CP+2023 FUJIFILMブース内で展示していただいた写真。
" Cool beauty "

展示されているところへ行き、「私が撮った本人です。」みたいなことを口にしたら、「どこで撮った？」、「カメラ何使った？」や「設定数値を教えて！」と質問が来た。

教えて差し上げてもいいのですが、そんなん聞いてなにになるのかなと思った。

ミラーレスカメラが主流になりつつある今、シャッターをきる前から撮影結果が見えてしまっている。
この段階で失敗することはなくなり、誰にでも一定レベルの写真は確保できるようになった。

ただ、その「一定レベル」を超えようとしたときに必要なのは、・・・

「自分にとっていい写真とはどんな写真か？」、「誰かに見てもらえるような写真はどういう写真か？」がイメージとして自分の頭の中にあるかどうかということ。

設定数値？　使用したカメラ？　どこで撮った？

そんなもんどうでもいい。

今回の写真の場合は女性モデルを撮るという前提でロケハンで先に背景を見つけ、私のイメージと背景に合うモデルを探し、狭い空間の中でどうモデルを際立たせるかを考え、実際に撮りながら露出を決めてOKカットを決めた。

ただそれだけの事。

写真雑誌、美術館の油絵なんでもいいからたくさんの写真や絵などを見て好きなイメージを頭の中にストックしておき、後々にそれに見合う背景を見つけた瞬間に「どう撮るか」が頭の中でイメージできるようになった方が早く「いい写真」に辿り着けると思う。