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週刊ユグド通信Vol.76『魔神今昔3』

 チェンクロに登場する魔神を紹介する今企画。今回は魔神達の中でも最も難解な物言いをする天魔達が何を言っているのかを超訳してみました。(第3部の分は補完する程のことは言っていないので割愛します)


7.天魔とは何か?

 通常の魔神とは異なる存在それが天魔。チェンクロにおける天魔とは世界を司る世界根源の10体の分身達。謂わば世界を構成するあらゆる要素が姿と人格を持った存在でしょうか。彼等は普段『深淵の渦』の奥深くにおり世界の均衡が乱れない(世界が瓦解しない)限りは静観の姿勢を決めています。

8.天魔は何を言っているの?

 現在(2024/04)深淵の渦で出会える天魔は全部で9体。人智を超越した存在であることから難解な物言いをする者が多いですが、内容を整理すれば何とか意味は解読可能かと思われます。そこでAinは天魔達が何を問うているのかを超訳してみました。これが正しいとは限りませんがニュアンスが伝われば幸いです。(超訳の天魔の一人称と主人公への人称は本編準拠となります)

【知】
 天魔達の自己紹介のようなもの。「私はこういうものだ」

【問】
 天魔の問いかけ。「お前は世界をどうしたいんだ?」

【解】
 天魔なりに理解を示す。「お前の考えは分かった。私も力を貸そう」

【超要約】
 筆者による要約。大筋は外していないと思います。

48.万物呑天ノ天魔バグリス

虚無と宇宙を司る天魔

  【知】
 底知れない深い闇はただただ落ち続けるのみ。その原理が我に万物が等しいことを教える。そこに終わりはない永久に──

世界の理に抗い立ち上がる者(主人公)に問おう、我は永久なる世界の欠片。汝が何を想い何を成し何を残そうとも全ては等しく混ざりあい融けてゆく──

【問】
世界に抗い輪廻を破壊した者に問う。何を成し何を残そうと世界への影響などたかが知れている。

輪廻を否定し立ち上がる者よ、我は虚無が実体化したもの。改めて問おう汝がどこを目指し何を成そうと世界は果てしなく広い。にも関わらず汝は何を成そうとするのだ?

【解】
 世界を輪廻から解き放った者よ。世界はやがて無限の闇に消えて行くだろう。それでも立ち上がった汝に問う、その行動力の源泉はなんなのだ?

 輪廻世界を否定した者よ我は世界の欠片で有と無の概念が具現化したもの、故に世界の全てが等しいことを知っている。だが汝の意思は等しさでは計れないようだ。理解した、唯一無二な汝の意思に敬意を表し宇宙の欠片である我がその輝きを証明する始まりとならん。

【超要約】
 宇宙の化身である私は世界の全てが等しいことを知っている。世界は闇から生まれ闇へと還る、それがあるべき姿なのにそんな輪廻をお前の意思は否定するというのか?

お前の意思は特別なもののようだ、私がそれを証明してみせよう。

49.運命流転ノ天魔ゼファル

流転する世界の混沌を司る天魔

【知】
 何を願い何を成そうとも世界の運命は流動的に揺らぎ続ける、それこそが真理であり混沌。何人足りともその運命からは逃れられない。

 我は流動する世界の欠片、運命は流動するが故に不確定。時にそれは個人の意思に関係なく幾度となく理不尽を強いてくるだろう。そんな世界に抗う汝に問いたい──

【問】
 運命に抗い世界の理を揺るがした運命の子よ。嘆き戦く汝が何を願い成そうと世界は万人を等しく揺さぶり続ける。

 混沌とした運命に抗い翻弄され世界を彷徨う漂流者よ、我は揺れる世界の混沌そのもの。我は抗う者に問いたい、世界はこんなにも理不尽で道標すらないのに汝は何を願い成しどこへ向かうというのか?

