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ダエダリオンヒラタクワガタ飼育記#1

ダエダリオンヒラタクワガタ(Dorcus daedalion)

産地 ベトナム Yen Bai
サイズ ♀約30mm
累代 WD

2023年10月4日 飼育開始


メス。見えづらいですが、前胸背板の真ん中辺りに穴状の傷が入ってます。野外でオスに挟まれた?
ギャランドゥは生えてないので、一応自分でもハンステインのメスとなら判別できます()

ダエダリオンヒラタクワガタ 飼育記録#1

はじめに

BE-KUWA76号に本種についての記載がありまして、酷似しているティティウスヒラタの亜種とする向きもあるようです。
確かに写真で見た感じだと全く判別が付かない(というか同種内でも歯型の変化がありすぎて分からん)ので、これはもう産地のラベルを信用するしかないんでしょうね。

本誌では内歯の位置でA~C型に分類していましたが、これが兄弟間でも差が生じる要素なのかは判然としませんでした。
この内歯の変動については、本種を飼育する上で最も楽しみな部分でもあります。

購入に至った経緯ですが、ハンステインによってマイナーヒラタに火が点いてしまったところ、ちょうど本種の野外品が入荷していたので衝動買い。
なおハンステイン

なおメス単なので繁殖が成功しない限りオスの姿は拝めません。リスク承知で。


10/4 産卵セット

到着した当日に産卵セットへ。
コバシャ小に材1本とNマット(RTN)を固詰め。

やるからにはある程度大型を狙いたいので、産卵一番ではなくNマットを選択。最初の段階からちょっと良い物を食べさせておきたい。

多分マットだけでも産むと思うんですけど、野外品って何か材を入れておいた方が良い印象があるので適当に1本入れました。

あとはもう、追い掛けが不可能なので持ち腹を信じるしかないですね。
生体の様子を見る限りは脚もしっかりしていて状態は悪くないと思いますが、今は元気でも数日後には…って場合もあり得るでしょうし、正直よく分かりません。
まあ博打上等で野外品メス単を購入したわけですし、良い結果を期待して待つのみでしょう。


11/11 産卵セット再投入

マットがカビだらけのままだったので産卵セットを一度解体。案の定ゼロ。気持ちを表すがごとく今回は写真すら撮ってません
材もほとんど齧っていませんでした。今にして思えば加水も微妙だったかも…表面乾いてたし。

とりあえず内容が合わなかっただけという可能性も考慮して再セット。
今度は産卵一番(※メタリの産卵セットに使った後の廃マット+新品)のみ。残存しているメタリ由来のバクテリアが良い方向に働けば。
ケルヴルス同様、ここで採れた幼虫を譲渡や販売しません(採れるとは言っていない)

肝心のメスですが、バッチリ擬死していたのでまだ元気だと思います。
ちなみに体重は1g。このサイズ帯だと±1g以上の差は多分出ないと思いますが、一応最初にも計測すべきでしたね。

ところで、このダエダリオンの産地でもあるイェンバイ(ベトナム北部)には四季があるそうです。でも、日本には“四季”があるから…
当然日本よりは温暖ですが、虫の方が体内時計でシーズンオフと判断している可能性もあります。野外産なので尚更。

とはいえ、別種ではありますが同じ野外品イェンバイ産ヒラタがこの時期でも普通に産んでた…という情報をネット上で見かけたので、体内時計云々よりは「シンプルに産卵セットがお気に召さなかった」という線が有力かなぁ…


12/6 再び解体

ケース内にコバエが湧いていたので再び産卵セット解体。
もちろん結果もゼロ。全然ダメでした。
写真は無い…というか一応動画あるんでそっち見てください(投げやり)

マットを掘って動き回った形跡はありましたが本当にそれだけ。底面のガチガチに固めた部分に至ってはそのまま残っておりほぼノータッチでした。

虫の方ですが、擬死をしたり脚の感触もしっかりしているように映るので、早めの再セットを検討。とりあえずゼリーは食べるので切らさないように。

あと古いマットと水分多めのマットもお気に召さないように感じたので、次はできるだけ新しいマット+水分控えめでやってみます。


12/9 再々セット

コバシャ中に産卵一番+端材でセット。

水分多めで2回ダメだったので今回はマットの加水をしていません。一応握って塊が崩れない程度だったのでカラカラというわけではないです。

端材は硬くて多分使い物にならんので、産卵する際の足掛かりにでもなればと思っています。


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