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週刊ユグド通信Vol.12『十七聖騎士団Ⅳ』

 前回までで現役の十七聖騎士団と故人の解説は終わりました。もう書くことはないし次の話題に……と思ったら、まだあるじゃないですか触れてない人がいましたよ。そんな訳で今回は現役でも故人でもない聖騎士の話をさせていただきます。


1.聖騎士? いいえ違います

 いきなりお題目を否定するようなタイトルで恐縮ですが、これまで紹介してきたのはゲーム本編の聖騎士。と言えば感の鋭い人ならもうわかりますよね。

そうブルクハルトさんですよ。

人間時代のブルクハルト


1.ヘクセイタスのブルクハルト

アニメ『ヘクセイタスの閃』では魔神となってしまった彼が十七聖騎士団の何処に所属していたのかは作中言及されていません。しかしユリアナとの距離の近さから‘’聖剣‘’か‘’聖血‘’の可能性が高いと思われます。

2.本編のブルクハルト

 ゲーム本編では直接の出番はないものの伝承ユリアナ篇や幼ユリアナのキャラクエでは同名の近衛兵がユリアナのお転婆に振り回される描写があります。
(こちらの世界線では聖騎士にならなかった模様)
しかし彼の生存が確認できるのは王都落城前まで。
今も生きているのかは定かではありません。

2.退役聖騎士

 義勇軍と接点のある退役聖騎士で尚且つ名前が分かるのは三人。一人目は【アーヤ】。彼女は元‘’聖刻‘’騎士団の団員ですが、詳細はLパメラス(※)のキャラクエでご確認ください。なのでここでは残り二人の話をしたいと思います。

(※)聖騎士団長‘’聖刻の示し手‘’パメラス

3.ジューンは何処の騎士団の出身?

魔神カマイサルとの出会いが彼女を変えました

 ジューンは魔神カマイサルが襲来した時にプロポーズされた女性の一人。これを機に騎士団を辞めました。
注)カマイサルにとってプロポーズとは女性を自身のハーレムに招くことで結婚(花嫁を娶る)という認識はない模様。

このジューンはローエンディアとは幼なじみ。更にオデットとは新兵時代からの付き合いということがジューンのキャラクエで語られます。
そうでなくともローエンディアは騎士養成所の出で、最初は‘’清廉の泉‘’騎士団に属しているので士官学校時代の付き合いはありません。
これはもう二人が所属する‘’聖典‘’騎士団に属していたと見ていいでしょう。

4.黄金騎士の出身母体は?

新調した鎧の御披露目はいつになることやら

黄金の騎士ナックルを覚えていますか。
浪費家。派手好き。借金大王。駄々っ子。トラブルメーカー。最弱の元聖騎士。正直ロクな男ではありませんが放っておくのは憚られる程度には義勇軍に貢献しています。(借金の建て替えと釣り合わない気もしますけど)彼の経歴‘’元聖騎士‘’という肩書きが本物なら彼は一体何者なのでしょうね。それを今回は検証してみたいと思います。

1.ナックルと義勇軍

 ナックルは騎士団の武具を全て黄金色に塗り変えて騎士団をクビになり、賠償金の借金取りに追われて義勇軍に加わりました。それでも浪費癖は収まらず義勇軍を保証人に借金を繰り返します。

※軟派騎士ナックル『黄金は鈍く光る』参照

2.黄金アレルギーのエミリアン

‘’典麗たる銀花‘’騎士団(以下‘’典麗‘’)のエミリアンは黄金アレルギー。なんでも騎士団の鎧が全て黄金色に変えられたショックで泡を吹くほどに苦手とのこと。犯人については言及していませんが十中八九ナックルでしょうね。ナックルが‘’典麗‘’に属していたのか、はたまた被害が複数の騎士団に及んでいたのかは定かではありませんが、この二つの事件から幾つかの事実が推察出来ます。

※‘’典麗たる銀花‘’騎士団エミリアン『美しいだろう?』参照

3.ナックルは貴族出身?

 ギルドに属している感もないし借金のあまりに遠洋漁業に従事(※)する貴族というのは普通いない気もしますけど、まあ貴族なのでしょう。

ナックルを貴族出身と考える根拠は彼の黄金に対する執着ですね。そもそも戦時中(黒の軍勢時代)見た目にお金をかけられる余裕がある感覚が庶民出身とは思えません。お金持ちなら商家や武家という可能性もあるかと思いますが、彼の浪費癖と頼りない剣術ではとても結びつきません。‘’典麗‘’に接触できる機会があった点も貴族であることを裏付けると言えるでしょう。
とはいえこれまで実家の支援があったことがないので、既に(浪費で)家が没落しているか勘当されている可能性が高そうです。

(※)太陽の騎士ナックル『太陽は再び輝く』参照

4.ナックルは何処の聖騎士団にいたの?

 ‘’典麗‘’には迷惑をかけただけだとすれば彼はどこの聖騎士団に属していたのでしょう。
ここは消去法でかなり絞り込めそうです。

まず‘’聖剣‘’はあり得ません。最精鋭にお荷物は要りません。‘’聖血‘’は護衛専門、目立つのは迷惑でしかない。‘’聖域‘’と‘’聖戦‘’と‘’聖光‘’は前線を支えることも多く駄々っ子のナックルでは耐えられないでしょう。聖典はオデットかローエンディアの部下ということになりますが、そういう描写はありません。‘’聖鉄鎖‘’と‘’聖杯‘’は団長の癖が強すぎてまず間違いなく逃げます。‘’聖刻‘’は外人部隊なので問題外。‘’聖槍’’と‘’聖鵬‘’は馬と船だから無理。‘’聖隷‘’と‘’聖箴‘’が務まる道化にも見えません。浪費家なので‘’聖供‘’も無し。‘’聖輪‘’を経験しているとも思えませんからコネなのでしょうね。残るは‘’聖楽‘’なのですが楽器を奏でるのは無理と思います。しかし貴族の名誉職時代の聖楽でタンバリンを叩くだけの簡単なお仕事ならありえそうなので‘’聖楽‘’が有力とは思います。

他にも根拠はあります。ナックルがクビになった時代から現役の団長達の中で部下に彼がいたという団長がいません。ならばメンバー総入れ替えの‘’聖楽‘’内の事件なら当時を直接語れる人がいないのも頷けます。

5.まとめ

 以上の点からナックルはどこかの有力貴族の子息で実家のコネで‘’聖楽‘’騎士団に入団。
楽器を鳴らせる程度だったのでしょうが、生来の目立ちたがりが暴走して周囲も巻き込み騎士団の鎧を金色に塗り替えてクビになりました。

多額の賠償金を課されたナックルは実家も勘当されて借金取りに追われる日々。そこでちょうど仲間を募っていた義勇軍に匿って貰おうとしましたが、そこは目立ちたがりの浪費家ナックル。新しい鎧を見つけては義勇軍を保証人に借金を繰り返す。

で今に至るというのが私のナックル考察になります。

後記

 四回に渡る十七聖騎士団の考察は如何だったでしょうか。取りこぼしがなければ現状考察できる話は一通りやり尽くしたと考えています。

次回は『実装待ち2023』をお送りしたいのですが、時間がかかるようなら間に別の話を入れることになるかもしれません。


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