RIZIN.45第一弾発表~MMA流の毎年恒例の年末総決算~

初投稿以来、しばらく空きましたが皆様お久しぶりです。
本日、10/26(木)にRIZIN 公式Youtubeチャンネルにて2023年12/31(日)大晦日に行われるRIZIN.45の第一弾対戦カードが発表されました。
それについてカードについてや選手についてなど色々と話せればいいなと思います。
前回の記事を読んでいただいた方は薄々感じていると思いますが、格闘技が好きなのもあってかなり長々と書くので、小見出しごとに数回に分けて読むのを推奨しますが、一気に見てやる!という方は覚悟して読むことをお勧めします…(笑)

RIZIN.45第一弾対戦カードと見どころ・出場選手の解説

早速、RIZIN.45第一弾の対戦カードについて紹介したいと思います。

①フアン・アーチュレッタvs朝倉海(RIZIN バンタム級タイトルマッチ)


https://twitter.com/rizin_PR/status/1717386774434238644

この試合は今年の7/30(日)に行われた超RIZIN.2で行われる予定だったタイトルマッチで、超RIZIN.2で行う予定が朝倉海が左膝内側側副靱帯損傷で欠場したため、対戦相手が扇久保博正選手に変更されました。その超RIZIN.2で扇久保博正選手に勝利し、RIZINバンタム級王者となったフアン・アーチュレッタ選手に今回、朝倉海選手が5ヶ月の時を経て挑みます。
フアン・アーチュレッタ選手は元Bellatorバンタム級王者で第5代・現RIZINバンタム級王者で、バックボーンはレスリング、NJCAAオールアメリカンに輝いたことのあるレスリング技術をもつ一方で、打撃も11度のTKOを誇るほどで打ち合い上等なオールラウンダーで「鋼のグラディエーター」の名にふさわしい激しく、レベルの高いMMAをするファイターです。RIZINでは、2022年大晦日のRIZIN.40のRIZIN×Bellator全面対抗戦でキム・スーチョルと対戦しスプリット判定で勝利、2023年5月のRIZIN.42で井上直樹と対戦し判定3-0で勝利、超RIZIN.2のバンタム級王座決定戦で扇久保博正と対戦し判定3-0で勝利と現在RIZINでは3連勝中、Bellatorの試合も合わせると4連勝中と実力だけでなく勢いもある現RIZINバンタム級王者です。
対する挑戦者・朝倉海選手は第3代RIZINバンタム級王者でRIZINバンタム級JAPANグランプリ準優勝、破壊力のある打撃で相手を圧倒する、国内バンタム級のトップファイターです。
RIZIN参戦後は6連勝し、2019年8/18のRIZIN.18では当時RIZINバンタム級・Bellatorバンタム級二団体王者の堀口恭司選手を相手に下馬評を覆すKO勝利を誇るなど印象を残してきたものの、マネル・ケイプとの王座戦に敗れタイトルを逃します。その後、マネル・ケイプの王座返上により行われた扇久保博正選手との王座決定戦に勝利して第3代RIZINバンタム級王者に輝きます。大晦日では堀口恭司選手と再戦しリベンジされるとともに王座陥落、翌年のRIZINバンタム級JAPANグランプリでは決勝に進むも扇久保博正選手を相手に判定負けし、準優勝に終わります。その後、拳の怪我もあり、思うように試合が出来ずにいましたが、その間に海外遠征に行くなど技術を磨き、2023年5月6日RIZIN.46で復帰戦として元谷友貴選手と対戦し3RKO勝利し、今回のタイトル挑戦に繋げました。

朝倉海選手の怪我によって延期になった事でフアン・アーチュレッタ選手が怒りや不満をあらわにしており、試合前からバチバチしていますが、この試合は激闘になると思います。自分の試合展開の予想としては、朝倉海選手は自分の距離を保ち打撃の展開に持っていきたいのに対して、フアン・アーチュレッタ選手は打ち合い上等な性格であるため、打撃に付き合いつつ、テイクダウンを取ってスクランブルな展開に持っていく、扇久保博正選手のような戦い方・展開に持っていきたいのではないかなと思っています。一番の注目ポイントは打撃にあると思っていて、打撃で距離感やペースを掴めば、この試合の勝利に大きく近づくと言っても過言ではないと思います。朝倉海選手が打撃で優位に立てばKO勝利、フアン・アーチュレッタ選手が打撃で優位に立てば判定勝利かなと思っています。