【解】
 世界の運命を覆した運命の子よ、汝が何を望もうが運命とは意思を超越して降りかかるもの。混沌の海を照らす者よ、我は世界の運命に介入する汝の意思に如何なる価値があるのか問いたい。

 運命に抗い混沌の海を渡る航海者よ、我は世界の揺らぎから生まれた混沌が形を持ったもの。混沌の海は汝の運命を翻弄し続けるがそこに確たる希望はない。だが汝の意思は世界で最も確かなものだと理解した。混沌の化身である我が確信を持つほどに……これも運命が導く真理なのかもしれない。我は混沌の大海の欠片、故に汝が昏き海を渡る船の推進力となろう。

【超要約】
 世界の運命は常に理不尽に満ちている。何を成し願おうと世界は変わらないのではないか?

 にも関わらずお前の意思は揺らがない確固たるもののようだ。混沌の化身である私が信じたくなる程に。私もお前の旅の後押しとなろう。

50.想火連天ノ天魔クニアリ

炎全般を司る天魔

 【知】
 吾が想像することで全ての現象は新生し、吾が想い起こすことで全ての物質は生まれる。想いよ灯となって照らせ炎となって燃え上がれ──

  抗う者よ、吾は想い荒ぶる世界の欠片。世界は吾の想いから生まれた。だから吾の想い次第で世界は燃え尽きる。汝らも吾の想いから生まれた影に過ぎない──

【問】
 感情のままに抗い希望を信じて戦う者よ。何を想い願おうとこの世界は吾の想いから生まれた影に過ぎない、世界は吾によって生まれ消え行く定め──

 吾は想いで世界を生み出した創造の火にして無限なる世界の欠片。吾は想いを抱く者に問いたい、汝の想いはあまりにちっぽけに過ぎないのに何故──

【解】
 世界を救いたいと滅びに抗った者よ、汝の強い想いもいずれは燃え尽きてしまうでしょう。だから問いたい光を纏い絆を繋いだその想いの強さを──

 黒き滅びに抗い未来を描いた者よ。吾は世界の想いから生まれ燃え上がった概念的存在。世界をあまねく照らす灯であると同時に全てを焼き付くす炎でもあります。一方汝の想いは世界の有り様を変えてしまう程に強く尊いもの。汝の中に感じた世界を照らし燃やす想いの片鱗を吾は分かちあいたい。吾は世界を形造る炎として世界を照らす灯として想いを奮起する大火として汝に力を貸しましょう。

【超要約】
 私は燃え盛る世界の心、私の影に過ぎないあなたが何を成そうと世界はいずれ燃え尽きる運命。にも関わらず絆を繋いで光輝くあなたの強さを私は知りたい。

 あなたの想いは世界を変えてしまう程に尊いものなのですね。私もそれを分かちあいたいので力を貸しましょう。

51.落花転鳥ノ天魔ミズギタリ

風と翼を司る天魔

【知】
 私は翼ある者の王にして大地を吹き抜ける風の奏者。私の羽ばたきは風の源となりどこまでも自由に吹きすさぶ──

 私は風を奏でる世界の欠片。翼あるものたちの主にして風を司る翼の王。私の風はあらゆる矢となって世界に降り注ぐ。風は何者にも縛られず自由に空を駆け抜ける──

【問】
 翼もなく大地に縛られ空を見上げ自由を求め足掻く者よ。風のように何者にも縛られず鳥のように何者にも捕まらない果てのない大空だけが私の居場所なのです──

 黒い闇に絡み付かれ自由を失った者よ。私は天を翔け自由を顕す大いなる翼で全てを吹き散らす風の化身、自由に憧れる小さき者に問いましょう。汝は翼もないのに何処を目指すというのでしょう──

【解】
 自由の為に果敢に世界を駆け抜けた者よ。汝が如何に絆を紡いで集おうとも弱きもの達は簡単に吹き飛ばされてしまうでしょう。改めて問います、汝の心は何処を目指すのでしょう──

 強い心を胸に秘め滅びに抗う者よ。汝はその身を盾として自由という名の翼を守ったのですね。私は翼を持つ者の主にして何者にも縛られない風の化身。理解しました汝の纏う心の風はどこまでも自由で翼は仲間との絆。強き羽ばたきを持って支配を打ち砕くのですね。自由こそが私の根源、風も翼も自由の証、だからこそ私も汝の力になりましょう。私の矢は束縛を吹き散らす鋭い風、翼は支配を打ち倒す激しい風、それこそが翼あるものの主にして風を奏でる翼の王の力。私が汝を支え導く翼となりましょう。

【超要約】
 私は自由を愛する風と翼の化身。翼も持たないあなたに何が出来るというのですか?

