白い春 二杯目
ロビーの椅子に戻ると直ぐに店員さんがお呼びになる。
「お客様、ご用意ができました」
「はい」
アクアラウンジの入口に入って直ぐの通路。
一際輝く薔薇の飴細工。
気になった瞬間、店員さんがご案内してくださる。
「こちらの飴細工は私共ホテルの女性パテシエが作った飴細工でしてーーー」
簡単なご紹介をして頂き、再び、お好きな方が居そう…と過ぎる。
「撮影をしても構いませんか?」
と伺うも、両手に荷物。
そう、彼との時間が合うようにと連絡を待っている間に買い物をしてしまっていた。
クロークに預けようと思っていたけれど、閉まっていて預けられず…。
焦った瞬間、直ぐ様
「お荷物をお持ちいたします」
と店員さんが仰ってくださって
「重いですよ」
と私は言いながら、先に軽い方を渡してしまい、思いの外に軽くて安心していた所に本当に重い荷物が次にやって来て、一瞬、驚く店員さん。
荷物をお持ちいただいてるので、素早くササッとスマホで撮影して終わらせる。
本当はユックリ見て、色んな角度から、タブレットからも撮りたかったけれど…。
「有難う御座います」
そう伝えて、荷物を受け取ろうとすると
「お席まで運びます」
と、仰るのでお任せした。
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