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48(フォーティーエイト)音羽,脱退を発表について思う事

どうも8810sekkeyです。今回は時事ネタですので分析に少々粗が出る可能性がありますのでご了承ください。

2日,3日くらい前に若年層から支持を集めるYoutuberグループ,48(フォーティエイト)のメンバー,音羽さんが同グループの脱退を発表しました。明確な脱退理由についてはご本人からの言及はなく,他のメンバーからも理由についての発言はなく謝罪動画の投稿によって伝えられました。現在ネット上では48の楽曲に関する件での誹謗中傷等が原因だと推測され,脱退を悲しむファンや視聴者の声,誹謗中傷に関して非難する声で溢れています。

流行研究を名乗っている以上,私も意見を述べるべきだと思いこの記事を急遽書かせてもらいました。ネット上では誹謗中傷に関しての非難で溢れていますが,この騒動の最初から追ってみて私がどう感じたのか客観的に考えてみようと思います。

〇この騒動に発展する経緯

48(フォーティーエイト)はTiktokとYoutubeを併用した動画スタイルで人気を博した男女で構成されるYoutuberグループである。48が(以降48と略称する)2021年冬に投稿したTiktok,mix楽曲「Tiktok Winter 2021【Tiktokメドレー】」の音羽が歌うパート「音の呼吸だ」に注目したネット住人によって「おっ,おっ,音の呼吸だ」と少しギャグ(小バカ)にしたようなネットミームとして急上昇したのが原因である。なおこの動画は現在,再生回数2114万回であり48の中でも最高クラスの再生回数でかつグループを代表する動画でもある。

〇ミームを流行らせたのは20代後半から中年層だと考えられる

このネットミームを流行らせたのは推測ではあるが,20代後半から中年層の主に男性であると考えるのが妥当。ネットミーム「おっ,おっ音の呼吸だ」と共に付けられる顔文字が旧2ちゃんねる(5ちゃんねる)に用いられる顔文字であることや,楽曲に乗せてミームを作る文化に少し皮肉を混ぜている部分はニコニコ動画全盛期のMAD動画に酷似している所がある。

これらからネット文化に最も癒着のある世代が20代後半から中年層と考えられる。しかし5ちゃんねるを利用する層はYoutubeの次世代に対しての関心はあまり薄いとされている。

そのためこのミームを作り出したのは主に20代後半から30代前半の男性を中心とした「ニコニコ全盛期世代」と考えるのが妥当であり,特にこの世代は旧世代Youtuber(特にヒカキン)を信仰しているもしくはゆかりの強い世代でもある。そのためその他の世代ともいえるヒカル,フィッシャーズ,コムドット等の代表格を騒動に発展させたり,誹謗中傷とも見られる書き込みや信者に対して厳しく非難する等の傾向が見られる。

なお彼らの口癖とも言えるのが,「共感性羞恥」「(他のYoutuberが騒動に発展すると...)ヒカキンの株がまた上がったわww」,韓国が好きな女の子に対して頭が弱い等の発言や「加藤純一最強!」等のコメ欄を残していくことが多い。

つまりこの「ニコニコ動画全盛期世代」は古き良きネット文化を継承しているといういい面もあるがヒカキンを始めとする自分達ともに成長していったYoutuberを絶賛する一方,他の世代に対しては厳しいコメントを残していったり,少々頭の捻ったギャグ(皮肉)を残したり,若い世代に罠を張ってそれにかかった学生を吊るしあげたりする等の素行の悪さが目立つのも事実である。

今回48の音羽さんに注目したのはこのような人間性を持っている人たちである。それを理解したうえで次の解説に入っていこうと思う。

〇「ニコニコ動画全盛期世代」のイジリは時には絶大な効果を発揮することもある。

「ニコニコ動画全盛期世代」はこのように何かが流行ると一斉に少々ギャグを加えた皮肉をこめてバカにしてくるのは48だからというわけでなく,誰に対しても無差別に行われる。ここまで彼らに目を付けられると,とんでもない誹謗中傷に見舞われるという悪い面のみ紹介してきたがこれを上手く利用して彼らから絶大な支持を得たYoutuberが存在するのも事実である。