 あなたはその身を盾として絆という自由の翼を守るのですね。自由を守る為に支配に立ち向かうあなたに私も力を貸しましょう。

52.遍満森羅ノ天魔サクルフ

大地と草木を司る天魔

【知】
 世界に満ちる命よ。芽吹き、成長し、繁栄せよ吾は植物を統べる王なり。吾の言葉に耳を傾け従え。吾の言霊は生命の成長を促し大地の果てまで繁栄を約束する。

 抗う者よ吾は地上に生命を吹き込む造物主にして大地の王。大地に芽吹く命は他者に介入されることなく幾千億と変化進化を繰り返す。それこそが自然の摂理不変の真理である。

【問】
 大地に住まう蒼き新芽たる吾が子よ。世界に広がる生命の芽吹きに比べれば人間の存在のなんとちっぽけなものか。吾は命の芽吹く場所全てを縄張りとして世界を静観し時の流れに身を委ねる。──命よ、大地より拡大せよ。

 繁栄を願い摂理に抗う者よ。自然は決して人に優しくはなく移ろい循環を繰り返す。繰り返される世界に現れた新たなる新芽よ。吾は問うたい、主は何をしようとしている? 大いなる大自然に比べれば主の生命はあまりにも小さい。

【解】
 大自然の荒々しさに耐える強固なる大地の申し子よ。主が手を広げようとも救えぬ命は尽きない、むしろ世界に満ちる命こそが主の敵となろう。今一度問う、主の心の有り様を──

 巨木の如く揺るがぬ意思と儚くも強い生命を宿す者よ、吾は大地より生まれし生命の王。吾は未来を担う主に祝福を与え静かに寄り添おう。新芽よ強く逞しく曲がることなく成長し──生きよ!

【超要約】
 私は大自然の造物主。ちっぽけな存在に過ぎない人間が世界の調和を乱すというのか?

 小さき者よ主は揺るがぬ意思と強い生命力を有しているのだな。良く分かった私は主を静かに見守ろう。

53.一天四海ノ天魔ヒザルビン

海を司る天魔

【知】
 ──我は海。──海は我、世界の全ては全能なる我より生まれ還りゆく。寄せ返す波の如く藻屑の如く弱き子らよ我を頼るがいい。願い欲するのだ大いなる我が愛を、そして溺れるがいい我が海に──

汝よ抗うことなどない海は生者も死者も全ての想いを等しく受け入れる。全てを委ね信じるがいい世界を覆う我が寵愛を、我が身たる大海原が全てを包み込もう。

【問】
 我の愛は水平線より遠く深海よりも深い。足掻き抗うも一時の気の迷い、さあ我が愛に身を委ね溺れるがいい。果てしない海より生まれし者よ全ては儚き夢──我が内に還るがよい。

 汝が築いた全ては如何に寄せる大波を砕こうとも返す波で再び汝を飲み込み、意思は必ずや海の藻屑と消え失せる。そうはならないという強い望みを汝は持ち得るというのか?

【解】
 何を望み求めようと汝など一波寄せ還せば流されるゴミに過ぎない、これは逃れられない運命。全ては滅び輪廻に還る、汝の望みなど触れば消え失せる泡に過ぎない。それでも天の裁定に反旗を翻すのならば腕試しをするが我が定め。我こそは天を突き抜け大地を砕き大波を統べる大海原の化身……沈むがいい。

 汝の意思は示された大海原を漂うか弱き我が子よ。弱いながらも決して挫けないとは、我に身を委ねれば楽に沈めてやれたものを……それでも汝は棘の道を歩むというのだな。しかし天の裁定を覆す術を持たずとも波間に波紋を生み出すのも道理か。あい分かった世界に逆らう汝の罪、その業を我が赦そう。抵抗することこそ存在意義であり汝の意思であるならば、我も世界を統べる根源の一欠片としてそのような戯れを容認しよう。だが忘れるな、汝は真砂の一粒に過ぎないが我の寵愛は汝と共にあることを。

