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DIALOGUE+の内山悠里菜さんの話。

DIALOGUE+という声優ユニットにハマって1年が経つから、色々話をしてみよう。ということで、常日頃このユニットについて思っていることを色々と書いてみた記事がこちら。

で、今回はそのDIALOGUE+のメンバーの中で僕が推している内山悠里菜さんについて思ったことを書いてみる話。
この1年間に目にした色々なモノを振り返りながら、今感じていることを書いてみた。

なお、彼女にハマって1年のオタクによる、個人的な解釈を垂れ流す妄言であることを先に書いておく。


内山悠里菜さん。「趣味は冒険」と語るなど、所謂天然キャラな新人声優である彼女を推している理由を遡ると、そもそもDIALOGUE+にハマるきっかけになった次世代声優育成ゲーム「CUE!」との出会いまで遡ることになる。
CUE!との出会いはこっちの記事にざっくりと書いてあるが、要は内山さんがCUE!で演じている六石陽菜ちゃんが可愛かったからである。

演じているキャラとその声が可愛かったことが1番大きな理由なのだが、それに加えると、彼女が「キャラソンをちゃんとキャラの声で歌う声優」だということが彼女に好感を持つポイントだった。
僕は「キャラソンをちゃんとキャラの声で歌う声優」のことを無条件で信用してしまうオタクなのだ。

こうしてCUE!をきっかけにDIALOGUE+にハマり、何度かライブに通うようになり、ハマるきっかけになった内山さんを自然な流れで推すようになった。
そうした中で僕は、彼女がDIALOGUE+のMCでとても良いところを任されることが多いということを知った。

CUE!のライブで重要な所を任されているのはわかる。
彼女が演じる六石陽菜がコンテンツの看板キャラ(アイマスでいう天海春香。デレマスでいう島村卯月)だからだ。
DIALOGUE+という声優ユニットは、CUE!に出演している8人の声優を選抜した声優ユニットであり、センターや明確なリーダーは存在しない。
ユニットでの並び順はCUE!における香盤順に沿っている。

内山さんがDIALOGUE+のMCで良いところを任されていることについては、ハマった当初は
「CUE!由来の香盤順でいちばん最初に名前が来るからだろうなぁ」
「推してる側としてはありがたいなあ」
ぐらいの感覚だった。

ところが、昨年の秋に開催された1stツアーでのMCを聴いて、僕は一気に彼女の言葉に引き込まれた。
ツアー4公演。アンコール後の最後の挨拶にあたるMCを、全て内山さんが担当していた。


DIALOGUE+は、そもそもMCが少ないことが特徴のユニットだ。
限られた時間の中でMCにダラダラ時間を使うぐらいならその分を曲に割り当てる、というロックバンド的思考で作られているユニットである。

ライブの大小問わずMCが少ないユニットだ。そんなユニットの、ツアーライブのアンコール後の最後の挨拶挨拶部分をメンバーのひとりだけに全て任せるというのは、結構大胆なことをしていると思う。

3公演目までの中で、内山さんはそれぞれ、
「メンバーへの感謝」
「自分の内面の成長」
「応援してくれるファンへの感謝」

を語った。

そしてツアー4公演目。つまり千秋楽。
この千秋楽の最後に内山さんは、ユニット活動を続け、ツアーを経験し、「音楽を楽しめるようになった」と語った。

最初の頃は、自分の中で「やらなくてはいけないもの」、「良いものを作るためにひとりで努力をするもの」という存在だった「音楽」を、メンバー、スタッフ、ファンのみんなで作るものだと思えるようになり、純粋に音楽を楽しめるようになった。自分の中で革命が起きた。と彼女は語った。

内山さんは以前、「DIALOGUE+であなたは何ができるか。何に自信があるか」とユニットのプロデューサーに訊ねられたことがあったが、すぐに答えることができなかったという。

歌も、ダンスも、表現力も、自分はユニットの中で一番だとは思えなかった。
ムードメーカーとしての立ち位置も自分では無いと思っていた。

DIALOGUE+には個性豊かなメンバーが揃っている。

歌がいちばん上手いメンバーといえば。
ダンスがいちばんすごいメンバーといえば。
ファンサービスがいちばん得意なメンバーといえば。
ステージ上での表現力がいちばん目立つメンバーといえば。
ユニット内のムードメーカーとしていちばん輝くメンバーといえば。

ファンに語らせたら様々な名前が挙がるだろう。
だが、その中で内山さんが「いちばん」として名前が挙がることは少ない。と僕は感じている。
たぶんそう感じているのは僕だけではないと思う。

ファンたちがハッキリと表には出さずともひっそりと感じていることを、内山さん自身も感じていた。
当然だろう。
ファンが感じていることは、本人だって絶対にわかっていることだ。

「DIALOGUE+であなたは何ができるか。何に自信があるか」
プロデューサーからの問いにすぐに答えることができなかった彼女は、様々な思案の末に「自分には何もない。それでも、ユニットを想う気持ちだけは誰よりも強くありたい」という想いに至ったという。

