『MEGA MANGA MAX』原案

2021年7月20日(火)

はじめに
マンガを描こうとしていたのだが、残念ながら超越少年の作者の今の実力では困難なのだなのだ・・・。しかし後発の作家さんが似たようなものを製作・発表されちゃうと「なんか悔しい!!自分も考えてたのに!!1!」ってなるのが嫌なので、だったら今この場で、もう原案(メモ)だけ公開しちゃえば「あれ自分のが先にやってたもんね〜」ができるので公開しちゃいます。誰かが既に先にやっていたらごめんなさい。
(まあ、いないと思うけど)もし、これを読んで何かインスピレーションが湧いた人がいれば是非とも超越少年の作者のtwitterにご連絡ください。ここには書いてないけど頭の片隅にぼんやり考えた設定とかシーンの意図なども必要とあらば教えますよ!

それでははじめます。最後まで読んでいただければ嬉しい限りだぞ。

1
漫画『宝石店の店長にムカついた話』
漫画家Aが宝石店で起こった理不尽な仕打ち(と思い込んでいるだけの事)を漫画にする。

2
東京都新宿区メガマンガ町。大通りに敷かれたレールの先に巨大なビル。ビルの入り口には魔改造された列車が格納されている。これはマンガ列車といって、マンガの製作から出版まで一つの車両で全て完結できる夢のような列車だ。完成したマンガは大砲に詰めて発射する。
ビルからマンガ列車が発進してマンガが印刷された紙を大砲で発射し、町にばらまいている。そして人々はそれを拾い、読む。これがこの町唯一の娯楽だ。
この町はメガマンガマックス社が支配していて会社所属の漫画家はスターで特権階級だ。『1』の漫画で晒された宝石店が人知れず荒らされて燃やされている。(このシーンで『1』の漫画が印刷された紙が打ち捨てられているカットがあるといいかも)

追加シーン(2022/8/18)
宝石店の店長が『1』の作者に抗議するものの、権力をちらつかせてだまらせる(必要ならどこかに入れたいシーン)

3
街の外れのコンビニ。強盗が店長に拳銃を突きつけている。
コンビニの店長が強盗と睨み合っているとゆるキャラの被り物をした人が来店する。
強盗は血の気が引いて土下座をしてやり過ごす。店長も強盗に促されて土下座をする。被り物の人は買い物をして去っていく。

4
被り物の人についての話。
彼?は漫画家であった。この町では漫画家は特権階級であり失礼な態度をとると漫画にて晒されて、リンチにあうらしい。という話を強盗から聞かされる店長。ここは町外れなので滅多に漫画家は来ない。なのでこの周辺は中心街に比べて漫画家の恐怖があまり認知されていないのだ。

5
ラーメン屋。
コンビニの向かいにラーメン屋がある。そこの店長はコンビニ店長の弟だ。
コンビニ店長がラーメン屋に入ると、強盗がラーメンを食べている。
強盗を追い出そうとするコンビニ店長とそれを優しくなだめるラーメン店長。
爆乳の店員もコンビニ店長をなだめる。爆乳はラーメン店長の恋人だ。

6 (追記2022/8/18)
ラーメン屋に漫画家が来る。
一同に緊張が走る。
漫画家が爆乳に色目を使う。自分の嫁にならないかと誘うが、ラーメン店長がそれを遮って注文をうかがう。
接客はミス一つなく完璧であったのだが、ラーメンが口に合わなかったらしく漫画家が文句をいう(漫画家は味噌派だがこの店は豚骨醤油の専門店)。ラーメン店長は自分の味に自信があるので漫画家と口論になってしまい、漫画家が怒りながら店を出る。

7 (追記 2022/8/18)
漫画『まずいラーメン屋に行った時の話。』
感じの悪い店主が、ラーメンに髪の毛が入っていても謝りもしないし逆に怒られた!みたいな漫画。
このマンガでは爆乳が店を一人で切り盛りしている、という事にされている。

8 (追記 2022/8/18)
数日後。
コンビニにラーメン店長が真っ青な顔で駆け込んで来る。爆乳が仕事の時間になっても店にこないらしい。爆乳を探す二人(それと強盗)。路地裏に爆乳が倒れている。
爆乳の顔はめった刺しにされざくろみたいになっている。なので顔が誰だかわからなくなってしまっているが、胸が爆乳なのでこの切り刻まれた女はラーメン店長の恋人なのだと悟ってしまう。ラーメン店長は現実を受け入れられずにいる。
強盗が『7』の漫画を見せる。そしてこれこそが彼らMEGAMANGAMAXのやり方なのだと怒りを見せる。

9(追記 2022/8/18)
数日後。空っぽのラーメン屋でラーメン店長がひとりでタバコをふかしている。爆乳の写真がカウンターに立てかけられている。
コンビニ店長は相変わらず忙しくしている。強盗がコンビニのイートインでたむろしている。
強盗の回想(このシーンでなぜメガマンガが生まれたのか、そしてなぜ彼らは支配者となったのかが解明されるようにしたい)。
強盗は昔はすごい漫画家であったがある日、メガマンガマックスの回しもの(無理やり代えられた担当編集とか)の手によって連載の椅子を取られてしまい路頭に迷ってしまう。どこの出版社もメガマンガに侵食されていてまともに取り合ってもらえないのだ。(「メガマンガにあらずんば漫画家にあらず」というセリフをどこかで使いたい)そして路頭に迷い強盗をするしか生きる道がなくなってしまったのだった。

