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HFC VSR-11

台湾HFC社製VSR-11のレビュー

以前から気になっていた東京マルイのVSR-10にとても似たソフトエアガンを購入してみました。名称からするとVSR-10のバージョンアップ版なのでしょうか。気になる所です。

外箱はダンボール製のシンプルなもの。

貼ってあるステッカーからこのプロダクツには何種類かバリエーションがあることが伺えます。赤いマーキングから推測すると品番はHA-235なのかもしれません。

中の緩衝材もダンボールで作られており合理的な梱包です。

内容物は説明書の他にBB弾とローダー、ローダーの先に取り付けマガジンに弾を入れ易くするパーツ、六角レンチ、サイレンサーアダプター。

本家ではオプション扱いのサイレンサーアダプターやローダーが標準で付いてくるのは嬉しい所。

各部を見ていきます。

一見Gスペックのような太いブルバレルですが長さはプロスナイパーサイズ。マズルには14mmの雌ネジがありここに付属のアダプターを介してサイレンサーを取り付ける仕様。

ストックには「MADE IN TAIWAN」の文字が。表面は艶消し塗装されているのか滑り止め効果がありそう。


シリンダーの材質はステンレス製のよう。

スコープを載せる為のマウントレールは標準装備。ビス二本でレシーバーに固定されている。

ストックは左右からパーツを合わせて作られたようで中央にはパーティングラインくっきり‥

ストックパッドはロゴが無いシンプルな作り。

マガジンは東京マルイの製品に良く似ており、外見上の違いはロゴの有無程度に見えましたがチャンバーに差し込まれる部分の寸法が微妙に違うようでVSR-ONEに入れると抜けなくなってしまいました。このままでは互換性は無いようです。
逆にVSR-10のマガジンはVSR-11でも利用可能でした。

VSR-11にはクイックシリンダーリリース機能が標準搭載されており、分解せずにツールフリーでシリンダーの取り外し可能。メンテナンスの際はとても便利な機能です。

トリガーガードの付近にあるレバーは内部でシリンダーリリースレバーに連結されており、ここを真下に引くことで本体からシリンダーを取り出せます。

ボルトハンドルはコッキングの際に起こす角度が大きいプロスナイパータイプ。

シリンダーを再び戻す際はレシーバーにあるレバーを起こすとシアーが寝てシリンダーを挿入できる。

このシリンダークイックリリース機能が搭載されたことが「10」から「11」へとバージョンアップしたネーミングが与えられた理由の一つかもと考えてます。

トリガーボックスはトリガーストロークとトリガープルが調整可能なタイプ。

ストックを外した際はマガジンキャッチスプリングを無くさない様に注意。下の写真の状態で余計な振動が加わると勢いよく何処かへ飛んでしまいます。

チャンバーやチャンバーブロックには黒い表面処理がなされていました。

続いて初速計測
使用BB弾は東京マルイのプラスチック0.2g
ホップ弱で97.29m/s

ホップレバーはカチカチとクリック感があります。

ホップ中では98.61m/sまで上昇し、かなりギリギリのライン。

ホップ強では少し下がり93.96m/s

全体として初速は高く規制ギリギリのライン。このまま使うには少し気が引けます。

メンテナンスも兼ねてシリンダーを分解してみました。
シリンダーヘッドには分解工具で使える穴が開いており、分解防止のピンも無いので簡単に分解可能。

ピストンはエアブレーキ無しのプラスチック製、スプリングは細系のよう。グリスは多からず少なからず。

この状態で初速高めなのでグリスアップしてピストンの動きが更にスムーズになると初速がオーバーしそうな気配がありますが、ひとまず前に進みます。

シリンダーのバリが気になったのでヤスリがけを実施。ステンレス製で素材が硬く思った以上に時間がかかりました。

パーツクリーナーで洗浄した後は田宮セラグリスでグリスアップ。

ボルトハンドル周りもグリスが少なかったのでこちらもパーツクリーナーで洗浄後グリスアップ実施。

メンテナンスしたシリンダーを組み立て、本体に戻して試射した所、案の定初速オーバーとなってしまいました。

そこで、在庫していたピン未解除のVSRプロスナイパー版のノーマルシリンダーに交換し、VSR-11のボルトハンドルを取り付けようとしましたが微妙に寸法が合いません。

仕方ないのでGスペックのハンドルを組み込みました。

シリンダー交換後は最高でも90.79m/sに収まりました。これなら安心して使えます。

キムワイプにパーツクリーナーを染み込ませバレルクリーニングをすると初回は微細な金属粉入りの結構な汚れが取れが。まあ、使い始めはこんなものでしょう。数回クリーニングを繰り返しました。マズルからチラリと見えるインナーバレルは銀色なのでアルミ製のようです。

最終的にはシリンダー周りがまるっと東京マルイ製のVSR-11になってしまいましたが、シリンダー交換前は初速オーバーの他にもボルトをしっかりと押し込まないとハンドルが倒れない状況が改善され、スムーズに操作できる様になりました。また、シリンダーの互換性も確認できたということでひとまずは良しとします。

最後にANS製のスコープを取り付けてみました。

3〜9倍率の中型スコープですが左右に多少振ったぐらいではぐらつきなどは無く思っていたよりもしっかりと固定できています。これならばゲームで使っても問題無さそう。

今後はプロスナイパーと同じレートのスプリングを入手し、VSR-11のシリンダーの出力を抑えるチューニングを行う予定‥

でしたが、しばらくしてVSR-11のノーマルシリンダーを再度取り付け初速測定した所、丁度良い感じの初速になっていました。

せっかくDCIのスプリング買ったのに‥。

試射を繰り返す内にスプリングが良い感じに馴染んで(へたって)きて初速が落ち着いたのかと推測しています。

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