それは、ユニットとして活動していく中で最も大事なことだ。
だが、それだけではダメなのだ。

「音楽は楽しいものである」と提示することは、DIALOGUE+というユニットにとっての大きなテーマだと僕は思っている。

そんなユニットでやっていくには、「音楽は楽しい」という気持ちを持っていなければいけない。
そういう気持ちをちゃんと持っているか否か、というのはファンにも必ず伝わる。


内山さんの「音楽」は劣等感から始まっている。
DIALOGUE+結成より前。CUE!で初めて大きな役を得た時、すぐに他のメンバーと自分のレベルの差に気づき、恥ずかしさや悔しさを感じたと、自身のラジオの中で語ったことがある。

そんな彼女が「音楽を楽しめるようになった」と大勢のファンの前で語ったのはとても大きなことだった。

劣等感から始まったモノを「楽しい」という気持ちに持っていくのはとても大変なことだ。
ひとつひとつ、時間をかけて何かを積み重ねていくしか方法は無い。

彼女にとって、その「何か」は、ユニットの仲間の存在であり、ファンの存在であり、自分自身の努力だったのだろう。

そしてその過程で彼女を支えたのが、「自分が誰よりも強く、このユニットを大切に想うんだ」という気持ちだったのだろう。

彼女のそんな執念は、きっと周りの人たちも気づいていたと思う。

ツアーにおけるもっとも重要なMCを内山さんひとりに任せたことに、僕は最初は驚いた。

だが、ツアー千秋楽を見届けた後では、「彼女じゃなければいけなかったのだ」と思うようになった。

DIALOGUE+において、いちばん先頭に名前が来る彼女が、
「音楽を楽しめるようになった」ということ
「何が自分をそう変えたか」ということ
それを、初めてのツアーという大きなステージで、大勢のファンに向けて語ったことはとても大きな意味があったと感じる。

「内山悠里菜が、音楽を楽しめるようになった」ということは、きっと、DIALOGUE+にとってとても大きなパズルのピースがハマった瞬間だ。

大きなピースがハマったところで、記念すべき初めてのツアーが幕を閉じた。
そして、そこからDIALOGUE+はまた前に進んで行くのだ。

本当に素晴らしいツアーだった。

このツアーで僕はDIALOGUE+のことを更に好きになった。
そして、千秋楽での内山さんの「音楽を楽しいと思えるようになれた」という話を聴いたことで、彼女のことを更に好きになってしまった。
いつの間にか「CUE!の六石陽菜の声優だから」だけではなく、「声優の内山悠里菜」のことも好きになっていた。


僕はやはりこういった、劣等感から始まり、自分に出来ないことと出来ることを理解して、不器用ながらも「出来ること」だけをひたすら磨いて前に進もうとする人に惹かれるのだろうか。

少し話は逸れるが、僕が10年推している声優の山本希望さんにも、内山さんと似たエピソードがある。
デビュー作であるゲームのヒロイン役の新人声優4人でユニットを組み、ゲームの宣伝を兼ねてミニライブを行うことになった際、レッスンの場で「ダンスができる3人」と「できない山本さん」に分けられることになった。
他のメンバーとはレッスンを分けられ、他の3人に見守られる中でひとりダンス指導を受けるという経験は、山本さんにとって長い間トラウマになっていたという。
山本さんは今、様々なコンテンツのライブでステージに立つ機会がある。嬉しいことに、山本さんのパフォーマンス力を評価してくれる人は多い。
だが、山本さんはこのトラウマを克服し、自分にできることを磨いていくまでに長い時間をかけたようだ(もしかしたら今も完全に克服したわけではないかもしれない)。
ちなみに、前述の「ダンスができる組」にいた新人声優のひとりが、DIALOGUE+とも繋がりの深い内田真礼さんだったりするので縁というのは不思議なものだ。


内山さんについての話に戻そう。

内山さんはDIALOGUE+として活動をしていく中でたくさんの経験値を積んでいっている。
そしてその成果は、少しずつかもしれないが確実に現れていっている。
きっとこれからも、ひとつ壁を越えるごとに新しい壁にぶつかるのかもしれないが、彼女はちゃんとその壁と向き合って乗り越えてくれるだろう。

これから先、DIALOGUE+というユニットが語られる際に、いつか「内山悠里菜がいるからDIALOGUE+はすごい」と言われるような存在になってくれたらとても嬉しい。
きっとそうなれる力がある、と僕は思っている。


「音楽を楽しめるようになった」ということを、内山さんは自分にとっての革命だったと語った。

これから先も、内山さんの革命と冒険は続いて行く。

その道のりと、その先にあるたくさんの景色を僕も見れるように、これからも彼女のことを応援していきたい。




2022年4月28日
内山悠里菜さん。お誕生日おめでとうございます。
これから先も、声優として活躍される姿を様々な場で見れることを楽しみにしています。

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