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ありったけ

昨日は研修でイチローの名言をYouTubeで見ました。イチローの言葉にはとても説得力があります。数多くあるイチローの名言の中から心に留めておきたい言葉を紹介します。

「胸を張って、これまでやってきた時間で得たものを、胸を張って言えないですよね。これだっていうものを、表現することはできないですよね。
ぼくが想像しているのは、人としての成熟期はもうちょっと先にあって、もっともっと先にあって、その時に選手でいたい、というのが夢ですよね、目標と言うよりも。
だいたいは、体が元気なときにプレイヤーとして、選手としていられて、それが終わったときに何かを知る、というパターンが多いと思うんですよね。でも、それはちょっとさびしいなと思っていて、選手であるときに、それをしっかりとつかみたい。そのことを、この何年か思うようになったということですね」

イチローが胸張って得たものが分からないと言っているのは、ぼくにとっては衝撃です。偉業だらけじゃないかと思っているからです。イチローはそれでもまだ上を見ている。誇れる自分になりたいと言っています。

──(スタッフ)どういうふうになったら最後にイチローさんは、それをつかんだ、それを知った、そしてもうこれで野球をやめると、最後思うと、今は想像していますか。
「まったく分からないです。まったく分からない。だから、こういう思い、そういう覚悟も持てるんでしょうね。はっきりとこうなんだろう、こうであるということが想像できたら、ありったけは捧げられないかもしれないですよ」
──(スタッフ)まったく分からないから、ありったけでいられる?
「そう思います」

まったく分からないから、ありったけでいられる。まったく分からないから身動きがとれないのではなくて、身動きを取り続けるから分かるものがあるということをこれまでの経験から理解しているのではないかと思いました。今がより良くなることを信じて。今日もありったけでいよう。

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