見出し画像

DIALOGUE+ Zepp Tour 2023 「Superday |Longitude|」の感想

DIALOGUE+ Zepp Tour 2023 「Superday |Longitude|」お疲れさまでした。


ツアー6公演が折り返しを迎えたところで、今回はツアー前半、「Longitude」のお話。
主に大阪公演のお話。

※ひとつひとつの曲についての感想では無いので注意されたい。


知っての通り、このツアーはDIALOGUE+の薄ピンク担当・内山悠里菜さんにとって、活動休止から復帰して初のDIALOGUE+のライブだ。

久しぶりに。本当に久しぶりに、DIALOGUE+が8人揃ってライブを行った。

彼女が活動休止前、最後にDIALOGUE+としてステージに立ったのは2022年5月8日

「Longitude」大阪公演は2023年1月28日なので、実に265日ぶりのDIALOGUE+のステージだった。
8ヶ月と20日だ。


長かったな~~~~~。


昨年6月5日に開催された「タイバン・ワンマン」。
その昼の部である「タイバン」開演約2時間前に、内山さんの欠席が発表された。
僕はDIALOGUE+では内山さん推しなので、当然、驚きと悲しさがあったのだが、あの時の僕はまだそこまでの大ごとのようには考えていなかった。
まあ、そういう時もあるだろうなぁぐらいの気持ちだった。

結果として、めちゃくちゃ大ごとだった。


内山さんの活動休止期間の話は前に書いた通りだ。

内山さんが活動休止している間もDIALOGUE+が活動を止めなかったことに文句はひとつも無い。
活動を止めなかったのは当然のことだと思っている。

それでも「そこに居ない子」を推している身としては、ひたすら悔しさと未来への不安が溜まっていく日々だった。


内山さんの活動休止期間中に、友人と話した中でよく覚えていることがある。

「活休からユニット活動に復帰するのって、オタクが想像するよりずっと大変だと思うんですよね……」


活動休止している間も他のメンバーたちはいくつもの仕事をこなしている。
ライブやフェスに出演したら、そこで様々な経験や思い出が生まれるだろうし、新しくファンも増える。

経験。成長。時間。思い出。
どうしたって「差」が出てくる。

何ヶ月も仕事を休み、声優としての活動を再開できた時、彼女は「そこ」にちゃんと戻ることはできるだろうか。
他の7人と再び並んだ時、彼女はこれまでと同じようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。
8人が再び揃った時、このユニットは僕の大好きなユニットのままでいるだろうか。

内山さんはちゃんと復帰してくれるし、その時はどのお仕事も全部上手く元通りになる。DIALOGUE+もこれまで通り楽しいライブをたくさんやってくれる。
と思いながらも、その一方で「ダメになるときはダメになるんだろうな」と思う自分もいた。

「良いユニットだといいよね~……」

僕も友人も、そういうところの方を心配していた。

元の8人に戻った時、「そこ」が内山さんにとって幸せな場所でありますように。とオタクは祈ることしかできない。

この不安感は、内山さんがめでたく復帰を果たしても消えることはなかった。

前振りがだいぶ長くなってしまったが、そういった理由から僕は「Longitude」大阪公演にはかなりの緊張を抱きながら参加をすることになったのである。

内山さんも久しぶりのDIALOGUE+としてのステージに相当緊張をしていたようだが、オタクの緊張も相当のモノだった。

ライブ当日。新大阪駅に着いてから会場のZepp Nambaに向かうまでに何回トイレに入ったことか。
Zepp Nambaに入場してからも、開演前の30分間で4回もトイレに行ったのは我ながら軽く引いたな。


かくして、DIALOGUE+ Zepp Tour 2023 「Superday |Longitude|」がスタートした。


結論を言うと。

先に書いた僕の不安感。
これは完全に杞憂だった。

久しぶりの8人でのステージ。
内山さんのパフォーマンスは長いブランクを感じさせないモノだった。
このステージをちゃんと楽しんでいる、という姿をこれでもかというぐらいに見せてくれた。

本当に楽しそうにしていたなあ~。
客席から彼女を観ていて、とても安心した。

久しぶりのステージという理由から来る、緊張感やぎこちなさといったモノは全く表に出していなかった。
それは彼女自身がとても立派なのもあるし、DIALOGUE+のメンバーとステージが彼女にとって良い存在だからだというのもあるだろう。

なんというか、本当にホッとした。

僕の大好きなこのユニットは、とても良いユニットだった。


そして、これはあくまでも内山さん推しの視点からのライブの感想だが。

「Longitude」は、この約8ヶ月の色々なモノを取り戻していくライブだった。


「おもいでしりとり」が1曲目だったことにはかなり驚いたが、2曲目に「1000万回ハグなんだ」が来たことでハッとしてしまった。

8人では初披露の「1000万回ハグなんだ」。
この曲は昨年7月16日に開催された朗読劇イベント「世界はこじつけでできている。」にて初披露された。

6月25日に内山さんの活動休止が発表されてから、7人での最初のDIALOGUE+のイベントだ。

そして、昨年の「7人での夏」の様々なステージを思い出させる曲たちも続く。

タイバン3公演のラストを飾った「花咲く僕らのアンサーを」。
TIF、SKY STAGEのトリでの「透明できれい」。
アイドルフェスやアニサマ等で、何度も披露された「僕らが愚かだなんて誰が言った」。
(セトリの順番は前後するが)9月のpuzzle大阪公演で、ライブ初披露となった「シャーベットマーメイド」。