②堀口恭司vs神龍誠(RIZINフライ級タイトルマッチ)


https://twitter.com/rizin_PR/status/1717386741395726520

この試合も朝倉海vsフアン・アーチュレッタと同様、超RIZIN.2でBellatorフライ級タイトルマッチで対戦しましたが、偶発的なアイポークによってノーコンテストとなった試合で今回はRIZIN初代フライ級王座を賭けてリマッチします。
堀口恭司選手は、初代・第4代RIZINバンタム級王者、第7代Bellatorバンタム級王者、元UFCフライ級3位で、史上初の日本人Bellator世界王者、日米メジャー二団体同時王者と「史上最強のMade In JAPAN」の通称に相応しい、名実ともに世界に誇る日本人トップファイターです。
RIZIN参戦後は2017年バンタム級トーナメントやRIZIN初代バンタム級王座決定戦、Bellator世界バンタム級タイトルマッチと大事な試合も含めて10連勝を記録し、圧倒的な強さを見せつけますが、RIZIN.18で朝倉海選手を相手に、キャリア初のKO負けを喫します。更に、右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷で手術、朝倉海選手との再戦を行う予定だったRIZIN.20の欠場とRIZIN・Bellatorバンタム級のベルトの返上と全盛期とも言われる時期に不運が重なります。しかし、怪我から無事に復活し、2020年に約1年4ヶ月ぶりに復帰し、いきなり大晦日RIZIN.26でRIZINバンタム級タイトルマッチで朝倉海選手と対戦。試合勘や怪我による動きの変化が不安視されていましたが、カーフキックで削り、最後はスタンドでのパンチからパウンドで勝利、リベンジを果たすとともにベルト奪還に成功します。
2021年からBellatorへの定期参戦を発表し、初戦でBellatorバンタム級タイトルマッチに挑むも4RKO負け、2戦目のBellatorバンタム級ワールドグランプリ1回戦では、バンタム級2位・パトリック・ミックス選手相手に判定負けとキャリア初の連敗を喫しますが、約1年9ヵ月ぶりにRIZINに参戦し(RIZIN.38) 、金太郎選手を相手に2R肩固めで一本勝ちをし連敗脱出をします。この試合後にフライ級に階級を戻し、2022年大晦日のRIZIN×Bellator全面対抗戦でBellator側の中堅として扇久保博正選手とフライ級で対戦し、判定勝利。しかし、次戦のBellatorでのレイ・ボーグ戦はレイ・ボーグ選手の体重超過で試合消滅、超RIZIN.2のBellator世界フライ級タイトルマッチでは先述の通り偶発的なアイポークによりノーコンテストとなかなか思うように試合ができなかった中で今回のタイトル戦・リマッチに挑みます。

対する、神龍誠選手は現DEEPフライ級・Cage Fury Fighting Championships (CFFC)フライ級二団体王者でノーコンテストを除いて10連勝中の23歳にして国内フライ級最強と言われている、「日本のラフ・ダイヤモンド」です。
レスリング出身で18歳でDEEPフライ級王者になり、2020年にRIZIN参戦しRIZIN.23でZSTフライ級王者・伊藤盛一郎選手を相手に2R一本勝ち、その後しばらくRIZIN参戦はありませんでしたが、2022年のRIZIN.37でフライ級転向初戦の所英男選手と対戦し判定勝利とRIZINで連勝。同年の11月にCFFCフライ級王座決定戦でディエゴ・パイヴァと対戦し、4Rにニンジャチョークによる一本勝ちを収め、日本人としては初めてのCFFC王座獲得に成功するとともに、UFCファイトパスアワードで日本人として史上初のサブミッションオブザイヤーに選ばれました。
その後、RIZIN.41で元キング・オブ・パンクラシスト・北方大地選手と対戦し2R肩固めで一本勝ちでRIZIN3連勝を記録し、超RIZIN.2でBellator世界フライ級タイトルマッチとして堀口恭司選手と対戦します。しかし、1Rに偶発的なアイポークを受けて続行不能、ノーコンテストとなってしまい、今回はRIZINフライ級タイトルマッチとしてリマッチすることになりました。

前戦では、比較的堀口選手が優位に進めていた上に、これまでのキャリアや経験などを比較しても堀口選手が有利であることは明らかです。しかし、神龍選手のファイトスタイルは堀口選手の苦手なファイトスタイルに割と近いため、緻密に作戦を立てて遂行できれば神龍選手にも勝機はあるのかなと思いますし、堀口選手は一発を貰ってしまうことがしばしばあるので一発もあり得るのかなと思います。ただ、正直国内最強の神龍選手ですらも、堀口選手相手に全ての局面で圧倒されてワンサイドでやられる可能性が高いかなと個人的には思っています。

