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え~…、鍼灸師をしています。

こう自己紹介をすると、色々質問されます。

「なんで、鍼灸師になったの?」

これが一番多いです。


あまりによく聞かれるので、一言でクリティカルヒット!する返事を考えているんですが、考えても考えても、分からない。

経緯はあるけど、「理由」と聞かれると????

本人にも理由がわかんない。


最近よく、「サラリーマンで会社を辞めたら食べていけないことが不満で、副業でFIREを目指した」なんて話聞きますよね~。

※FIRE:お金を貯めて定年より早めに会社や仕事を卒業すること。


私とは、まったく、全然、まるで事情が違うけど、仕事をアーリーリタイヤしたってとこだけ一致してる。

というのも、私は「お前はもう、働かなくてもいい」と、卒業を促された側だからです。お金ができたからじゃなくて、病気になったからなんですね~~。

病気になる前は、普通に経理事務やってたんです。適性がないから病気になったんですけどね~~~。


とはいえ、それはそれで、「じゃあ、なんで、実家で大人しくしてないで、鍼灸学校行ったわけ?」という質問と、「なんで、”鍼灸師”なの?」という次の質問が来ちゃうんです~~。

そしたら説明するの、面倒になってくるじゃないですか。


色々ある話を、スパッと終わらせるには、「自分が病気になったので、働く人が病気にならないよう健康づくりをお手伝いしたくて、鍼灸師になりました(うるうる)」と言っておくと、話が早い。

どっち、質問してくる方も、そんなに真剣に理由を聞きたいわけではなく、鍼灸師というけったいな仕事を選んだ奇特な理由を、「いちおう」確認しといたろか、ということなのだと思うので、

まぁ、双方にとって、うまく理由になってるっぽいことを、言うようにしています。


それはそれで、もっともな理由だし、そういう動機も、確かに私の中にあります。仕事で病気になる馬鹿馬鹿しさは、痛感していることなので。


つーかね、、、本人にも、「本当の理由」なんて分かってないもんじゃない?って思うんです。

「じいちゃんがこうで、ばあちゃんが何々で、その末娘が母で…」から始まる、長い長い経緯、「わたしが鍼灸師になるまで物語」を話すことはできるけど、鍼灸師になった理由は何かなんて、自分でも分からない。


ばあちゃんが死んだから。生前何にもしてあげられなかったから。

きっと「働く人の健康づくり」っていうもっともらしい理由より、「ばあちゃん」って動機の方が強いかもしれない。

いや、働く人云々が真実のときもあれば、ばあちゃんが真実に近いときもある。瞬間瞬間で変わるって言った方が正解かも。


人が何か大きく変えるときって、本人にも理由が分からないものに突き動かされて…ってことが、多いのかもしれないね。わかんないけど。


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