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【競馬コラム】ミスター淀短距離S

3日間開催最終日の月曜は川田将雅の独り舞台だった。9クラに騎乗し4勝2着4回。連対を外したのはメインの淀短距離S(4着)のみで、「何でオレが買った時だけ来ないねん」と嘆く馬券マンが多かったことは容易に想像がつく。余談ながら「来ない」の関西弁は大阪・兵庫・京都その他で微妙に違うので注意が必要。まあ僕くらいになると「きいひん」も「けえへん」も「こおへん」も全部使えますけど。

そんなパーフェクトユウガに立ちはだかったのが、「ミスター淀短距離S」こと幸英明さんである。単勝9番人気のホープフルサインで見事なイン突きを見せ完勝。昨年のシルクロードSで4着と善戦した実力馬ではあるが、それ以来1年近くの休養を経ての一戦だっただけに低評価もやむなし。どうやら競走能力喪失も危ぶまれるほどの大怪我だったそうだが、それも信じられないくらいの強さだった。幸さんほとんど何もしてないしw

武豊さんのシンザン記念8勝もすごいが、幸さんの淀短距離S6勝というのもなかなか凄いと思いませんか。

01年:ダンツキャスト
04年:ギャラントアロー
06年:ギャラントアロー
08年:ファイングレイン
13年:アイラブリリ
23年:ホープフルサイン ← New!!

昔から相性がいいイメージはあったけど、何やかんや10年ぶりか。
スティルインラブで牝馬三冠を制した躍進の03年を象徴したもう一頭の相棒ギャラントアローの名が燦然と輝く。04年はここを貫禄勝ちし短距離王の座も視野に入りつつあったが、続く阪急杯で人気を裏切って以降は苦悩の連続だったことを思い出す。
ファイングレインはこのレースで初めてコンビを組むと、あれよあれよの3連勝で高松宮記念まで勝っちゃった思い出の名馬。プレミアムボックスとかヘッドライナーとか、社台RHの短距離馬とは不思議といい縁があるけれど、その中でも大将格的な存在なのがこの馬。

ホープフルサインも7歳を迎え、今後どこまでやれるか強気なことは言えないが、今回の走りは圧巻の強さだった。この勢いを持続できれば、近いうちにG3くらいなら手が届くんじゃないかと。

最近は2場開催だとご自慢の騎乗数もあまり伸びず、そろそろ厳しいかなあと心配してしまいますけれど、今年も少しでも多くの勝利を見届けたいもんです。

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