備考:メガマンガマックスとは
ある編集者と有名漫画家が立ち上げた「漫画家の漫画家による漫画家の為の総合商社」である。漫画家志望の人間のサポートが主な業務が立ち上げ当初の主な業務で、現在は全ての漫画家、編集者がメガマンガマックスの息がかかっている。
出版業界の支配を完了した彼らはその勢いのままネットメディアを侵略し、マスメディアも支配してそれで得た莫大な資金で政治家も篭絡。ついに社会の支配者となったメガマンガマックスは成績上位の漫画家達に特権を与え、やりたい放題させるようになったのだ。

10
その夜、ラーメン屋に晒し漫画をかいた漫画家が来店する。
漫画家はラーメン屋のマンガを描いたお陰で3つ星漫画家にランクアップした事、そして今夜の生放送番組に出演する事をラーメン店長に自慢する。ラーメン店長は彼を殺害してしまう。

11
ラーメン店長が漫画家の被り物を剥ぎ取り、彼になりすましてマンガ列車に乗り込む。
生放送マンガ家バラエティ番組『今夜もマンガSHOW!』に出演するラーメン店長。ライブドローイングのコーナーに出演した漫画家(ラーメン店長)はありとあらゆるあらゆるオゲレツワードや下品なラクガキをホワイトボードに描きまくる。
漫画家はヘラヘラした態度で対応するが、ラーメン店長が昨日殺害した漫画家の生首を床に転がしたことがきっかけでスタジオが凍りつく。
ラーメン店長の周りをライフルを持った警備員が取り囲むが、店長は服を脱ぎ捨て全裸となり渾身の放送禁止ギャグを披露して漫画家、メガマンガマックス社を批判する。ついに怒りが頂点に達した司会漫画家は彼をピストルで撃ち殺してしまう。
コンビニ店長は強盗とその放送を見ていた。

13
次の朝。どこかのまちでは子供達が昨日のラーメン店長のギャグを真似して遊んでいる。
コンビニの周りに大勢の漫画ファンたちが取り囲んでいる。戦車まで出ている。
ファンたちがコンビニに押し入ると店内に開けっ放しのガスボンベが転がっていて店が大爆発し、ファンはみんな消し飛んでしまう。隣のラーメン屋からコンビニ店長が般若のお面(これはラーメン屋に飾られていたもの)をつけて登場する。途中、戦車を強奪した強盗と合流し漫画列車を強奪する。そしてメガ漫画マックス社へと突入する。

14
メガ漫画マックス社社長とコンビニ店長の一対一の戦い。
社長はこの世界には漫画家になれなかった人たちがたくさんいる事、その人たちを救う事の良さを説くが店長は聞く耳を持たない。店長は一言「貴様らのしたことは不幸からの救済ではない、不幸の押し付けあいだ」と言い社長を射殺するが店長もまた警備員に撃ち殺されてしまう。
強盗は店長に装着した通信装置越しに銃声が聞こえたら爆弾のボタンを押してくれと頼まれていた。そしてそれを実行した。
店長(死体)は最終的に会社の発電装置もろとも自爆し、消し炭となってしまう。メガマンガマックス社は大爆発し跡形もなく消し飛んでしまう。

15
マンガ列車だけが戻って来る。町は大爆発で北斗の拳みたいになっている。
強盗が今まで起こった全ての出来事をマンガ列車内で死に物狂いで描き殴り、大砲で吹き飛ばしている。
町の人たちがマンガを読む。そして去りゆく列車に手を振る。

16
この国から特権階級としての漫画家は消滅した。そしてその反動で漫画家は日陰の存在となる。一連の騒動により「作り手がその立場、その肩書きのまま必要以上に目立とうとするのは創作への愚弄だ」という機運が高まった結果だ。
その代わりに新たなスターの椅子にはお笑い芸人たちがつくことになる。ラーメン店長の死に際に放ったギャグがお笑いブームを引き起こした形となったのだ。
テレビではお笑い芸人たちがお下劣なトークをして盛り上がっている。

エピローグ
荒地に粗雑な石版が3つ並んでいる。それはコンビニ店長、ラーメン店長、爆乳の墓だ。
強盗はその前でマスク(ヘルメット?)を脱ぎ捨て、どこかへ去っていく。
実は強盗は女だったのだ。だからどうしたという話だが物語はこれで終わり。


あとがき
キャラクターデザインは全然していないのだがコンビニ店長は『機動戦士ガンダム』ランバラルっぽい感じ、ラーメン店長は『ファイアーエムブレム聖戦の系譜』のジャムカっぽいイメージで話を作りました。全然脈絡ありませんね・・・。笑 爆乳は・・・各々の好きなイメージで全然いいです。
「ペンは剣よりも強し」と人は言うが、鋭く研ぎすぎたペンは剣となってしまうし、それはまた新たな剣を産むだけだという考えからこの作品を作りました(そもそも完成してないけどね)。ラストのお笑いブームの再来も、結局はエンタメの支配者が変わっただけの事なのでこの物語はハッピーエンドではないと考えています。
ただ、焼け野原になった街にばらまかれたマンガは人々の癒し、希望となったと作者自身考えていて、それこそが時代に左右されない創作の真理だ、と超越少年の作者は信じるばかりです。

(あとがき書いてたら眠くなってきたので、また元気なときに書き直します。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?