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RIZIN.45第5弾対戦カード~質素倹約~

はじめに

皆様、こんにちは。
今年も今日で終わりますね。自分はぎりぎりまで記事を書いていて、これからRIZINを見て、年越しを感じようと思っています。
今回はサプライズで発表された第5弾の対戦カードについて話したいと思います。1~4弾の方も記事にまとめてありますので、見ていただけると嬉しいです。見ていただいた方はいつもの事だと思いますが、毎回かなり長いので特に今日は年の瀬ですので、ゆっくりお酒でも飲みながら見ていただけると良いのかなと思います。では、行きましょう!

①元谷友貴vsヴィンス・モラレス


https://jp.rizinff.com/_ct/17674403?inlinealbum=16820196%2C17087027

世界最高峰の舞台を経験している朝倉海のスパーリングパートナーが対するのは、長きにわたって国内バンタム級のトップを走るDEEPのファンタジスタ。再び世界を経験する相手にどう立ち向かうか。

元谷友貴選手は、元DEEP初代・第3代フライ級王者、第7代バンタム級王者の2階級制覇王者で高い打撃と寝技のスキルを持ち、プロデビュー1年、22歳でDEEPフライ級王者に輝き、11年間常に国内軽量級トップに君臨するオールラウンダーです。
2011年5月にプロデビューを果たすと、2012年3月から行われたフライ級王者決定トーナメントに参戦し優勝を果たし、当時最年少記録となる22歳で初代DEEPフライ級王者に輝きます。2013年8月に現在ONE Chamiponshipに参戦している和田竜光選手と対戦し1-4の判定負けで5連勝でストップ、王座から陥落しますが、その後3連勝を飾り再びタイトルマッチで和田選手と対戦し2R一本勝ちを収め王座に返り咲きます。
その後も連勝を重ね、7連勝中にRIZIN旗揚げ大会に参戦。RIZIN SARABAの宴でフェリペ・エフライン選手と対戦しますが、前日計量でエフライン選手が体重超過をしてしまい、試合は行われましたが元谷選手が左フックでKOされ、無効試合となりました。2017年4月のRIZIN.1でアラン・ナシメント選手と対戦予定でしたが、体重が落ちず前日計量でオーバーし、その後の医師の診断を受けてドクターストップとなったため中止となり、数日後にそのこともあってかDEEPフライ級王座を返上します。しかし、2017年12月29日のRIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUNDでアラン・ナシメント選手と改めて対戦し、2-1の判定勝利を収め無効試合を挟んで10連勝を飾ります。
しかし、2017年4月のRIZIN 2017 in YOKOHAMAでUFC帰りで後に初代・第4代RIZINバンタム級王者・第7代Bellatorバンタム級王者で日米メジャー2団体同時王者になる”史上最強のMade In JAPAN”堀口恭司選手と対戦し、3-0の判定負けで連勝が止まるとともに、レベルの違いを見せつけられました。
その後、DEEPで2連勝しRIZIN.12で元修斗環太平洋バンタム級王者・祖根寿麻選手と対戦し、珍しく前日計量で怒りを露わにする姿を見せ、試合は2Rリアネイキットチョークで一本勝ちを収めると、DEEPバンタム級王座決定戦として釜谷真選手と対戦し3R前戦に続いてリアネイキットチョークで一本勝利を収め、2階級制覇となるバンタム級王座を獲得します。
2階級制覇王者となり、2018年の大晦日にジャスティン・スコギンズと対戦し1Rティーピーチョーク(変形三角締め)という珍しい技で一本勝ちを収め、ファンを驚かせました。しかし、次戦DEEPで後にUFCに参戦するビクター・ヘンリー選手と対戦し、2-3の僅差で判定負けを喫し王座陥落。2019年7月のRIZIN.17で第6代修斗世界フライ級・第8代修斗世界バンタム級の世界二階級制覇王者の扇久保博正選手と対戦し、1,2R再三テイクダウンを取られ、3Rに打撃で巻き返しますが1-2の僅差の判定負けで2連敗を喫し、2試合連続で僅差で勝利を落としてしまいます。更に2019年大晦日のRIZIN.20で後にBellatorバンタム級王者になるパトリック・ミックス選手と対戦し、1R一本負けを喫し3連敗を喫します。
その後の再起戦に勝利し、RIZIN.23で魚井フルスイング選手と対戦し3Rフロントチョークで一本勝ちを収め連勝を飾ります。3連勝を飾り、2020年大晦日のRIZIN.26で元UFCファイターの井上直樹選手と対戦しますが、リアネイキットチョークで一本負けを喫し、バンタム級のベルトになかなか絡めずにいます。
そんな中、次期バンタム級王座挑戦者を決める2021年のバンタム級JAPANグランプリにエントリーします。
6月のRIZIN.28の1回戦で元修斗世界バンタム級王者・岡田遼選手と対戦し、終始試合の主導権を握り、3-0で判定勝利を収め、2回戦に進出します。しかし、9月のRIZIN.30の2回戦で瀧澤謙太選手と対戦し、スタンドパンチで効かされそのまま連打を浴びて場外に出た事でまさかのTKO負けを喫します。
2021年大晦日のRIZIN.33のトーナメントのリザーブマッチで金太郎選手と対戦し、3-0の判定勝利を収め、再起戦を勝利で収めます。
2022年4月のRIZIN.35でアラン”ヒロ”ヤマヒハ選手と対戦し、3-0の判定勝利で2連勝を収めると、ここから快進撃を見せます。
7月のRIZIN.37で太田忍選手と対戦し3-0の判定勝利、11月のRIZIN LANDMARK 4で倉本一真選手と対戦し3-0の判定勝利と3連続で判定勝利を収めると、大晦日のRIZIN.40で元UFCファイターのホジェリオ・ボントリン選手と対戦し、2R三日月蹴りで効かせてからの右膝蹴りでRIZIN17戦目で初めてのKO勝利を飾り、5連勝を飾ります。
そして、以前から対戦したいと言っていた第3代RIZINバンタム級王者・朝倉海選手と2023年5月のRIZIN.42で対戦します。2R後半に右ストレートでダウンし、最後3Rにボディの膝を貰いKO負けを喫します。
今回は再起戦ながら世界を経験しているヴィンス・モラレス選手に勝利して、再びバンタム級のベルトに絡むことが出来るのか。

