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これからVtuberをかくイラストレーターさん向け ハウツー記事「2.キャンパスサイズ・レイヤーモードの注意点」


はじめに

この記事は、フリーランスのLive2Dモデラー925が思う、
「これからVtuberを描くイラストレーターさんには、是非!こうしてくださるとモデラー的には有難い!!!」
というポイントを、解説する記事の第2回です。
第1回はこちら↓

突然依頼が来て、どう描けばいいのか調べている方や、
これからVtuberを描いてみたい方、
是非参考にしていただければと思います!

そして第一回で口酸っぱく申し上げましたが、
以下に書く内容は全て僕がモデリングを担当する場合です。
モデラーさんによって異なる場合がありますので、
必ずお願いするモデラーさんに確認して、データを作成しましょう!

どういった点を確認すれば良いかの参考にして頂ければと思います。

2.キャンパスサイズ・レイヤーモードの注意点

まず、どんなモデルを作るのか決めます。

全身が必要か、上半身のみで良いのか、はたまたSDキャラなのか?
配信で使うのか、ゲームに組み込むのか、それとも動画用か。
一口にLive2Dモデルといっても、色々な可能性があります!

今回は、今一番多いであろう
全身モデル・Vtuberとして配信で使用する
と仮定して進めます。


▼キャンパスサイズは、ガチ恋距離対応を考える

僕のオススメは、だいたい40008000です!

Vtuberとして配信で使用する場合、かなり顔をアップにして表示する可能性があります。
いわゆるガチ恋距離ですね!

配信画面の大きさは、一般的には1920×1080です。
顔をアップしたときに、1920×1080に対応しようと思うと、
画像のような感じになります。

実際に1920×1080の画像を配置してみて確認するのが一番分かりやすいと思いますが、マジでガチ恋距離するなら頭だけで縦1000はほしいです。
キャラクターの身長や等身にもよりますが、背の高いモデルだと7等身だとして×7+余白と考えると、だいたい8000くらいになります。

また、左右に余白がありますが、
体を左右に傾けたりすることを考えると、少し余裕ある方が良いです。
最近は上下も大きく動く子も増えてるので、全体に余裕もって作りましょう。
Live2D上でキャンパスサイズからはみ出しても、実際組み込むモデル自体はちゃんと表示されるので問題ないのですが
動かした状態で画像出力する際は影響しますので、すこし広めにします。

また横幅のピクセル数ですが、必ず偶数にしましょう!!!!!
奇数だとピクセルの真ん中に中央が来てしまい、
作画の作業中も左右反転がちょっと面倒になったりします。
特に理由のない限り、偶数できちんとセンターを決めて描くと良いと思います…!
(切り取りツールでキャンパスサイズを調整する際に起きやすいので、
キャンパスサイズの変更は必ず数値入力でやりましょう…!)
縦はなんでもええです。

▼解像度は使用用途に合わせて。

配信での使用のみであれば72dpiで十分です。
印刷用途を考える場合は300〜350dpiにしましょう。
4000×8000で350dpi…と聞くと、ものすごい大きい気がしますが、
A3よりちょい縦長いくらいです。
ギリゆるせる。

▼使えるレイヤーモード

Live2Dで使えるレイヤーモードは、
通常・乗算・加算の3種です。
それ以外は使えません。

それ以外のレイヤーモードは、統合して大丈夫なパーツであれば統合しましょう。
光の表現でオーバーレイやスクリーンの別パーツを…というのは、残念ながらできません。

また加算は特に、色味が結構違います。
だいぶ白っぽいイメージ。
気になる場合は使用しないか、あまり色味に神経質にならないようにしましょう…
光ってればええくらいのざっくりした心持が必要です。
(僕は染織専攻出身なので、染めた時出る色ワカランすぎて、最終ええ色やったらヨシ!って洗脳されています。)


まとめ

以上、基本的なファイル制作時の注意でした!
より詳細な内容は、公式マニュアルもありますのでご参照ください。

もしご一緒にお仕事をしていて、分からない点があれば
気軽に相談していただけると嬉しいです…!

次回は
実際にモデルを描く際の注意点を書く予定です!

ホントは動画にしたいんですが、まずは記事にまとめて頭を整理しよう!という事で書き始めたはずだったのですが、めちゃくちゃ放置してました。
今後ものんびり記事追加していきますので、是非フォローしてお待ちください…!


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