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Prusa Mini+をもっとお気に入りにするためのプリント(2022/6/2改訂)

概要

Prusa Mini+を2021年8月に購入。以後、便利にMiniを使うためのグッズを作り続けていますのでその記録を。いずれも、かっこよくする、というものではなく課題を解決するためのものです。順次追加しますので、改訂時には日付を入れていきます。
そして、使用しているうちに(正しくは実際に使用開始すると)問題が発生したりしたので、改造したりと手を加えています。

参考にした情報

まず初めに参考にしたのは、東方さんのYoutubeでした。

こちらを拝見して、まず作りたいと思ったのは、ベッド下の小物入れ、LCDのバックカバー、ハンドルでした。

プリント① LCDバックカバー

LCDの裏側が無防備にむき出しになっています。ということで、バックカバーを印刷してみました。しかしながら、どこを下にしてよいのかわからず、向きを変えて2通りのプリントをしました。
8/12にMiniを開封し、13日にプリントした記録があります。我ながら頑張っていたなと。

無残なプリント結果

難しいから面白い!とは言えどうしたらいいのかと思っていたところに、東方さんからお助けいただきました。それがこちら。

FDM 方式の前に光造形で遊んでいたのですが、FDMにはこういう配慮が必要なのね、と気がつきました。(使用フィラメント: Overture PLA)

プリント② ハンドル

別に持ち歩くわけではないですが、掃除をするとき(しないのですが)どこを持つのか?と躊躇しそうでしたのでプリントしてみました。

ハンドルのスライサの向きはあってる?

こちらがプリント第2弾。他にも自分でデザインしたものがいくつか。
取り付けたものがこちら。雑然としていてスミマセン
このときにはまだPrusaはオレンジという理解がなく、本体と同時に購入したPrusament PETGでプリントしました。結構いい感じです。(使用フィラメント:Prusament PETG)

ハンドルを取り付けたところがこんな感じ!

プリント③ ベッド下小物入れ

とにかくものをなくすこととスペースの有効活用のためにベッド下ケースをプリントしました。はじめにPLA(Overture)でプリントしました。

ケースには6角棒を取り付けられるところがありますが、使い始めてすぐに折れました。こちらも東方さんのライブを参考にさせていただきました!


Prusament PETG でプリントしました

(使用フィラメント: Prusament PETG)


プリント④ ダンパー

ほぼ毎日プリントしていると、音が気になります。2階にプリンタがあるのですが、階下や隣の部屋に振動が響きます。あまりにも気になりましたのでダンパーをプリントしました。使用したのはきっとこちら。


結果は良好です。上下反対なのは、padがなくなった箇所があるので水平を取るためにさかさまに取り付けています。それでも効果十分です。動作音は聞こえてきますが、ダンパーなしと比較すると雲泥の差です。両面テープで張り付けていますが問題なし!
(使用フィラメント: Overture PLA)

プリント⑤ LEDライトバー

印刷中の観察のために余ったカメラで定点観測しようとして、光源確保のためにプリント。いろいろ探した中でこれに巡り合えました。

Prusa Mini Z-axis LED USB keyring light by Jgeater | Download free STL model | PrusaPrinters

LEDが2本させるのが気に入っています。私はこれを使いました。

こちらなら、スイッチ不要です。

装着した様子は、上のほうの画像でご確認ください。(使用フィラメント:Prusament PETG)

プリント⑥ Super PINDA調整ツール

購入した時からFirst Layer Calibrationの値が大きく、Super PINDAの高さを調整せねば、となって、でもどのぐらいの高さにすべきか悩みました。ということで、こちらのツールを導入。とても良い塩梅になりました。ということで念のため共有します。(使用フィラメント:Overture PLA)

プリント⑦ ベルトテンションメーター

どんな案件も定量化したくなってしまうのがエンジニアの世の常。ということで、ベルトテンションも、こんな感じ!は気持ち悪いのです。テンションを測ることから、PETG指定です。gcodeをそのまま使うのがよさそうです。

(使用フィラメント:Prusament PETG)

プリント⑧ piカメラケースおよびマウント

いろいろ試してみました。失敗したのは私のせいかもしれないのでここでは言及しません。最終的にたどり着いたのはこちら。オリジナルデザインのチェーンは引っかかって使えなかったので、これ単体(+カメラケース)で使用することを想定して、prusa-mini-bed-camera-mount-fixed-no-attachment.stlを利用させてもらっています。はじめは、Prusament PLAを使用していましたが、ベッド部分は熱くなるのでだんだん変形してきてしまい、PETGでプリントしなおしました。(フィラメント: RepRapper PETG、Prusament PLA)

PLAでプリントしたもの

初めにPETGでプリントしたものは、インフィルを10%としていたためか、沿ってきてしまいました。そこで、Prusament PETGでインフィル20%(デザイナーの指定は20%でしたが勝手に無視していました)でプリントしなおしました。それがこちら。実はプリント⑩のZ軸サポートとぶつかってしまったのでやむなく別のcameraマウントを使用していました。しかしながら、なにかあるたびにカメラのアームに触ってしまい、出社後にリモートで観測しようとしたらあらぬ方向を見ていた、なんてこともありましたので元の方式に戻しました。干渉を防ぐために、⑩のZ軸サポートも設計変更しています。併せてねじが干渉するので、下方向からマウントを止めるためのねじを高さの低いものに変更しています。

フラットケーブルが邪魔ですが、これには目をつぶることにします。将来的には、Miniを下駄上げしてその下にラズパイ本体を潜らせるようにしようかな、などと思案中です。(ケーブルを処理するツールもプリントしましたがいまいち動きがよくなくて、以前断念しています)(2022/6/2)



プリント⑨ piカメラ焦点調整

piカメラはマニュアルで焦点調整が必要であることをCNCキッチンさんの動画で知りました。ということで、プリントしてみました。

なんとなくボヤっとしていたフォーカスをぴったり合わせることができました。

プリント⑩ z軸サポート

東方さんの配信の中でもたびたび出てきましたが、MiniのZ軸を支える部分が非常に貧弱、ということでいろいろさがしてこちらにしました。なぜこちらにしたのか?なんとなく、です。シンプルでがっしりしたデザインのモデルを選択しました。これで何となくZ軸を支えている部分が補強されて安心しました。

上記写真に写っていないのですが、実はカメラマウント⑧との相性がよろしくなく、カメラマウントの下部がZ軸サポートとぶつかってしまっていました。なので、提供されているZ軸サポートをFusion360で読み込んで改造しました。具体的にはヒートベッドの下にもぐる部分の厚み(デザイン的にか、強度を上げるためか、周囲の盛り上がっている部分)を減らしました。

改版後のZ軸サポート
わかりにくいですが、上面からZ軸サポートを固定するねじのある面の縁の盛り上がりを削っています。
こちらがオリジナルデザインです。
無事に⑧のcameraマウントとの干渉を防ぎ、同居を果たしました!

こちらから改版後のモデルを断ロードできます。


まとめ

2021/12/07現在こんな感じでMiniを使いやすく、素敵にしています。よろしければ参考にしてください。
2022/6/2現在、いろいろ手を加えつつ、Mini+を活用しています。よろしければご活用ください。

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