あの夏。立ち止まらなかったDIALOGUE+が歌ってきた曲たち。

そこに彼女は居なかった。

観に行ったモノもあるし、観に行かなかったモノもある。
観に行くのをやめたモノもある。
どの曲にも、羨ましさや悔しさといった思い出が残っている。

大阪公演の約2時間。去年取りこぼしたたくさんのモノを、ひとつひとつ取り戻している感覚があった。


それは曲だけでなく衣装もそうだった。

puzzle東京公演で使用された衣装。

パズルのピースを柄に取り入れたあの衣装は、もう今後のライブで見る機会がないかもなと勝手に思い込んでいた。
ライブがスタートして、あの衣装を身にまとった内山さんが出てきた時が、大阪公演の中で一番驚いた瞬間だったかもしれない。

そしてライブ終盤。
「ダイアローグ+インビテーション!」
「夏の花火と君と青」
「ガガピーガガ」
と、puzzleでも特に強烈な印象を残した曲が続き、本編ラストを飾った曲は「デネブとスピカ」だった。

あの夏、DIALOGUE+のステージは「デネブとスピカ」と共にあった。

しかし、そもそも「デネブとスピカ」が初披露されたライブはどこだったか。

「Longitude」と同様に、ライブ本編の最後に。

「おまけ!」として、7人で初披露された「デネブとスピカ」。


2022年6月5日。


永遠に続くかのようにも感じた「あの夏」の始まりの日。


あれから季節が巡り、2023年1月28日。

雪が降る真冬の大阪で、ようやく8人揃っての「デネブとスピカ」。


長かったな~~~~~。


と思うと同時に「来て良かったな~~~~~~~~」と心の底から思った。

やっと観れた。
「デネブとスピカ」を歌い、踊る内山さんの姿を観れたことで、すべてが報われたような気持ちになった。


ライブ本編の最後が、8人揃っての初の「デネブとスピカ」だということを知ってからは、1曲目が「おもいでしりとり」だったことにも納得がいった。

「星に願いを できるだけ愛を」
「どこにいたってこの胸にいるよ 最後の文字に繋ぐまで」
「物語を紐解いていけ」

「僕たちはデネブとスピカの平行線上でちぐはぐな恋をしてる」
「新しい星座を作るよ わがままだけどstay dream」
「そうやって新しいページをめくっていこう」


全部繋がっているんだな~~~~~~~~。

天才セットリスターの力量というものを、あらためて思い知らされてしまった。

やはり「Longitude」は、この約8ヶ月の色々なモノを取り戻していく公演だった。

極めつけは、アンコール曲として「かすかでたしか」に続いて披露された「謎解きはキスのあとで」だった。

内山さんが活休の間「謎キス」は1度もDIALOGUE+は披露していない。
セットリスト的に絶対ここに入るはずだっただろう、というライブもあるので、意図的に封印されていたと思う。
「謎キス」がライブで披露されなかったことは、むしろ僕にとっては救いだった。

内山さんの復帰後、初のDIALOGUE+のライブとなる「Longitude」。
「謎キス」は絶対に披露される、という自信があった。

が、開場直前に発表された、「宮原さんは体調不良の影響から、ダンスのみでの出演となります」というお知らせを目にして、その自信が揺らいだ。
ここで「謎キス」は披露されないかもしれない。
宮原さんと内山さんが完璧でない状態で披露されるのもなあ。


結果として、「謎キス」は披露されたのだが。

あの日、「謎キス」をアンコール曲として観ることができてめちゃくちゃ嬉しかった。

2022年5月8日。
内山さんが活動休止前の最後のDIALOGUE+のライブであった、サンリオピューロランドでの「ぼくたちのなかよしらいぶ!」以来、265日ぶりの「謎解きはキスのあとで」。

曲に入る直前のMCで、次の曲が「ゆりにゃとさっぴの曲」であると鷹村さんが触れた瞬間の会場のどよめきをよく覚えている。
思わず声を出してしまうオタク。
頭を抱えるオタク。
僕も同じだった。

みんな待ってたんだなあ~~~~。と、そこから感動してしまった。

内山さんの復帰ライブで「謎キス」を観れて本当に良かった。
「謎キス」を披露してくれてありがとうDIALOGUE+ちゃん。
ありがとう内山さん。
ありがとう宮原さん。
ありがとう天才セットリスター。


「Longitude」大阪公演、本当に楽しかった。
多幸感に包まれるライブだった。

多幸感がすごすぎて大阪公演後数日は燃え尽き症候群みたいになってしまった。



それはそれとして、東京公演も行ったんですけども。



東京公演では宮原さんの体調も回復し、ようやく8人の声がちゃんと揃ってのライブとなった。

やっぱり感動してしまったなあ。
謎キスもそうだけど、特に心に刺さったのはやっぱり「かすかでたしか」だろうか。
「かすかでたしか」については語りたいことがたくさんあるので、CDが発売されたころに別の記事として書こう。
なので今回の記事はこの辺で終わり。


今回のツアーでは、Longitude(経度)は時間の経過を。Latitude(緯度)は熱量の上昇を表現した公演内容を意図しているらしい。(DIALOGUE+BOX Vol.40より)

そして、ツアーを走り切った先。
Longitude(経度)Latitude(緯度)が交わて、「+」となり、そこが「ぼくたちの現在地」となるらしい。(DIALOGUE+BOX Vol.40より)


「Longitude」は2022年を総括し、色々なモノを取り戻していく公演だった。

過去を振り返る時間は終わった。

新しいアルバムが発売されてから幕を開ける「Latitude」。

何があっても立ち止まらないDIALOGUE+の、また新しいライブが始まる。

声優アーティストユニットDIALOGUE+の「今」が姿を現す、DIALOGUE+ Zepp Tour 2023 「Superday ─Latitude─」は2月26日。名古屋から始まる。



「今を派手に生きたいっ!
ってことでよろしく!」








2022年9月12日に願ったやつ。

叶って良かったね〜〜〜〜〜〜〜〜。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?