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TPUのリトラクション条件出しの実験(その2)

TPUは吸湿すると厄介なので、はやいところ使ってしまおう!と思いいろいろデザインしていました。以前EDOさんから参考情報をいただき、それを神様として使っていましたが、自らの手で条件出しをしたくなってしまいました。あぁ、またどはまりの道まっしぐらです。
条件出しのために、たくさんのgcodeを産出しました。まとめてプリントして比較できるように、ということでgcodeを一つにまとめてみました。今のところは手作業で取りまとめをしていますが、近日中にexcelマクロで取りまとめられるようにしようと思っています。
マージしたgcodeのリンクもあります。
先に公開したものに続き、第2編です

実験条件

目的:TPUのリトラクション条件出し
実験日: ~2022年6月12日
実験環境: 3Dプリンタ Prusa Mini+
      ノズル:0.4mm
      ノズル交換時期:2022年12月8日(0.4mm)
      フィラメント: Polymaker TPU95 

使用したフィラメントはこちら。タイムセールでお安く購入!

参考情報

お手本とした手順はこちらです。チューニングの手順が伝授されています。まだこのレベルまで行かない..…

実験手順と結果

Retraction Length 詳細

リトラクション長は2mm~3mmがよさそうという結果がでましたので、その間を0.2mm間隔で最良点を探ってみます。
前回と同じく、複数の条件でスライスした後でそれらを合成し、一度にプリントできるようにしました。ファイルはこちらからロードできます。


実験結果

2枚目の画像で顕著ですがにじみが見えます。

230℃ リトラクション長2.0mm リトラクションスピード:70mm/s
230℃ リトラクション長2.0mm リトラクションスピード:70mm/s

まだにじみが見えます。具合的には一枚めの奥、2枚目の両サイドです。

230℃ リトラクション長2.2mm リトラクションスピード:70mm/s
230℃ リトラクション長2.2mm リトラクションスピード:70mm/s

まだにじみが見えます。こちらも2.2mm同様、一枚めの奥、2枚目の両サイドです。

230℃ リトラクション長2.4mm リトラクションスピード:70mm/s
230℃ リトラクション長2.4mm リトラクションスピード:70mm/s

ずいぶんきれいになったようですが、1枚目の中央部分にまだ若干のにじみが。

230℃ リトラクション長2.6mm リトラクションスピード:70mm/s
230℃ リトラクション長2.6mm リトラクションスピード:70mm/s

こちらは1枚目の前面の右の柱ににじみが見えます。

230℃ リトラクション長2.8mm リトラクションスピード:70mm/s
230℃ リトラクション長2.8mm リトラクションスピード:70mm/s


こちらは2枚目の最左の柱ににじみがみえます。本来は、3.0mmでは改善しているはず立ったのですが。

230℃ リトラクション長3.0mm リトラクションスピード:70mm/s
230℃ リトラクション長3.0mm リトラクションスピード:70mm/s

こちらは上段の真ん中の右側にかすかににじみがあります。

230℃ リトラクション長3.2mm リトラクションスピード:70mm/s
230℃ リトラクション長3.2mm リトラクションスピード:70mm/s

こちらは最後のテストピースです。

230℃ リトラクション長3.4mm リトラクションスピード:70mm/s
30℃ リトラクション長3.4mm リトラクションスピード:70mm/s

結果として、3.0mm以上であればよさそうな感じでしょうか?今回は完全ににじみが消えた3.4mmで調整をすすめることとします。


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