③斎藤裕vsクレベル・コイケ


https://twitter.com/rizin_PR/status/1717386862116106372

この試合は、本来2021年10月のRIZIN.31で対戦が実現する予定でしたが、クレベル選手の怪我によって予定変更されたカードで、更に斎藤選手はこの大会でDEEPフェザー級王者・牛久絢太郎選手を相手に防衛戦を行うも2Rに膝蹴りでカットによる出血でTKO負けを喫し、まさかの王座から陥落してしまい、そこから3連敗してしまったため、幻となっていたカードです。

クレベル・コイケ選手は第3代KSWフェザー級王者、元Rebel FCフェザー級王者、第3代RIZINフェザー級王者で現RIZINライト級王者・ホベルト・サトシ・ソウザ選手と同門のボンサイ柔術所属です。
ボンサイ柔術出身で、柔術の大会で数々の入賞を果たし、DEEPでMMAデビューをし、2015年にKSWに参戦、同年にRebel FCフェザー級トーナメントで優勝・王座獲得を果たしますが、KSW初代フェザー級王座決定戦では判定負けで王座獲得に失敗しています。その後、2016年にパンクラスで現在もRIZINに参戦している矢地雄介選手相手に一本勝ちを収めると、2017年KSWフェザー級タイトルマッチに挑戦し、判定勝利を収め第3代KSWフェザー級王者に輝きます。しかし、初防衛として前王者・アルトゥル・ソウィンスキとダイレクトリマッチを行う予定でしたが、本来事前に用意されているはずのバスタブがなかったことなどが影響して体重超過による計量失敗、王座剥奪となってしまいます。試合に関しては、ノンタイトルの5R戦に変更となり実施され、結果は3Rにリアネイキッドチョークで一本勝ちを収めています。2018年にKSWフェザー級王座決定戦として、KSWライト級王者で現在UFCライト級6位のマテウス・ガムロットと対戦するも5R判定負けで王座獲得に失敗し、この試合を最後にKSWを離脱、2020年大晦日にRIZINに参戦します。
RIZIN初戦はカイル・アグォン選手を相手に1R一本勝ちを収めると、摩嶋一整選手、朝倉未来選手、佐々木憂流迦選手、萩原京平選手、牛久絢太郎選手と6連続一本勝利を記録し第3代RIZINフェザー級王者に輝きます。2022年の大晦日にRIZIN×Bellator全面対抗戦の副将戦で現Bellator世界フェザー級王者・パトリシオ・ピットブル選手と対戦するも判定負けを喫します。更に、2023年RIZIN.43で初防衛戦として鈴木千裕選手と対戦予定でしたが、クレベル選手が前日計量で400gオーバーで王座剥奪、20%の減点を与えるとともにフェザー級王者認定戦として試合が行われ、結果は1R腕ひしぎ逆十字固めで一本勝ちを収めますが王座が空位となりました。そして、記憶に新しいRIZIN.44で元SRC(旧:戦極)フェザー級王者・金原正徳選手と対戦し、判定負けを喫するとともに、RIZINで初めて日本人相手に敗北しました。そして今回、斎藤裕選手を相手に再起戦に挑みます。

