作者がママチャリで日本一周して三回死にかけた話。(EP12 沖縄~鹿児島編)
【沖縄】【二〇一七年 八月二三日~二八日】 さらば不思議で奇怪な楽園よ。
【二〇一七年 八月二三日】
朝から歯磨きして飯でも自炊しようかと思ったが、公園が地元のラジオ体操の集合場所になっていたことを子供たちとの遭遇で知り、断念。
ちゃんと警戒している子もいたが、俺のママチャリに興味津々な子が居て、急いで出発したら後ろからちょこちょこ着いてきていて、ひとつ間違えたら誘拐犯だった。
危ねぇ。おおらかすぎるぞ沖縄。
知らない人に着いてっちゃダメ!
この辺りからタイヤに違和感を感じる。
急に抜けないのだが、前日パンパン100%にしたはずなのに九割方くらいになっている。
イカスミ汁ともずく天を食ってから再び整備するが、どうやら以前のチューブパンクが修理パッチから空気が漏れているらしい。
ガワを変えた際、すごく絶妙な位置で止まっていたのを外してしまったらしく、再修理はできなかった。
ここでのチューブ交換はできず、走行は可能な状態なので、次の道の駅を目指す。
沖縄に来て最も野宿の楽な道の駅に到着、体力回復を図るがその間に消灯。
暗がりでは整備ができず、明日を待つ。
……正直、沖縄、苦手なんだけども。
なんだろう。これ、 滞在が長くなると、なにか、心の中に溜まってる。
北海道とは別の意味でまた来たくなる。
言語化できない、ナニコレ?
夜にパンク修理しようとしていたけど、夜に電気が点かないタイプの道の駅だった。
明日の朝かな。
【二〇一七年 八月二四日】
起床後、チューブ交換開始。
お店の方からコーヒーいただきました。時計に注目。
カワセミ、かな?
気になっていたコンビニ沖縄おでん。かなり前から狙ってたんだけど、
どこもソーキなど特徴的なオデンダネがなかったり、あまり品揃えが良くないコンビニが多かった印象で久々大ヒット。
沖縄の最北端に到着。
大人専用アスレチック。
鋭利な岩の上をガンガン進んでいく。リュックは途中に置いて進む。無理っす。
友の歌。
スルーしている日本人観光客、手を合わせてくれるアメリカ人観光客。
印象的な場所でした。
多分、戦争の忘れたほうが良いこと、忘れちゃいけないことが沖縄にはたくさん残ってて、 それが、色んな方向のエネルギーになってるんだろうなぁ、と感じた。
一休みしてからこの場を後にする。
通った道をそのまま戻るが、お日様の向き一つでかなり趣きが違う。
昨日休んだ道の駅で今日も連泊。距離的に仕方ないんだけども。
その後一泊するが、花火が見れたり昨日より楽しかっ……すいません、写真は忘れました。気付いたら終わってた。
口で『ぶるるるん!』とか言ってチャリで走り回る中学生や、なぜか深夜にオッサンの声のカラオケが聞こえたり、賑やかな夜でした。
【二〇一七年 八月二五日】
沖縄銭湯に入ってからシャワーのみで、かなりキツイ。
一周はしていないが、山の風が恋しくなってきたこともあり、九州へフェリーで戻ることにする。
ちゅらうみ水族館は混んでいたのでスルーして、近くの良い雰囲気のお店で食事。
青い空が見える上、日よけはできる最高のロケーション。
フェリーは早朝ということで、近くの公園で野宿することにする。
地元のローカルビール、オリオン飲んでる。
しょっぱいツマミでガバガバ飲むタイプかな。
雑味が少なく、ゴクゴク呑める。
……違うよ!? ちゃんと寝床探してから飲んでるよ!?
飲酒運転はマジゼロだからね俺!
【二〇一七年 八月二六日】
前回も乗ったのと同じ船。
……あ、ごめん。景色に既視感があったので、スルーで寝てました。
一日中小説書いてました。
【二〇一七年 八月二七日】
これまた通りかかったら夏祭り中。
たこ焼き食いながら見物。
波乱を感じさせる道の駅案内プレート。何が有ったのか。
ををををを!? なんだ今日は!? 日曜日で夕食をレストランが食える!
しゃぶしゃぶ食べ放題!
このくらいの皿を四~五枚くらい食べてます。
あとゴハンと野菜を同じくらい。
一時間だったけど、五十分で満腹になったので早めに外へ。
猫さんが住み着いていたので、一番寝やすそうなベンチはあきらめる。
彼のテリトリーらしかったし、他の野宿者も居たのでテントで寝ることにする。
今日はなんやかんやとラッキーな日だった。
銭湯には入れなかったがあとは下調べもしてないのに色々と遭遇できた。
九州に戻ってきて、何かの流れが来てるのかな。
【二〇一七年 八月二八日】
マイナーな農道だが、景色が素敵。そして熊本で買った靴がまたもや寿命。
おそらく、体重と筋力が増しているせいかな。
道の駅にてマッタリ。飯も美味い。
身体が限界なのでここでゆっくりすることにする。
初めて、沖縄で買っていたコーレグースを使ってスパゲッティ。
タバスコと違って鼻やノドに抜けず、口の中だけで唐辛子を楽しめる感じ。オススメ。
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