留置場




留置場に入った人はいるだろうか。
もちろん少なくともいないでほしい。


ただリアルをお届けしたい。

13歳の頃から歯車の狂った生き方をした。
沢山の大人に止められた。
それでも当時の私には響かない。

はい、はい、なんて言いつつ
内心めんどくせぇと思っていた。

ある日とある事件を起こしてしまい
私は見事手錠をはめられた。

チョッキにややこしい縄のついたものを着せられ
辿り着いたのが留置場。

私は留置場をなめていた。

まず荷物検査、
そして全裸にされ傷跡などを記録される。
股を開いて5回ジャンプ。
屈伸を10回。

膣の中に何か入ってないかというものだ。

そして檻に入れられる。
畳一畳の部屋。トイレはもちろん開放。

こんな所で生活するのか、まあいいや。
そう思っていた。

翌朝早朝に起床。
布団を片付けて歯磨き、洗顔。
この時「2番!洗顔します!」等と
いちいち大声でハキハキと言わなければならない。

「2番!タオルを貸してください!」
「2番!洗顔終わりました!」

そして掃除の時間。
髪一本落ちていようものならブチギレられる。

そしてまた檻へ。
部屋の壁には誰かが書いたのであろう
「しね」の爪痕。

奇抜なピンクのスウェットに、ズレ落ちそうなびろびろの下着。

男性看守がいても
「2番!生理がきました!」

そしてわざと冷蔵庫に入れていたのかと思うほど
冷たくまずい食事。

そんな毎日。

人間以下、といえばしっくりくる。
人として扱われない日々を過ごした。

弁護士、刑事など色々来ては話をした。
同じ話を何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。


続きは後日。

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