PCやメールはかなり普及しているが、まだ電話やFAXでしか連絡できない店舗がある。例えば、老夫婦でやっているお店、IT業界から離れた業種の店舗などである。なぜか喫茶店もPCやメールを使用していない店舗が少なくない。

喫茶店の紹介特集をする雑誌の取材をしたとき、約60軒の店舗と取材や校正をFAXでやり取りすることになった。そもそもFAXを使うのは誰でも億劫に感じるわけで、喫茶店の店主も同じだ。 

校正戻しの締切が近づいているので何度か頼んで、ようやく各店舗からFAXが送られて来るようになり良かったのであるが、一時、FAXの嵐になってしまい大変な状況に陥ってしまった。そして、さらに予期せぬことが起こったのである。それは、FAXしたのに通信エラーになって送れないという、別の店舗からのクレームである。

調べたところ当方のFAXが通信中に、他の店舗から同じタイミングでFAXすると呼び出し音の後「応答なし」のエラーになってしまうのだ。

店主はおかしいと思いもう一度FAXする。それでも同じエラーになるため、当方のFAXが故障している！と腹を立ててしまったのである。この時は、店主に事情を説明し再度FAXしてもらったが、その後も同様のクレームが数件発生したのである。

締切が近づき短期間に多店舗とのFAXのやり取りは、送信タイミングが重なり一時的に通信不通になるケースがある。

これが思わぬトラブルを引き起こすので、FAXによる校正作業は要注意だ。