【超要約】
 私は生命を生み出す大海原の化身。お前は余計なことなどせず私に全てを委ねるのだ。

 お前は世界を敵に回した罪人なれど、抵抗することこそがお前の生きざまだというのなら私はお前を赦そう。例えお前が砂粒程度の価値しかなくとも私はお前を愛してやろう。

54.終局判別ノ天魔マルネス

死を司る天魔

【知】
 死を敬え。死を恐れよ。命尽きて無へと至るあらゆる魂の価値と在り方を余は等しく裁定する。

生きとし生ける全ての者よ。其の方の生きざま全てをさらけ出すがいい。さすれば余が魂の行く末を指し示してやろう。余はマルネス、死せる者の王にして最後の主──

【問】
 其の方の生きざまを示せ。余が相応しい終末を与えてやろう。世の中には絶対の善行も悪行も存在しない、聖者でも虫を踏み潰すし悪漢でも戯れに慈悲をかけることもある。余はそれをあるがままに裁定するのみ。

 揺れ漂う世界に生きる欠片たちよ、余は其の方らに聞きたいことがある。人生の終焉に何を望む、 世界に足跡を残すことにどんな意義を求めるのだ? 余はそれを裁定し判別したい。其の方の魂に相応しいのは世の平穏か? それとも──

【解】
 揺れ漂う世界の欠片たちよ。血塗られし生を歩む其の方らの魂、悪人ではないが善人とも言い難い。自分たちの都合で世界の終焉を覆した行為はまさしく大罪。しかし余は其の方らを試したい、余の試練を乗り越え生きざまを示して見せよ──

 揺れ漂う世界で滅びを拒みし欠片たちよ。其の方らの役割はまだ終わってはいないようだ。生と死、世界、終焉全てに抵抗してその先に何を求める? 余はマルネス、最後の主にして死者の王。しかし余も世界の欠片の一片に過ぎない以上其の方らが真の終局を迎えるまで影から寄り添うことにしよう。

【超要約】
 私は魂の罪を裁く死者の王マルネス。お主らは自己都合で世界の終わりを拒否した。これまさに大罪、しかし悪人とは言い難いお主らを断罪するのは忍びないので試させてもらうとしよう。

 お主らはまだ死ぬべき時ではないようだ。何を求めるのかは分からぬが、お主らが終わりを迎えるその時まで私も影から見守らせてもらおう。

55.打釘截鉄ノ天魔シンブク

生命選定を司る天魔

【知】
 地を這う者、天を舞う者全ての生命は予が選定し力尽きるまで生きるが定め。さぁ新たな生命を生み出そう。

 不完全な生命よ、予は命を選ぶ者。其方は、我が決定に逆らうというのか? ならば選ばれた者であることを証明して見せよ。

【問】
 予は生命の有り様を選ぶ者。其方の生も生まれる前から魂に刻み込まれ決められたもの。己の運命を自覚し精一杯生きるがいい。

 地上を這う虫は空を飛べない空を飛ぶ鳥は地を駈けれない。そして其方も自身の能力を逸脱することは出来ない、それは生まれる前より決定付けられている。それでも道理を逸脱しようというのか? 自身の限界を超えられると思うのか?

【解】
  未だ運命の道半ばにいる者よ。其のささやかな願いの為に道を外すというのか? 予の照らす整えられた道筋を離れ暗き闇の中へと歩みを進めるというのか? ならば示せ、予が選び抜いた地を這うものが空を羽ばたくこともできると──

 生命というものには役割が与えられている。虫は大地と共生し鳥は風と共に空を行く。それは予が選び決めた不変の理。だが其方の魂は地上に生まれながら天空に相応しいのかもしれない。
──抗う者よ、進め。予は見届けよう、其方という天空と地上の性質を併せ持った生命を。予が生み出した輝かしい生命の前人未到の行く末を。

【超要約】
 私は生命を選び生み出す者。生命には生まれながらに可能な役割が決められているのに、そちは私が決めた道筋を悪戯に踏み外し暗闇に足を踏み入れようとする。地上でしか生きられない筈なのに何故空を飛ぼうとする?