対する斎藤裕選手は、第10代修斗フェザー級王者、初代RIZINフェザー級王者で国内フェザー級トップファイターです。
伝統派空手出身で2016年に修斗フェザー級王者になってからは、元UFCファイター・宇野薫選手、元DREAMフェザー級王者・高谷裕之選手などレジェンドファイターを倒し、RIZINに参戦。RIZIN.23で元Rebel FCフェザー級王者の摩嶋一整選手と対戦し、2Rサッカーボールキックからの膝蹴りでTKO勝利し、その試合で解説をしていた朝倉未来選手が斎藤選手との対戦を匂わせており、3ヶ月後のRIZIN.25でRIZIN初代フェザー級王座決定戦として対戦が決定しました。RIZIN未来級とも言われており、流れやムードは朝倉選手よりでしたが、斎藤選手はアグレッシブに攻め続けるとともにテイクダウンをとるなど試合を優位に進めて、判定勝利を収めRIZIN初代フェザー級王者に輝きました。
怪我により、半年の休養を取る間に修斗フェザー級王座を返上し、RIZIN王者として覚悟を決めた次戦は、約14年半ぶりの東京ドームでの格闘技イベントの開催となったRIZIN.28で当時約7年間無敗・11連勝中、現RIZINフェザー級王者のウガール・ケラモフ選手とノンタイトル戦で対戦し、ケラモフ選手がファイトパンツを掴んだり、カットした目に指を入れるなどによってイエローカードを受けた事や2Rに齋藤選手がフラッシュダウンを奪うなど拮抗した中でも試合を有利に進めていき、2-1のスプリット判定で勝利を収めました。同大会で朝倉未来選手選手から失神一本勝ちを収めたクレベル選手から対戦要求があり、両者の対戦の機運が高まっていました。しかし、クレベル選手の減量が厳しいとのことで延期がされるも、今度は足の負傷を訴えたため実現されませんでした。そのクレベル選手と戦う予定だった次戦のRIZIN.31では自らタイトル戦を直訴し、DEEPフェザー級王者・牛久絢太郎選手とタイトル戦を行うも、飛び膝蹴りで右眉をカットしドクターストップで王座陥落、大晦日のRIZIN.33で朝倉未来選手と再戦し、2Rに右フックのカウンターを受けて劣勢になってしまい判定負け、RIZIN.35で当時RIZINフェザー級王者・牛久絢太郎選手と再戦するも2Rにハイキックでダウンをするなど、牛久選手に試合を優位に進められての判定負けで王座返り咲きできず、3連敗を喫します。
引退もよぎった中で1年間の休養を経て、2023年4月のRIZIN LANDMARK 5 in YOYOGIで元K-1ファイター・平本蓮選手を相手にケージレスリングや有効打を当てて、スプリット判定2-1で勝利し、復活を遂げての今回2年越しに対戦します。

RIZINでの試合を見る限り、クレベル選手有利という方が多いのかなと思いますが、個人的にはこの試合に関してはクレベル選手はかなり不利な試合になるのかなと思っています。
その理由としては様々ありますが、クレベル選手は前回の試合で弱点や警戒すべきポイントを露呈されているので対策や戦略を立てられやすい上に、斎藤選手は作戦遂行能力が高く、テクニックの引き出しも多いので前回同様、後手の展開になりやすいんじゃないかなと考えています。更に、現在のクレベル選手のメンタル状態も減量失敗やタイトル剥奪、前回大事な試合を落としたというのでかなり下がり気味であるのも、「心・技・体」と武道の世界でよく言われるようにパフォーマンスにおいてかなり悪い方に影響するのではないかなと思います。
ただ、あくまで現段階での予想なので、後2ヶ月間でどう変化するかで大きく結果が変わってくるので、どうなるかはわかりませんが、この試合は判定までもつれる激闘になるのではないかなと思いますし、上2つのタイトル戦以上に個人的には注目しています。

④扇久保博正vsジョン・ドッドソン


https://twitter.com/rizin_PR/status/1717386903358738804

2023年に入ってからより一層盛り上がりを見せるフライ級において、トップ戦線にいるであろう実力者2人が大晦日に相まみえます。

扇久保博正選手は、第6代修斗フライ級・第8代修斗バンタム級王者でThe Ultimate Fighter: Tournament of Champions 24 (TUF24)フライ級準優勝、RIZINバンタム級 JAPAN GRAND-PRIX 2021優勝と日本人軽量級のトップファイターです。
2018年にRIZIN参戦し、RIZIN.11で過去に修斗のタイトルマッチで敗れている堀口恭司選手と2度目の対戦を果たすも判定負けしますが、その後RIZIN.17でDEEP二階級制覇・元谷友貴選手と対戦し判定勝利、次戦のRIZIN.20では次期バンタム級タイトルマッチ挑戦者決定戦として元キング・オブ・パンクラシスト・石渡伸太郎選手と激闘を繰り広げ2-1のスプリット判定で勝利を収め、タイトル獲得のチャンスを得ます。しかし、RIZIN.23でRIZINバンタム級王座決定戦として朝倉海選手と対戦しますが、TKO負けで王座獲得に失敗します。次戦はRIZIN.25で瀧澤謙太選手と対戦し、ハイキックでダウンを奪いグラウンドでもコントロールし3-0の判定勝利で安定した強さを見せ、2021年のRIZINバンタム級 JAPAN GRAND-PRIX 2021にエントリーします。
RIZIN.28のトーナメント一回戦で過去に対戦経験のある元HEATフライ級・バンタム級2階級王者・春日井”寒天”たけし選手と約7年ぶり2度目の対戦を果たし、判定勝利を収めると、RIZIN.30のトーナメント二回戦で元DEEPバンタム級・フェザー級王者・大塚隆史選手と対戦し判定勝利、大晦日の準決勝へと駒を進めます。大晦日のRIZIN.33の準決勝では優勝候補で日本人最年少でUFCと契約した井上直樹選手と対戦し、スクランブルな展開で優位に立ち下馬評を覆す判定勝利を挙げ、決勝で朝倉海選手と再戦し、終始ペースを握り打撃・グラウンドともに優位に試合を進め判定勝利を収め、グランプリ優勝を果たします。
しかし、2022年のRIZIN.38でROAD FCバンタム級・フェザー級王者・キム・スーチョル選手と対戦するも判定負け、大晦日のRIZIN×Bellator全面対抗戦・中堅戦としてフライ級契約で堀口恭司選手と3度目の対戦を行うも終始圧倒され判定負け、2023年の超RIZIN.2で行われた第5代RIZINバンタム級王座決定戦で負傷により欠場となった朝倉海選手の代役として元Bellatorバンタム級王者・フアン・アーチュレッタ選手と対戦するも判定負けで王座獲得に失敗するとともに3連敗を喫して、今回厳しくそして今後のタイトル戦線に絡んでいくうえで大事になる再起戦を迎えます。

