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チェンクロ課外活動12【黒の軍勢2】

前回Ainはチェンクロ(1,2部)の宿敵である黒の軍勢について解説しましたが、今回のテーマは魔神
魔神とは何か? 普通の黒の軍勢と何が違うのか?
更に黒化についても解説していきたいと思います。

1.魔神とはそもそも何か?

魔神とは黒の軍勢の幹部に当たる存在で桁外れの力と耐久力を誇り、黒の因子を撒き散らすことで無尽蔵に黒の軍勢を生み出します。

上記が代表的な魔神の例ですが、一口に魔神と言ってもその姿、来歴、行動理念は案外千差万別だったりします。以下に代表的な魔神の例を挙げてみましょう。

1.黒化した魔神
いわゆる魔神の代表格。黒の因子に侵されながらも強い欲望や悲願を抱いたまま黒化すると魔物化せずに魔神となる。(詳細は後述)

2.黒の因子から生まれた魔神
魔将軍の上位種の黒の軍勢。黒化した魔神には及ばないものの、一体一体が一騎当千級の強敵。

3.天魔
世界根源の分身とも云うべき世界そのものを顕現させた存在。意思はあるようだが、出自も目的も不明。
ユグド世界で現在最も高次元な立ち位置にいる。

4.異界の魔神
コラボ等で異界から乱入してきた魔神。ユグド世界と無縁な魔神は、『魔神』という固有名詞以外別物として扱います。

番外.破壊魔人
狂暴性と衝動で無差別に破壊を繰り返し、ペンペン草も生えないと言われたロレッタの二つ名。『魔神』ではなく『魔人』なので、いくら人間離れしていても人外の存在ではありません。

2.魔神の由来

考察班の調査によりますと魔神の由来となったのはティアナのアポロニウスよる『ヌクテメロンの悪魔(鬼神)』とよばれる84柱の魔神。

その内ゲーム内で既に姿を見せている魔神は(2021/12/10現在)61柱(未実装含む)ですが、黒騎士、アグダラ等のように柱に属さない魔神もいるようです。この中で更に義勇軍に所属する魔神は全部で53人となります。(アニメ版等は除く)

3.黒化病の恐怖

前述したように黒の軍勢に襲われた人々の大半は、問答無用で殺されてしまいます。
仮に生き残っても、その体は黒の因子に侵食されてしまいます。これが黒化病。

黒化病に感染すると最初は風邪に近い症状を発症。熱が出る、倦怠感が続く等して症状が悪化すると体が黒化していきます。(伝承『シルヴァ伝』、魔法兵団リーゼロッテ参照)

特に黒の軍勢との接点が多い戦闘職が感染する例が多いですが、副都のギルバート議長のように一度の接触で発症する例や、戦士ギルド長シルヴァの妻イルマのように黒の因子に敏感(?)な人は常人より発症リスクが高いものと推測されます。

黒化病の進行自体は非常に緩やかなものとなりますが、黒の因子の濃度が濃くなる(黒の軍勢の勢いが増す、魔神級が黒の因子を放出する)と急速に黒化が進行することもあります。

黒化病には有効な治療手段はなく、生命の賢者ディルマすら進行を遅らせるのが手一杯。
フィーナもクロニクルの力で黒の因子を払ってはいましたが、あれも降り積もる雪を払う程度の効果しかなく、蓄積されてしまった因子を払うには至りません。

4.黒化病と魔神

黒化病の発病は個人差と環境に左右されるわけですが、黒化したからといって誰もが魔神になれるわけではありません。むしろ魔神になれる方が非常に希なケースでもあります。

義勇軍関係者の中でも(魔神以外で)特に黒化が進行しているのが、ギルバート、ルーク、ユギギ、レイリー、シュザ、ラザフォード。表面化はしていないだけで、アル、アインスロット、 カデッサ、アスルトルナ、ゼィヒア等も黒化病を抱えています。しかし黒化が進行したとしても魔神になるのはごく一部となるでしょう。

では魔神化と魔物化の差は何なのか?