対するヴィンス・モラレス選手はアメリカ・ラスベガスのシンジゲートジム所属で2018年9月にBellatorに参戦し、11月には代役でUFCに参戦し8戦3勝の成績を残すなど世界のメジャー団体にも参戦経験があるファイター。レスリングとボクシングをバックボーンにオールラウンドに戦うファイターです。

この試合に関しては、モラレス選手がどのレベルまで強いのかが一つカギになるところです。判定勝ちが多く、しなやかさと丁寧さを兼ね備えた打撃を持ち、好戦的に打ち合いながらグラウンドでも勝負のできるオールラウンダーなタイプの選手で日本国内でもかなり上位に割って入れる能力があるように見えます。元谷選手との相性で言うと、かなり噛み合うのかなと思います。お互いに寝て良し立って良しのファイターなので、かなり接戦になると予想します。
試合展開については、打撃で始まって寝技も交えながら全局面で戦っていくレベルの高いMMAを繰り広げると思います。元谷選手は直近で打撃中心のファイトスタイルに変化しつつあるので、打撃で試合を組み立てて、グラウンドで仕留めに行く感じなのに対して、モラレス選手は打撃で3R勝負して相手の動きに応じて対応する感じで行くと思います。

②那須川龍心vsシン・ジョンミン


https://jp.rizinff.com/_ct/17674403

神童の弟が直談判で覚悟をもってMMAでRIZIN参戦決定。
兄・那須川天心選手も活躍したRIZINで”那須川龍心として”活躍することが出来るのか、試される一戦。

那須川龍心選手は、キックボクシングで42勝無敗の記録を作り、現在ボクシング転向で2戦2勝と未だ無敗の”神童”那須川天心選手の弟でキックボクシング戦績は9戦7勝2敗(2KO)で2021年RISE Nova 全日本大会 -55kg級ーナメント優勝、Stand Up Aクラストーナメント-55キロ級優勝、2021年RISE NovaジュニアAクラストーナメント-50kg級優勝とジュニア時代から実績をもってプロデビューを果たし、現在3連勝中。前戦の龍太郎戦でTKO勝利を挙げた後のリング上で会場にいた榊原信行CEOにRIZIN出場を直談判すると、MMAでの参戦が決定。そして今回、RIZIN初参戦で初のMMAプロデビューという兄・那須川天心選手も歩んだ道を兄とは違う道で進み始める。

対する、シン・ジョンミン選手は韓国の17歳のキックボクシング出身で15歳の時に那須川天心選手を見て憧れてキックボクシングを始めると、アマチュア大会で5戦4勝1敗の戦績を残し、22年8月CKSでプロデビューを果たします。プロのキックボクシング戦績は2勝2敗で今回憧れの舞台で自身が憧れた那須川天心選手の弟・龍心選手の対戦相手に抜擢されるチャンスを得ました。このチャンスをモノにしてMMAデビューを勝利で飾り、インパクトを残したい。