対する、ジョン・ドッドソン選手はThe Ultimate Fighter: Tournament of Champions14(TUF14)バンタム級優勝者で当時UFCフライ級絶対王者・デメトリアス・ジョンソン選手と2度対戦経験のある、フライ級の世界トップファイターの一人で、TUFでは元UFCバンタム級王者・TJ・ディラショー選手にキャリア初黒星をつけており、UFCでも最高でバンタム級8位・フライ級1位と素晴らしい記録を残しています。
UFC離脱後は、Bare Knuckle Fighting Championship (BKFC)というベアナックル・ボクシング団体に移籍し、3戦目でBKFCフライ級王者になるとRIZINに参戦します。
2022年の大晦日RIZIN.40でフライ級転向2戦目を迎える所英男選手と対戦し、左ストレートからのパウンドでTKO勝利を収め、インパクトを残すと、2023年のRIZIN.42でZSTフライ級王者・竿本樹生と対戦し終始アグレッシブに攻めて判定勝利・2連勝を飾って今回タイトル戦線に絡む上で重要な一戦に臨みます。

扇久保選手は相手の様子を見て、ペースを徐々に握って支配していくのに対してドッドソン選手は自分から攻めて勢いをつけながらペースを一気に握って支配していくので、かなりペースの握り方が真逆なので、この試合はどちらが試合の主導権を握るかが重要になる試合になると思います。
ドッドソン選手の勢いのある猛攻を扇久保選手はどのように対応するのか、またどのように攻めていくのかもかなり見どころになります。
この試合は同大会で行われるフライ級タイトルにもかなり関係してくる試合で次期タイトル挑戦者決定戦と言っても過言ではないため、お互いにここは負けられない試合になるので、フライ級戦線を占う注目の一戦です。

最後に

第一弾カードだけで正直PPVを買う価値は高いと思います。
来年のタイトル戦線を占う一戦や階級ごとのストーリーへと続くカードもあるので、ストーリー性を楽しむというのであれば特に必須級ですね。
個人的に大晦日RIZINはその年の総決算である大会とともに、選手によっては大出世になる大会でもあると思っています。
実際に鈴木千裕選手は2022年大晦日に中原由貴選手を相手に有言実行のKO勝利を果たし、今年クレベル選手にはタイトル認定戦で敗北するも、パトリシオ・ピットブル選手、ウガール・ケラモフ選手と格上相手に2連勝を果たし現在フェザー級王者になっていますし、2021年の大晦日ではYA-MAN選手も皇治選手と対戦し勝利してから今年にかけて人気がうなぎ登りになりました。
来年の格闘技をもっと楽しみたい方は、絶対買うべきです。
ちなみに自分は既に完全に大晦日は予定を空けて見る気満々です(笑)
後、今回の記事はかなり長くなってしまって&遅くなってすみません!
木村フィリップミノル選手のドーピング問題くらい色々とバタついていて、ようやく一段落したので出せました(笑)
次回は既に発表されている第2弾のカード、そして今日会見があったあのカードについても色々書きたいなと思っていますので、気長にお待ちください!
ではでは失礼します…。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?