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子宮内膜異型増殖症のはなし その2

【この記事に医学的監修はありません。あくまでとある患者の体験談ですので、参考程度にしていただきますようお願いいたします。】

その1(~総合病院受診まで)

*正式な診断がつくまで(2017年11月~2018年1月)

初めての結婚記念日に紹介された総合病院の婦人科を受診したところ、「子宮体がん」の可能性があるので早く検査を受けろと言われ、ショックを受けながらMRI撮影専門のクリニックを最短で予約し、再度12月に受診することに。
レディースクリニックから転院したときの生検の再診断とMRIの結果、おそらくがんではなさそうだが、実際診てみないと否定できないということで手術を行うことが決定。

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生検再診断:少量の内膜組織ですが、腺管の比較的密な増生を認め、morule様病変を散見します。癌とする程の異型はありません。Atypical endometrial hyperplasia(*1)を考える。
(*1)Atypical endometrial hyperplasia:子宮内膜異型増殖症

MRI報告書:ご指摘の通り、子宮内膜はT2WⅠでやや低信号を呈し、約12mm大と目立ち、内膜増殖症に矛盾しません。MRI上の鑑別にはポリープもあがります。少なくとも筋層浸潤は明らかではありません。
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ということで、年明けすぐの2018年1月10日に初めての手術を行いました。
手術といっても膣から内視鏡を入れるだけのものなので、手術自体は30分程度で終了。わたしは静脈麻酔で眠っていたのであっという間でした。(とか言ってますけど、ラミラリア入れたり腰椎麻酔が大変でした。最後にまとめて書くのでここでは省略します。)

検査の結果を聞きに行ったのは1月末のこと。
診断は、子宮内膜異型増殖症でした。
ただし、全面掻把した内膜からAPAM(*3)も見つかったこと、複雑型の異型増殖症であることから治療はマストであること。
治療の方法は基本的には子宮体がんの初期と同じで子宮摘出か、ホルモン療法になるということを告げられました。
がんではなかったという安堵感、結局がんと同じ治療をするのかという落胆、治療が功を奏さずがんに進行したらどうしようという不安、様々な感情で頭の中が混乱していました。
今すぐにどうするかは決められないだろうから、ということで1週間考え翌週にまた受診し、治療方針を決めることとなりました。

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病理組織診断:
(増殖症が疑われる内膜)不整腺管が密に増殖する。腺管/間質比は1以上。細胞異型は軽度。腺管同士の癒合は認められない。Non-Atypical endometrial hyperplasia(*2)相当の所見。一部で、平滑筋性間質を背景に内膜腺がまばらに散在する領域がある。内膜腺の一部にMoruleの形成を伴う。
(全面掻把した内膜)不整腺管が密に増殖する。腺管/間質比は1以上で、back to backの配列を認める。腫瘍細胞の核腫大を伴う。Atypical endometrial hyperplasia相当。

Comment:Atypical endometrial hyperplasia相当の成分を認めます。一部に平滑筋性間質を伴ったAPAM(*3)様の成分を伴っており、APAM-LMP(*4)の可能性があります。ただし、APAMの成分に関しては、筋層浸潤との鑑別が組織標本上はきわめて困難です。

(*2)Non-Atypical endometrial hyperplasia:子宮内膜増殖症
(*3)APAM(atypical polypoid adenomyoma):子宮ポリープ状異型腺筋腫(*4)APAM-LMP:低悪性度異型ポリープ様腺筋腫
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*セカンドオピニオンと治療方針の決定(2018年2月)

話は夫と聞いたのですが、自宅に戻り各々病気について調べ、再発率が高いことを考えると「子宮を取った方がいいのではないか」という結論になりました。
当時のわたしは「まだ見ぬ子よりも、今そばにいる夫のほうが大切」だと思っていましたので、翌週再び夫と病院に赴き主治医にその旨伝えたところ、主治医が慌てふためく。
「いやいやまだ若いから!それにがんじゃないから!セカンドオピニオンとか行ってきてください!」ということで、セカンドオピニオンすることになりました。
セカンドオピニオンに選ぶ病院についてはまとめて書こうと思うのですが、今回はがん研有明にお願いすることになりました。

組織診断が1週間ほどかかるので結果出てから来てとのことだったので予約の電話してから大体10日後くらいに受診。
がん研有明の場合、セカンドオピニオンを受ける場合30分で3万かかります。(白目&白目、しかもこれに消費税がかかるのと、組織再診断が5500円かかるので実質4万くらいかかりました。)なので、あらかじめ何を聞くかをまとめておく必要があるのですが、わたしはもう「子宮取ったるわ!!」と半ば自暴自棄な状態になっていたので、もう「取ることが前提」とした質問しか考えてこなかったわけです。が、主治医と同じことを言われ、むしろ「40過ぎてもう妊娠する必要のない人でさえ残してくださいっていう人もいるんですよ、あなたアッサリしすぎです。」となぜか怒られる始末。

たしかに子宮というのは出産以外には使わないものなのですが、元々あったものが無くなると体も色々不都合が起こるそうなんです。たとえば排泄障害が起こったり、手術によって腸が癒着したり。
なので、薬でやってみてそれでもダメだったら手術すればいいのではないか、というのが主治医とがん研の先生の話だったので、まあじゃあそうしますということで、MPA療法を行うことになったのでした。

治療開始から寛解まで(2018年3月~2019年11月)

というわけで、診断がついてからここまで2か月かかっているわけですが、2018年3月からMPA療法を行うことになりました。
MPA療法というのはメドロキシプロゲステロンという薬剤(わたしはヒスロンHと、血栓予防でバイアスピリンを服用)を服薬し、1ヵ月毎に組織検査、2カ月毎に内膜掻把を行うというものです。治療開始時の話では、効く人は大体半年くらいで消失するということでしたが、わたしは5クール、約1年かかりました。

2018年3月から服薬開始、5月、7月、9月、11月、2019年3月に内膜掻把を行いました。ヒスロンHは2019年4月まで飲んでます。
5月、7月は最初と診断が変わらなかったのですが、通常であれば3クールほどやって効果なければ手術を検討するようなのですが、9月が「異型もあるし、異型じゃないところもある」というような診断だったので、「効いてないわけではない」ということで治療続行。最後に内膜掻把を行った2019年3月の組織診断の結果は「増殖症だけど異型はない」というかんじに落ち着いたので、一旦治療は終了しました。なお、この1年間で15kg太りました。呼吸するだけで太りました。

ただ、何もしないと再発する可能性が高いということで、ディナゲストを服用するかミレーナを装着するかのどちらかを行ったほうがいいだろうという提案をされました。
ディナゲストは子宮内膜症の方にはお馴染みの薬。ミレーナは俗に避妊リングと呼ばれているものです。
どちらもまだ増殖症に対して保険適用ではないらしいのですが、元々月経過多の症状もあったことからミレーナなら保険適用できるかもしれないということと、飲み忘れの心配がないこと、5年間有効であること、除去すればすぐに妊娠することが可能ということで、ミレーナを入れることに。その後は、2カ月に1回組織診断を行い、2019年11月の検査では「増殖症を示唆する所見は認められません」という結果になったため、治療を終了し妊活をを始めることになりました。

その3につづく


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