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ShinnosukeのPop Life vol.150 ~TM NETWORK特集~

 3月11日にDARAZ FMで放送された、ShinnosukeがMCを務めるラジオ番組・Pop Lifeを聴いた。まずはShinnosukeが近況を語る。彼が手塩にかけているシンガー・Sarah L-eeが、徐々に経験を積んできているようだ。昨年の松岡英明ライブのオープニング・アクトの他にもステージに立つ機会を得て、3月4日にはK-DANCE FESTAにゲスト出演、3月5日にはmarbleライブのオープニング・アクトで出演した。後者はShinnosukeも演奏で参加した。場所はともに新宿。
 やがてはワンマン・ライブ、そして東名阪以外の街までの本格的な地方遠征へと、活動の幅が広がって欲しいところだ。
 3月17日には新曲『Go & Move On!!』が配信リリースとなる。また、ライブ会場限定で発売されたCD『Sapphire』が、市場に流通することになった。タワーレコードで購入できる見込みだ。

 また、Shinnosuke自身が出演するイベント・NORI presents GROOVE 2023の告知も行われた。5月10日、EX THEATER ROPPONGIで開催。過去二回行なったイベントで、昨年の会場はビルボードライブ東京だった。徐々に会場規模を大きくしている。
 内容はTM NETWORKやglobeのカバーだ。マーク・パンサー(globe)や木村健に山田わたる(FENCE OF DEFFENCE)など、実際にTM NETWORKやglobeのライブやレコーディングで活躍した面々が出演する。これは見逃せない。Shinnosukeも「失礼があってはいけない」と言っており、力を入れてこのイベントの準備をしている。

 この回はTM NETWORK特集となった。プロ・ミュージシャンが語る彼らの魅力を、リスナーと共有できる素晴らしい機会。筆者も聴くことができてラッキーだったと思っている。

 まず最初にオンエアされた曲はこちら。
TM NETWORK『CHILDREN OF THE NEW CENTURY』

 Shinnosukeが語るこの曲の聴きどころは、スラップ・ベース。カシオペアのベーシスト・櫻井哲夫による演奏だ。また、ドラム演奏はスティーブ・フェローン。デュラン・デュランの作品に参加した人物である。国内外の凄腕ミュージシャンを集めて制作された楽曲だ。

 宇都宮隆と木根尚登がTM NETWORKゆかりのサポート・メンバーとともにステージに立ったのがSPIN OFF from TM tribute LIVEだった。このとき木根尚登がこの曲でベースを弾いたことにも触れた。Shinnosukeは「木根さんは器用で何でもできる。」と言っていた。
 
 筆者は第一興商のカラオケ録音・録画サービス・DAM★ともに掲載されたテイクを鑑賞していて、この曲を見つけるとひと際テンションがあがるのだが、アウトロのセリフ部分は空白のまま終わっていることがよくある。さすがに気恥ずかしいのだろうか。埋めた方が俄然盛り上がるのになあと思う。カラオケのエフェクト機能なら、声をロボット風に切り替えることができる。普段そんなところまではいじらないという方も、ここぞとばかりに使ってみてはいかがだろうか。いつものカラオケライフに少しスパイスが効いて、より楽しく歌えるだろう。

次にオンエアされた曲はこちら。
TM NETWORK『WE LOVE THE EARTH』

 カメリアダイアモンドのタイアップがついた曲。「このCMに採用されたら全部売れるという時代があった。」とShinnosukeは言う。KATSUMI『危険な女神』や中西圭三『Woman』などがフラッシュ・バックしてきた方もいることだろう。
 アルバム『EXPO』に収録された別バージョンもあるが、Shinnosukeとしてはシングルのアレンジを推したいという。

 冒頭で告知したイベント・NORI presents GROOVEでも、最初やろうとしてリストにも入っていたが、何らかの理由で削られた。もし4回目があるのならぜひやってみたい曲だという。それほどにShinnosukeが入れこんでいる曲だ。
 ファンの間でも人気の高い楽曲の割には、プロに限らず大小さまざまなステージでも、ピックアップされる機会はさほど多くはない印象だ。筆者は、コーラス・パートの再現がなかなか難しいのも一因かなと思う。あの重厚な感じは、ちょっとやそっとの見よう見まねでできるものではない。その気になればリード・ボーカルも取れる、例えば葛城哲哉やnishi-kenのような声の持ち主が必要だ。彼らのような存在があえて後ろに回ることで、初めてあのレコーディング音源に見劣りしない雰囲気が出せるのではないか。

最後にオンエアされた曲はこちら。
TM NETWORK『MARIA CLUB』

 タイトルは九州に実在したディスコ。このオープニング・セレモニーにはTM NETWORKが出演した。Shinnosukeは「何がおもしろいかというと、スネアの位置が16分音譜くっている。」と、クリエイターならではの目線で、この曲の聴きどころを解説していた。
 アレンジをしていて、どうも知らず知らずのうちに毎回似たような仕上がりになってしまうのなら、この曲を参考に、スネアドラムを打つタイミングをわずかに早めてみてはいかがだろうか。もちろん、メロディーとの兼ね合いもあるので、なんでもかんでもこの方法がハマるわけではない。だが、一度試してみて原案に戻るのと、そもそもこういう表現方法を閃きすらしないのとでは雲泥の差がある。
 筆者からも類似例として、access『SCANDALOUS BLUE』を挙げておこう。こちらのAメロ・Bメロでも、スネアのくった動きを聴くことができる。彼らもこの曲で10作目のシングルとなるだけに、そろそろ変化の欲しいタイミングだったのか。これは筆者の推測にしか過ぎないが、お決まりのパターンから抜け出したいという方は、いま一度これらの楽曲を聴き直してみよう。


 自らも音楽を制作する立場から、通常の局アナが進行する番組とは違った切り口で楽曲を紹介する番組『Pop Life』。Shinnosukeのツィッターでも、ちょっとした予告が掲載されることもある。一度チェックしてみてはいかがだろうか。



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