不妊治療。

はじめて当事者の方からお話を聞いた。

まず、私に話してくれたのが嬉しかった。
このテーマはほんとに、人と喋るのが難しい。

誰かに聞くこともできない。聞けない。

当事者の方も自分から話すことはまあない。

そんな話題を、気を使うことなく、思ったことをそのまま話し合えることができたこと自体がほぼ奇跡だ。

お話を聞くと、
いろんなことを考えて、やたらと考える時間だけはあって、その長い時間の中で自分なりの考え方を見つけていらっしゃったことがよくわかった。

そうやって、辛い時を乗り越えてきたんだ。
頑張って、努力して、前を向いているんだ。

そうしないとたぶん続けてられないのだろう。

きっと、そうやって、みんなそれぞれ何かを見つけて心に決めている。

体験したことがないから、ほんとの辛さは当然わからない。

でも、推測で「なんとなく大変なんだろうな」と思うんじゃなくて、ちゃんとリアルな声を聞けたから、知れたから、
より強く支えたり、一緒に一喜一憂できる気がする。

まだまだ続くかもしれないし、もう来月にはゴールがあるかもしれない。

そんな不安定に身を置いて、
一喜一憂し過ぎないように「あまり考え過ぎないようにしている」とおっしゃってた。

期待しすぎるとダメな時にしんどいから。

だけど、他人事かもしれないけれど、うまくいく未来を願わずにはいられない。

「来月にはきっと」なんて、安易に口に出してしまいそうだ。

でも、ほんとに、うまくいってほしい。

新しい命が、願うすべての人のもとに降りてきますように。