 どうやらそちは地上に生まれながら天空を目指す生命のようだ。誰もなし得なかった新天地を目指し進むがいい、私が見届けてやろう。

56.星雲溟渤ノ天魔カラブ

魂を司る天魔

【知】
 愛しき子よ母(はわ)の元に還りなさい。我が名はカラブあらゆる魂の祖先。混沌の海である母より生まれた儚きものを母は『魂』と名付けました。愛しき子よ、そなたの魂の輝きを母に示すのです。

 愛しき子よ、母は果てしない原初の大海原の化身。そなたらがいつか還る腕の内。たとえそなたらが覚えておらずとも母は魂を忘れることはありません、幾千幾万全ての魂は母の分身なのですから。

【問】
 母の懐から旅立った愛しき子よ。そなたの進む道は辛く険しいもの、そなたは何度も迷い傷付くでしょう。それでも往くというのなら、決して澱まぬ輝きを胸に灯しなさい。その輝きを胸に秘めている限り母はあなたを見守り続けられます。

 異世界を渡る愛しき子よ。母は全ての魂がいつか還る場所である原初の大海原の化身。この世に生み落とされた母の欠片達が己の力でどこまで羽ばたけるか、愛しき子の胸の輝きを目印に母はどこまでも見守りましょう。

【解】
 運命を覆し異世界の道理にも怯まず対峙する愛しき子よ。そなたらが母の子であることを誇りに思います。故に星の大海原すら駆ける我が子の旅路を母は祝福しましょう。

 あらゆる困難に立ち向かう強き子よ母の心は決まりました。愛しき子を生かし輝きを守る為に母はあなたの鉾となり共に往きます。我が名はカラブ。あらゆる魂が生まれ落ち、いつか還る原初の海──

【超要約】
 私は魂の母カラブ。あなた達の進もうとしている道程は辛く険しいもの。それでも胸の輝きを失わない限り母はいつでもあなた達を見守り祝福しましょう。

 母の心は決まりました。あらゆる困難に怯まず立ち向かうあなた達の胸の輝きを守る為に母も共に往きます。

57.ラブス

真理を司る天魔

 ラブスはまだ実装されていないので『真理』を司る上位の天魔であることしか明かされていません。

9.天魔のまとめ

 天魔とはなんなのか? 所属こそ魔神ですがアルカナの種類はDemon(悪魔)ではなくunknown(正体不明)に分類されます。それは世界を構成する造物主であり神に等しい概念が具現化したもの。世界根源とクロニクルが同一のものであれば天魔もクロニクルの欠片ということでしょうか。(まだ世界根源の実体は不明瞭ですけど)第3部では世界根源の分身として静止した世界を阻止するべくブラックホールのように深淵の渦で世界を呑み込もうとした天魔達。その出会いは如何なるものだったのでしょう。

 第2部で黒の根源が討ち取られた頃からユグド世界と外界を遮断する境界線(結界orバリア)がひび割れするようになり次元の裂け目が深淵の渦に繋がるようになります。その奥に鎮座する天魔との出会いが義勇軍にとっての初邂逅。当時は天魔の正体すら定かではなく天魔を追っ払って裂け目を修復すると(渦の中の)記憶も曖昧になっていた気がします。

 その頃から深淵の渦に立ち入ると二人の人物が目撃されるようになります。この二人アルマとククリがいつの時代のどこの世界から深淵の渦に介入しているのかは定かではありませんが、二人はとある人物を探して深淵の渦に挑んでいる模様。しかし前述の渦の中の記憶は曖昧になるという作用か、魔神セザルビルの一件までは義勇軍でもその存在が認知されることはありませんでした。(二人が探している人物は目上の存在ではなさそうなので同僚や友人或いは身内なのかもしれません)その辺の話は真理の天魔ラブスが顕現してからでしょうね。しかし天魔も72柱の魔神であることから全ての魔神が出揃わないとラブスは顕現しないのかもしれません。果たして全ての天魔が揃う時、謎は明かされるのでしょうか?

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