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人生で起こることすべて深い意味がある

一見好ましくないこと、大ピンチ、などなど人生においては嫌なことやショックを受けることが人間生きていると色々と起こる。自分の人生を振り返ってもたくさんあった。その時はなぜこんなことが起こるの?と悩むものだけど、後から振り返ってみる自分にとってそれらのことがあったからこそ今の自分があるし、その経験があって自分が鍛えられ、自分を磨くきっかけになり良かったと今になっては思う。

田坂広志先生のご著書や、YouTube、講演会の中でもよく出てくるこの言葉。人生起こることに偶然はなくて、全ては必然のもとに起こっているということとも繋がる。自分にとってとても深く刺さる言葉の一つ。

田坂先生には幸運にも2年前の1月に直接対面でお会いしたことがある。先生のご著書はほかなりの数を拝読していて、人生において最も影響を受けた方のお一人だが、まさか直接対面でお会いできるなんて想像できていなかった。

きっかけはお取引先様と会食をしていた際にたまたま田坂先生の話が出たこと。ちょうどその数年前に田坂先生のメルマガ登録をしていて、いつも当時の私に必要な的を得た言葉が送られてくるため、田坂先生にお礼メールを送ったことがあり、それに対して返事をもらって感激した、ということをお伝えした。そうしたらその方がすぐにご本人に電話してくれたので、すぐにフォローのメールを田坂先生に送ったら返信をいただいてお会いする運びとなった。まさに光栄の極み。なんてツイているのだろう!と思うと同時にこれにもきっと意味があると思った。実際にお会いして「自分に限界をもうけない」と先生が繰り返し伝えられているメッセージを直接お聞きして、まさにそのタイミングで聞いたことが私にとって必然だった。

何か大きなことや、うまくいかないこと、向かい風、などなど起こるたびにこれにはどんな意味があるのかと考えるようになったのは、いつからなのかちょっと覚えていない。ちょうど30代前半でサッカーの日韓ワールドカップに向けて狂ったように働いていて終わった後はどっと疲れが出てその後の健康状態は心身ともに最悪だった。それまでの人生の中で最大となる目標に向かって必死に駆け抜けた後、目標を失っていた頃に、稲盛和夫さんの「哲学」という本を読んで感銘を受けた。この本との出会いも最高のタイミングで起こった。その後の人生考え方において大きな影響を受けた。

その稲盛和夫さんが最も影響を受けたのは、松下幸之助さん。父がパナソニックに勤めていた関係で我が家には常に、松下幸之助さんの本が揃っており、PHPも毎月家に届いていた。当時マレーシアに住んでいた私にとって、日本語の読み物は貴重でPHPは必ず毎月読んでいた。実は私が小学校5年生の時その松下幸之助さんがマレーシアの経済発展に貢献したと言うことで、表彰されることとなりマレーシアにいらしたことがある。遠目にお見かけしただけだけど、柔らかい笑顔で凛とした姿は印象に残っている。

松下幸之助さんはその時に社員とその家族にお土産を持ってきてくれた。子供には一人一箱のグリコのお菓子の詰め合わせ。一箱あたりの値段でいうと恐らく¥1000〜1500ぐらいのものだけど、海外にいて当時日本のお菓子は貴重だったので、小学校5年生の私にとってこれ以上のお土産はないので心の底からワクワクしたことを覚えている。
その時の嬉しさは今でも鮮明に記憶していて、多分一生忘れられない。

その後、大人になってから友人がシンガポールに家族で赴任したので遊びに行ったことがあった。当時子供達は7歳と5歳ぐらいだったと思うが、スーパーであれこれお菓子を大量に購入しお土産に持って行ったら大喜びしてくれた。自分が嬉しかったことを子供達が喜んでくれると、当時子供だった自分の喜びが月日を経て何倍にも膨れ上がった気がする。モノとの出会いからくる体験にも意味がある。

一見良いと思うこと、悪いと思うことって後から考えたら実際には良いも悪いもない。要はどう自分が捉えるかという解釈力の問題だと思う。昔読んだ漫画「エースをねらえ」の中で「ものごとには良いも悪いもない。ただ人間が起こったことをどう受け止めるかだけ」というセリフがあったように思う。自分に起こることには全て意味があって、それは自分にとって最善のことなんだと信じて、ここから何を学ぶか、と前向きに考える方が人生断然得だ。少なくとも自分自身のモチベーションをアップしたり、自分で自分のご機嫌をとって楽しい気持ちにさせることが人生をよりよくしていくと考えると、解釈力を磨いていくことはとても大事。ぜひ解釈力を高めていきたいものだ。




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