（写真は、しばらく前に早稲田通り側から撮った、たくさんある電線の下の昭和新道。懐かしさとほろ苦さを感じます）

#昭和新道 #シェオノ #温野菜サラダ

中野駅北口から、面白いお店がたくさんある中野ブロードウェイへ向かうアーケードの途中を右折して、二つ目の道が昭和新道です。最初は、タイムマシンで時間が戻ったのかと思いました。

早稲田通りに向かって少し歩くと、左側にあった店がシェオノ。中野にオフィスがあった時、昼ごはんを食べに来たのが初めて。お店の風情とは異なったテイストのしゃれたフランス料理でした。

そのうち、夜に行くようになりました。ワインの専門家資格を持っている、寡黙で地味なご主人と、明るくて、気さくな奥さんでやっているお店。いつの間にか、時々行く店になっていました。

大好きなメニューが温野菜のサラダ。ちょうど良い味付けと塩加減で、ドレッシングもいりません。良い塩梅そのものでした。カリフラワーや蓮など、いろいろな野菜が入っているサラダでした。

おなじみとか、常連という感じではありませんでしたが、オフィスが中野から移転したあとでも、何回か通いました。ワインの種類も多く、一緒に行った人に酒好きの人に喜んでもらいました。

ところが、ある日、少し間があいたあとに行った時。明るい奥さんが亡くなったと聞きました。寡黙だったご主人がますます寡黙になり、常連の人が手伝って、なんとか営業していました。

ご主人の気持ちはそのまま、切れてしまったようで、いつの間にか閉店になり、居ぬきのまま、別の店になってしまいました。しばらくぶりに訪れて痛いほど感じた、昭和新道の苦い記憶です。