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無人駅

我が町の無人駅がリニューアルしたらしい…
この町にはいくつか駅があるがほとんどが無人駅である。学生時代も利用したことがないがカフェも出来たというのでお茶をかねて友人と訪ねてみた。

新しくなった十村(とむら)駅

利用したことが無いから以前がどのような駅だったは実は知らない。
JR西日本小浜線十村駅、開業105年らしい。

小浜線には幼少期時代から乗っていた。
母の話によれば、私が赤ん坊の頃はまだ蒸気機関車が走っていたらしい。
ただ物心着いた頃にはディーゼル機関車で客車を引っ張っていた。
当時は、木製の乗降扉は開けっ放し、手すりを持って外に顔を除かせていた時代であった。
今思えば、よく振り落とされなかったものだと…

現在は電化され、乗客も減り一時間に約1本走っている程度の路線である。
何度か廃線の話も出ている。
駅前は、商店街どころか人すらいない静かな田園風景が広がっている。
いっしょに行った友人も何十年ぶりらしい。
懐かしすぎて興奮気味である。

カフェ ほっとむら

もともと改装計画があったらしいが、近所に住んでる人が「ほっ」とできる場所を作りたいという思いが募り、「ほっとむら」というネーミングになったとか、なっていないとか…
でも上手いネーミングだ!

この十村駅も昔は駅員もいた。
ここに勤めいていた当時の駅員さんが、どうにか地元のために復活できないものかと有志を募って話し合いが進んだらしい。
そこで、町の支援もあり地元の憩いの場が出来たとのことである。
駅周辺には何もないが、のんびりとした旅の途中に下車して一時間程度お茶してみてはどうか?

コーヒーでほっと一息
ホームを眺めるカウンター席
うっすらと雪を被る三十三間山を眺める
地元のおばちゃんがコーヒーを淹れる
近所のおばちゃんの誕生会を祝う
十村駅向かいに有る懐かしい雑貨屋
十村駅から伸びるメインストリート

閑散としたした町だが、コーヒーを飲みながら「ほっ」とする一時だった。

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