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Support 実験 ~Gypsy Girl(その1)

東方さんの3Dプリンタ勉強会配信を拝見して、自分でもサポート実験をしてみました。

実験環境

3Dプリンタ Prusa Mini+
ノズル:0.4mm(0.4mm V6 Nozzle, Sharp)
ノズル交換時期:2021年12月8日
エクストルーダ: Bondtech社  IFS™ Extruder for Prusa Mini or Mini+
フィラメント: 
デザイン: thingiverse からダウンロード

参考配信と題材

Prusa slicer がVer4.2にアップデートされ機能が大幅に追加・向上されました。そのPrusa slicerの使い方学習のための勉強会です。第1回目はサポートの立て方です。詳しくは東方さんの配信をご覧ください!


サポートテストの素材はこちら。


試作1

実は何度も試作をするつもりはなかったのですが、2回では収束せず、ということで試作一回目です。

スライス条件

顔をきれいにすることを最優先にし、上下を逆にしました。素直に東方さんのやり方を踏襲しないのが私の悪いところ(#^.^#)
スライス時のサポートの設定はこんな感じ
オーバーハング角度を設定したのですが条件が残らない(角度がいくつだったかが今となってはわからない,後で確認したら40°でした)のが玉に瑕です。

ペイントオンサポートでオーバーハング角度を設定してレビュー

この時のプリント時間がxx時間。まぁ、出勤しているうちにMiniに頑張ってもらいましょう!

プリント結果


プリント結果がこちら。サポートを外す前

前面


ちょっとだけ顔をアップ
背面

サポートを外したところ。お顔は顎まで含めてきれい!土台部分にシームが…
あと、土台の少し上の段になっている部分がざらざらしています。

前面

背面はきれいに見えていますがやはり土台部分がブリッジ状態でサポートの上に作られる(サポート上に平坦な面ができるわけではなく、球状に近い形状が形成される感じ)ためたるんでいる感じです。

背面

そして最も気になるのは頭頂部です。ヒートベッドにほぼ並行となるところがガサガサです。

頭頂部をクローズアップ


実験結果の考察

スライスの結果を見ると、頭頂部がいきなりヘッドにプリントされています。頭頂部は平坦じゃないんだからこれじゃだめなのでは?と思いました。

まず対応策として、頭頂部を美しくすることと、シームを設計することにこだわりました。念のためプロジェクトファイルを置いておきます。

試作2

スライス条件

今回は、頭頂部をきれいにするためにベッド代わりのラフトを5層追加しました。また、シームをシームペイントでドレープに隠したりないところは背面に持っていったり、陰になる部分に落としたりしました。

スライス結果(底面付近)はこちらの通り。さきほどのすかすかのより良いかなと。

シームペイントの設定はこちら。ドレープにシームを隠すなどしました。

プリント結果

プリントした結果がこちら。顔はきれいになっています。ドレープにシームを隠したところはうまくいっていると思います。また、写真ではわかりにくいのですが、置き方の都合上(最後に前方をプリントするので逃げようがない)、シームが残っています。底面にシームを配置すればよかったのかもしれません。

前面

背面に逃がしたシームはうまくいきました。違和感がないです。

背面

ただし、頭頂部はラフトを追加したにも関わらず、汚いです。

頭頂部

土台部分のたるみはおなじく発生しています。

土台部分のアップ

実験結果の考察

土台部分、頭頂部などが汚くなる理由を考えてみました。
スライス結果をもう一度見てみると密度が荒いのではないかと思いました。そこで、平らに近い丸みを帯びた部分のレイヤを細かくすることが必要なのではないかと考えました。

試作3(試作のための予備実験)

スライス条件

実験に時間を要するので、特に見たい土台部分と頭頂部のみ切り取って実験することにしました。配置は以下の通りです。

モデルの配置

スライス結果は以下の通り。下から見ていますので上下逆転しています。見やすいように、サポートは表示から外しています。
例えば、土台部分は上のモデル(モデルの配置では下側)はオーバーハングが大きいことがわかります。

スライス結果

プリント結果

実際にプリントした結果は以下の通りです。スライスと同様の配置にしています。わかりやすいように上下反転させています。

土台部分から見てみます。レイヤを細かくしたほうが良い結果になりました。想定通りです。しかしながら、触ってみるとざらざらします。まだ条件出しが十分でないようです。

土台部分(アダプティブレイヤハイト)
土台部分

頭頂部もしかり。レイヤは細かくなっていますので粗は目立たなくなりましたが..…

頭頂部(アダプティブレイヤハイト)
頭頂部

実験結果の考察

十分な結果が得られなかった理由として、サポートの条件出しが完全ではないことが考えられます。このフィラメントでサポートの条件出しをしていませんでした。よって、次はサポートの条件出しをします。
平面などは問題なさそうですので、突起状オーバーハング部分へのサポート条件を求めるための実験をしたいと思います。



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