この試合は那須川龍心選手がどのような覚悟を見せつけるか、そして那須川天心の弟ではなく那須川龍心としてインパクトを残せるかが注目するポイントだと思います。
試合展開に関しては、寝技が両者ともどこまでできるかで打撃の展開にも大きく影響があると思います。ただ、最後はスタンドのパンチやパウンドの打撃で決着がつくのではないかなと思います。

③新井丈vsヒロヤ


https://jp.rizinff.com/_ct/17674403

修斗史上初2階級同時制覇王者ながらプロの初めに9連敗という底の底まで落ちたこともある苦労人がついにRIZINに初登場。対するは、激闘を繰り広げるも2連敗と苦しむヒロヤ。波に乗る実力者がこのまま注目を集めるのか、それとも成り上がってきた男が格上相手を飲み込み一気に上がるか。

新井丈選手は、現修斗ストロー級・フライ級同時2階級王者という修斗史上初の快挙を成し遂げた一方で、過去9連続フィニッシュ負けを喫したこともある天国も地獄も経験した苦労人ファイター。
2016年3月にプロデビュー後1勝1引き分けで迎えた3戦目から11戦目まで全てKO・一本負けを喫する地獄の期間を過ごします。12戦目にようやく1Rスリーパーホールドで一本勝ちを収め、連敗から脱出しますが次戦の内田タケル戦は2R一本負けで連勝とはなりませんでした。
しかし、14戦目となる大竹陽戦で2RKO勝利を飾るとそこから一気に6連勝を飾ると2022年9月に修斗世界ストロー級チャンピオンシップとして猿丸ジュンジ選手と対戦し、1RKO勝利を飾り修斗世界ストロー級王者に輝きます。その後、防衛線を含めて連勝を伸ばし、2023年11月に修斗世界フライ級チャンピオン決定戦として山内渉選手と対戦し、3RKO勝利で修斗世界フライ級王者に輝くとともに11連勝、修斗史上初2階級同時制覇を達成します。
そして今回、11連勝と勢いをつけながら修斗世界同時2階級王者という実績をもってRIZINに乗り込みます。

対する、ヒロヤ選手は地下格闘技出身で朝倉未来1年チャレンジに当選し、一期生として活動し2020年8月にプロデビューを果たした未来一門のヤングガンです。
2020年8月のDEEP 98 IMPACTでプロデビューを果たすと11戦5勝6敗という成績を残します。朝倉未来選手とともに榊原信行CEOに直談判をして2023年7月の超RIZIN.2に参戦することが決まった。
引退する覚悟で伊藤裕樹選手と対戦し、テイクダウンを何度か奪うなど善戦しましたが、打撃でかなりのダメージをうけたとともに追い込まれる局面もあったことで1-2の判定負けを喫します。
試合後に引退を撤回し、約3ヶ月後の2023年10月のRIZIN LANDMARK 6でWSOF GCフライ級王者・中村優作選手と対戦し、ジャーマンスープレックスを決めるなどこの試合も善戦をしますが、1-2で判定負けを喫します。
DEEPから3連敗を喫しての今回、連敗脱出がかかる一戦ながら厳しい一戦。しかし、この試合に勝てば一気に上に上がれるチャンス。一か八か、半か丁か。キャリアをかけた一戦に挑む。

この試合は実績的には荒い選手の方が上ですが、元々新井選手はストロー級の選手でフライ級は今回で2戦目。まだ完全にフライ級の身体になっていないのが、かなりハンディキャップになると思います。逆にヒロヤ選手は連敗中で格上の相手なので精神的にも「やるしかない」と思い切って行ける上に、体的にも有利な状況なので、ジャイアントキリング、下馬評を覆す結果になる可能性は十分にあります。
試合展開については、新井選手は組むと力負けしてしまう可能性がある上にKO勝利が多い事から、終始打撃で試合の主導権を握って最後はKOを狙っていくのに対して、ヒロヤ選手はRIZINの2戦でレスリング力を見せつけているので、テイクダウンを取ってグラウンドの展開を狙う展開になると思います。

最後に

まず初めに、大会前までに全て出すことが出来ませんでした…
実は、RIZINを見ながらこの記事を書いています(笑)
皆さんも見ていますか?
さて、今回のサブタイトルは質素倹約。
どの選手も色々な意味で素質はあるものの、飾り気がなかったり質素に感じる部分がある選手が多いと思い、つけてみました。
今年から書き始めて、いくつか記事を出してきました。
来年も変わらず好きな格闘技について色々書いていきたいなと思いますし、格闘技に漬かっていく一年にしていきたいなと思います。
個人的には、多くの人に見ていただくことよりも好きで選んで見ていただけると嬉しいので、これまで見ていただいている方はこれからも見ていただけると嬉しいですし、私の記事を今回初めて見た方はこれをきっかけに見てくれると嬉しいです。
来年もよろしくお願いいたします。では、良いお年を…

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