〇「音の出るゴミ」から「音の出る神」へ

現在,「ニコニコ動画全盛期世代」から圧倒的に支持されているヒカキンがYoutuberを始めた当初はYoutubeという未開拓の地で参入したということやヒカキンを支持するヒカキンチルドレンの素行の悪さが目立つようになってからは,彼がその代表としてイメージが悪くなり「ニコニコ動画全盛期世代」からは当時「音の出るゴミ」というあだ名が付けられていた。だが後々ヒカキンのイメージが大きく変わる出来事がある,ヒカキンの周りのYoutuberが炎上騒動を度々起こして世間から猛バッシングを受ける中,ヒカキンはスキャンダル,大きな炎上騒動は現在に至るまで全くないのだ。それを肌で感じた「ニコニコ動画全盛期世代」は評価を180度変えて「音の出るゴミ」から「音の出る神」へと呼び名が変わったという過去を持っている。

それと同様に当時数々の炎上商法を用いてたくさんの人から避難を浴びていたシバターも,彼は炎上商法こそするが本人の意図しない炎上騒動がなく,彼の述べる意見が非常に優れていることから「正論おじさん」として「ニコニコ動画全盛期世代」から絶賛されているのだ。

このように「ニコニコ動画全盛期世代」はギャグを加えた皮肉を残したり,他の界隈に非難したりと厄介な一面もあるが彼らは何と言っても昨日はターゲットを木っ端みじん,誹謗中傷に明け暮れていたのに,一つ良い行いをしたり時間が経つと昨日の出来事はふっと忘れて急に称賛されるということが少なくないのだ。悪くいうとあいつらは都合が良すぎるのである...

〇これらを踏まえて音羽さんについて思う事

筆者はこれらの前提条件を踏まえたうえで意見を述べるとしたら,「おっ,おっ,おっ音の呼吸だ」も本人の捉え方次第で自分自身が大注目されるキッカケにもなれたなと感じる。

実際「音の呼吸」とは彼の名前「音羽」から取られたものであり,彼自身はそれを誹謗中傷と捉えているみたいであるが,彼の芸名の一部がネットミームとして大注目されているということは紛れもなく事実なのである。

さらに本人を傷つけたとされていると言われている「おっ,おっ,音の呼吸だ」の部分に一つも誹謗中傷と思われるフレーズは無く,少し小バカにしている感は否めないが「アホ」とか「消えろ」とは言われている訳ではないし,言われたら嫌なあだ名とか,多くの人が言われたら傷ついてしまう悪口とかではないと考えてもよいだろう。ただし筆者もネットの表面で見られる視聴者のコメントしか見られないので本人宛に誹謗中傷が届いたのかもしれないが,非難しているとされている「ニコニコ動画全盛期世代」はその楽曲を聞いてノリノリでどこか楽しんでみえるのは私だけであろうか??

実際筆者もこの騒動をきっかけにして初めて48というグループの存在を知ったが,このグループの中で唯一名前を知っているのは音羽さんである。それはおそらく皆も同じであり,理由は「音の呼吸だ」は紛れもなく彼の名前に関連したフレーズであり,多くの視聴者に「音の呼吸だ=音羽」という共通認識を抱いているのは事実である。

反対にその他のメンバーについて筆者は全く知らないし,48が何人グループであるか,男女比率がどれくらいであるかも,ましてやメンバーの名前なんかも分からない。

ある意味この騒動は48全体の騒動みたいになっているがこの騒動で注目されているのはメンバーではなく音羽さんのみであり,実際彼は売名に関して100%成功したといっても過言ではないだろう。

以上のことから音羽さんは今回のネットミーム流行を上手く利用できなかったことに非常に残念さを覚える。一般人であれば中には目立つことを嫌う人もいるのでそういうのに配慮しなければならないが,Youtuberは目立ってなんぼの職業であり,どんな注目方法であっても視聴回数さえ取れてしまえば,一攫千金も地位,名誉の獲得さえできる業界なのである。筆者だったらこの絶好のチャンスを視聴者がうんざりするくらい「音の呼吸」を連呼して,再生回数を根こそぎ稼ぎだすアクションを起こすかもしれない...

〇まとめ

今回は48のメンバー音羽さんの脱退騒動についての筆者の意見を述べさせてもらいました。視聴者に注目されて生業を得ているYoutuberだからこそこのタイミングで脱退を決意してしまった音羽さんは非常に残念だなと思いました。こういうのもアレですけど「ニコニコ動画全盛期世代」の人たちは音羽さんのことを嫌いだと全く思っていないですし少々表現は汚いですけど愛を持って接してくれているし,彼らもいい歳をした大人ですから大半の人は基本的なネットでのマナーは守っています。

なので今回の騒動で一番ビックリしているのはファンではなく彼ら「ニコニコ動画全盛期世代」だと思います。彼らは音羽さんだけではなく過去に多くのネットミームを作ってきましたが,思ってた結果と違う方向に行ってしまって驚いていることでしょう...(筆者も驚きました)。

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