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弱い、けど元サッカー王国を感じる天然芝の環境|エッセイ

静岡県内ではよくある記事。もう聞きたくない。

ジュビロ磐田と清水エスパルスがJ2に降格してしまい、J1から静岡のクラブがいなくなってしまった。サッカー王国静岡で何が起きているのか。

のような見出しの記事

サッカー王国であったのは過去の話だと、静岡県民はみんな分かっています。大々的に報じるメスメディアの方だって理解しているし、心苦しく記事を書いているでしょう。

プライドがないかと言ったら噓になる。言われなくなったら、それはそれで悲しい。でも聞き飽きた。報じられるたびに心臓を握られている気分になる。というのが本音。

そろそろサッカー王国に変わる新たな言い回しが誕生して、現状をポジティブに更新していきたいですね。

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で今日のテーマは、それでも静岡にはサッカーの文化が根付いていて、サッカーをする贅沢な環境が多く点在しているよ、という話。

ジュビロ磐田のホームタウンの磐田市は、人口16.5万人の中規模都市にも関わらず、管理が大変な天然芝のサッカーグラウンドが多いです。

日韓ワールドカップで日本代表が拠点においた「ゆめりあサッカー場」を筆頭に、「竜洋スポーツ公園サッカー場」「安久路公園多目的グラウンド」「磐田稗原グラウンド」と5面もの天然芝サッカーグラウンドがあります。そしてどのグラウンドも管理が素晴らしく、いつも青々とした天然芝が活き活きとしています。

芝の上でやるサッカーは、土でやるサッカーより気分が好い。

いまの女子高校サッカーの聖地は神戸ですが、実はその以前は磐田市だったのです。全国大会が開催されるほど豊かな環境だという証明だと誇りに思います。

静岡県西部地域だけでも、湖西市、浜松市、袋井市、菊川市にも良質な芝のグラウンドがあります。わたしは浜松の高校のサッカー部に所属していましたが、8年前でもう公式戦と言えば絶対芝という恵まれた環境でした。

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また磐田市には22の小学校がありますが、ほとんどの小学校の校庭には天然芝が張られています。この校庭の天然芝化プロジェクトの背景にはジュビロ磐田というサッカー文化が発想の起点になっています。

遊びの天才である子供たちに、天然芝のグラウンドを与えてしまったら、いったい何が起こるでしょうか。芝のクッションがけがのリスクを下げるため、思い切ったアクションができますし、足場が土やコンクリートより反動が小さくデコボコもあるので自然と下半身が鍛えられるでしょう。

管理は大変ですが、子供たちの将来を考えると、とてつもない有意義なことですよね。

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こんな感じで静岡県には芝生文化が文字通り根付いているので、元サッカー王国の影響は多大なものです。

誰かサッカー王国に代わるキャッチ―なワードを広めてください。おねがいします。

おわり。


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