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「彼女と彼氏」と「グレショー」のはなし。


まずは、遅ばせながら末澤さん初主演ドラマお疲れ様でした!
正直、ドラマが決まって原作を読んだときには「見ないな」と思っていたし前期にやっていた小島くんのドラマもお色気の類(?)だったから、「事務所騒動がなく、巷の噂通りにデビューしたAぇ! groupのデビュー後のお仕事」がこれらのドラマだったとしたら事務所はえぇをどう売るつもりだったんだろう。最年長である末澤さんの年齢を考慮して、アダルト売りするつもりだったのか。だとしたらターゲットにするファン層があまりにも狭くて“アイドル”として大きく名前を売ることができないのでは。
と、ダラダラ思っておりました。(なので小島くんのドラマは見てないごめん)
でもまあ、とりあえず自担の“初”がつくものだし、完成披露イベの口コミも異常によかったしってことで、1話切りのつもりで見て、気付いた時には最終話まで走りきってた。
前述した思考はめちゃくちゃ杞憂だったし華麗なまでに掌返した。(   ᷇ᵕ ᷆  )
原作だとラブコメ要素をかなり強く感じて、そもそもラブコメ自体が苦手で、プロモ初期の公式SNSの甘々な雰囲気も、個人的に受け入れられないなくらい期待値は低かったけど、全編を通して「文学的要素」と「“ブラック”要素の強いラブコメ」だったのがめちゃくちゃ癖で。見てなかったら後悔してた。
後半はもう完全に“雪歌ちゃん視点”のわたしがいたしふたりのやりとりの生々しさがあまりにも鬱で、プロモの雰囲気とドラマの雰囲気の温度差がいい意味で詐欺だった。
内容的にもいろいろと語り尽したいところだけど、そこは長くなるので今回は割愛。
ただ末澤さんの初主演がこのドラマだったのがめちゃくちゃよかったと思えたし、なにより毎週 彼を誇りに思って感情を噛み締めた。
それこそ肌色だって多少あったけどそれでも「青山一郎」と「末澤誠也」を乖離して見ることができて、純粋にドラマを楽しむことができたのは紛れもなく「俳優・末澤誠也」が、これまでの努力と経験値を遺憾なく発揮してくれたからだと思う。

さてそうなると、切り離せない、グレショーのはなしになるんだけど。

いつかも書いたと思うんだけど、長いオタク人生の中で、番協、イベント、舞台、あたりにはあまり興味がなくて“ライブこそがアイドルの魅せる最高のエンタメ”と思っていたんですけど、その狭い価値観を覆したのがグレショーでした。

映像とはまた違う、限られた演出の方法で、役者のコンディションによっても作品の雰囲気が変わる面白さ。これもまたライブと同じナマモノで。
そして同じナマモノでも、ライブと違う面白さとして、彼らは自分と異なる「人物像」に向き合ってそれを表現する。
まじで、今までこの奥深いエンタメを知らなかったの悔しすぎる。
「舞台って生で演じる映画みたいなもんでしょ」で碌に触れてこなかった過去の自分アホすぎる。

そんなわたしの舞台への価値観をまるっと変えてくれたグレショーが3月9日をもってレギュラー放送終了するとのことで。
まだ履修できてない作品もいくつかあるけど、見た作品はどれも傑作で(感想記事は下記に貼り付けてあります)、これからもAぇ! groupはすごい作品を、すごい人たちとともに創り上げて、それに触れていけるものだと信じて疑わなかったから本当にショックで。
過去を引き摺っているようで申し訳ない(とか言ってまだ全然過去にできてない)けど、ヘンゼルとグレーテルの完成しなかった恋物語だって、番組が続けばいつかなにかしらのタイミングで見られるのではと一縷の希望だって抱いてたりしたから絶望がすごくて。

いまはこの「お知らせ」がいいことであることを祈ることしかできないけど、ただ、わたしの価値観を変えて視野を広げて感性を刺激してくれて、騒動後にはたくさんの再編をギリギリまでして、彼らの頑張りや努力をなかったことにせず見せてくれたグレショースタッフさんや、彼ら自身のスキルアップにお力添えをしてくれた関係者の方々には感謝しかないのが事実。

できれば、できればなくなってほしくない上質な番組だけどきっといつかまたえぇの素晴らしいお芝居が見られますように!!!!!!の思いを込めてフライングで!!!!!!関係各位お疲れ様でしたを伝えたいです!!!!!!



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