ラベゼリン「心を保てる者は、ほんの一握り。しかも、心の真ん中にある、強い想いだけ……」(2部5章『魔神の願い』参照)

最初にも述べたように魔神となれるのは強い欲望か悲願を抱いたものとなります。幾つか例を挙げてみましょう。

悲願の一例

セレン「守る、守ってミセる! 俺はフィーナを守ル! 」
チャンディラム「『護りの光』よ。我らが太陽よ。もっともっと輝いて、あたしたちの世界を守って!」
マスト「女王様、見ていてくださいーーマストは、アナタの代わりを立派に果たしてみせますから!」

全体的に正気を失っていることが多いです。(概ね真面目な人が多いです)

欲望の一例

エイルニルス「果物果物果物!!」
フロガビトゥス「もう、どうしてあたしのオシャレを邪魔するの!」
タリビク「情熱のままに踊ればあたしはどんな人でも魅了できるのよ!」

大半は正気を保っていますが、欲望が肥大化しており自制心を失っています。(しかもあまり反省しません)

以上のように大概の魔神は欲望か悲願を抱えて闇に飲み込まれている例が多いですが、中にはファルズフのように本人の意思に関係なく魔神化するケースもあります。

5.黒化病による魔物化

では魔神になれなかった者たちはどうなるのか?
幾つか例を挙げてみましょう。

1.黒化傭兵(第1部9章『勝利のために』)
王都奪還作戦の準備が始まった副都を襲撃した傭兵。
過去の戦闘で行方不明になっていた傭兵達が黒化したもので、姿こそ人のままだがほぼ理性を失っている。
鬼も紛れているので王都奪還戦で捕らえられたのかもしれません。フィーナはクロニクルで黒の因子を払いはしたようですが、どれ程の効果があったかは不明。

2.ダルムオアシスの貴族(湖都の大盗賊ムスタファ)
ムスタファに何かの盗みを強要しようとした湖都の貴族。いざ押しかけてみると貴族は正体を現し襲ってきました。魔物ではありますが自我を保っているようにも見えますね。

3.一領の抜け忍(壱領忍衆頭目チヨメ)
チヨメがシュザの密命を受けて追っていた元部下。
シュザを裏切った理由は定かではありませんが、黒化した衝動によるものなのかもしれません。黒の軍勢から何らかの指令を受けて迷宮山脈に潜伏していた所をチヨメに発見討伐されました。

4.マンハンター被害者(チェンスト『賞金争奪戦』)
聖王国で相次いだ失踪事件の被害者。
姿こそ生前のままですが、黒化し自我を失い黒の軍勢に操られるまま義勇軍に襲いかかってきました。

5.黒化ケ者(黒毛の双剣士ガルルア)
黒の軍勢がケ者の大陸に現れるようになった後、犬鼻族の戦士にも行方不明者が相次いだそうです。
ガルルアが遭遇した黒の軍勢もケ者の匂いを合わせ持っていました。

魔物化した者は魂を失い黒の因子に操られるままに破壊と殺戮を撒き散らしますが、そんな魔物達にも意思の欠片が残されているようで自身の魂を求めて浄化の時を待っています。(チェンスト『破壊と再生の組曲』参照)

6.黒の因子を宿す者

義勇軍関係者には黒化を抱える者や自我を取り戻した魔神もいますが、他にも黒の因子を宿す人外の存在がいます。彼らは本来黒の軍勢でありながら黒に染まらなかった者達。以下に一例を挙げてみます。

1.スカレット、ガシャ、カラ
スカレットはどこかの大陸で黒の軍勢との戦いに敗れガイコツ兵化しましたが、アミュレットの力で黒の因子が抑止されたことで自我を保ちました。

カラとガシャはスカレットの側に倒れていたことで、アミュレットの恩恵を受けてます。

2.チドリ、ランスバーン
魔神ラザニルが黒の因子で再現した歴史の英雄。
強い魂を宿していたのか自我を保っている。

3.エティス
年代記の大陸を彷徨う少女。黒の王に体を乗っ取られた管理者の男(※)の願いから生まれ、若き日の妻の面影を再現している。

4.イノ
黒の軍勢でありながら黒の因子をほとんど持たない(概念的には)紛い物の少女。自身の姿を自由に変えられ、あらゆる物質(黒の軍勢含む)を魔石に変える力を有する。

(※)フィーナとリヴェラの父

魔物系の仲間としては他にもテルー、(ゴースト)、ゾディア(ゾンビ)、シェスメト(マミー)、イスレム他(ゴーレム)、メッテイヤ(ドラゴン)、カッパなんかもいますが黒の因子は有していない模様。

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以上が魔神と黒化病の主だった症例となりますが、如何だったでしょうか。
魔神や黒の軍勢にはまだまだ不明瞭な点も多く私の調査も至らない部分があるかとは思いますが、今後ともご贔屓によろしくお願いいたします。

次回は今回掘り下げられなかった個々の魔神の傾向や特徴について深掘りしていきたいと思います。

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