もう一人、ピックアップしたいのが中野拓夢。遊撃のレギュラー争いにケリをつけんばかりの勢いで快打を連発している。彼が八番に入っていると、下位打線からでも得点の気配がムンムン漂ってくる。現時点で打席数が「68」。持論だが、100打席を過ぎたあたりで上振れは収束してくるはず。そこを乗り越えても水準級の成績を維持できれば、いよいよ「打てる遊撃手」を我々は手に入れたと言えるだろう。

守備面でも一部を除いてまずまずの数値をマーク。近本のUZR芸人っぷりはもうおなじみだとして、ここで際立つのがマルテである。試合をしっかり見ている人ならお気づきかと思うが、抜群のハンドリングとフットワークで好守を連発。いかに足のコンディションが良好かを、数字も物語っている。
対照的に糸原の数字がグロいことになってるw 失策こそ少ないが、守備範囲も狭ければ併殺も取れていない(1.02のサイトを見れば細かい数字も確認できますので)。二塁手でOPS0.8を越える打撃は大変ありがたいとはいえ、これはちょっとなあ..
ぶっちゃけ中野のUZRがマイナスなのも併殺指数が悪いのも半分くらい糸原が原因でしょw 範囲は余裕でプラス出てるのに、併殺の数値がとにかく悪いのが足を引っ張ってる。
マスメディアでは失策数くらいでしか守備の巧拙が語られないので、我々でこういう数字はしっかり見ていく必要がある。

■ 投手/安定の先発陣、あとはブルペンに右の勝ちパが欲しい

藤浪 5試合2勝1敗 2.60 QS2 27+2/3回
青柳 6試合2勝2敗 2.13 QS5 38回
ガン 6試合5勝0敗 2.29 QS4 35+1/3回
西勇 6試合3勝2敗 2.54 QS4 39回
伊将 3試合2勝0敗 1.71 QS2 21回
秋山 5試合3勝2敗 3.56 QS4 30+1/3回
チェ 1試合1勝0敗 1.50 QS1 6回

※数字は左から勝敗・防御率・QS数・イニング数

まずは先発陣から。開幕ローテの順に名前は書いたが、藤浪晋太郎はあえなく脱落。代わりに上がってきたチェンが、かつての本拠地ナゴヤドームで好投。ただ今後どこまでアテにしていいかは何とも言えないのでアルカンタラの合流が待たれる。

残りの5人はある程度は安心して見ていられる。しかし、こうやって見てると青柳晃洋の貢献度は高いな..もったいない点の取られ方をしていたりで勝ち数こそ恵まれていないが、まず間違いなく試合は作ってくれるしイニングもしっかり食ってくれる。急に制球を乱して自滅するようなシーンもほとんど見られなくなったし、本当にすごい。

岩崎 16試合0勝0敗11H0S 1.26
岩貞 14試合2勝0敗09H0S 5.25
スア 14試合0勝0敗00H7S 0.64

小林 12試合0勝0敗03H0S 0.84
馬場 05試合0勝0敗02H0S 0.00

加治 07試合1勝2敗02H0S 7.94
石井 05試合0勝0敗00H0S 14.54
エド 03試合0勝0敗00H0S 6.00

小野 07試合0勝0敗00H0S 3.00
桑原 05試合0勝0敗00H0S 5.40

続いてブルペン陣。必勝パターンの3人は心配してない。岩貞祐太の防御率がえらいことになっているが、先週のナゴヤドームで爆発したのが響いてのもの。今週の神宮では復調の兆しを見せた。
あと、ジワジワと小林慶祐が信頼を積み重ねていっている。勝ちパの継投が例年に比べやや手薄なため、ここがガチっとハマればめちゃくちゃ助かる。馬場皐輔も毎回のように塁上を賑わせながら炎上は避けている現状。

開幕直後は勝ちパの構想に入っていた加治屋蓮と石井大智は完全に脱落。現在は一軍登録を抹消され、ファームで再調整している。手薄になったブルペン補強のために呼ばれたエドワーズも、とてもじゃないがリード時を任せられるような成績は残せず。

うーむ、右の中継ぎで計算できる選手が一枚ほしい..そういえば昨年、160キロ連発するセットアッパーがいた気がするのですが。

本格的な配置転換、そろそろ覚悟を決めるのもアリかもしれません。

■ 次のヤマ場は14日からの東京ドーム3連戦、完全体の読売ジャイアンツと対戦で真価を問う

正直、下位のチームと戦っていると「どうにかなるやろ..」感がすごい現状(ナゴヤドームを除く)。それだけに次のヤマ場は14日からの東京ドーム3連戦です。前のカードでも負け越しを許しましたし、しかも丸佳浩やウィーラーらを欠いた布陣。さらにローテ通りにいけば菅野智之とも初対戦です。

このカードでどれだけやれるかが、今季の真価を問うことになりそう。ここで再び負け越すようだと、そのうち首位も明け渡すことになるだろうし、逆に勝ち越せるならば本当に優勝が見えてくるかも。

背中の張りで登録を抹消されることが決まった大山悠輔は、最短で戻ってこられてもこのカードには間に合わない。逆に今度はこちらが主力の欠場を補いながらの戦いになる。このあたりでアルカンタラを投入してみるのもアリよなあ、などと考えながら。



おかげさまで楽しい野球ライフは続く。コロナに負けず、無事にシーズンが続きますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?