こわいエーデル

【黒鷲の学級編】ファイアーエムブレム風花雪月登場人物紹介記事【アドラークラッセ】

このページではファイアーエムブレム風花雪月に登場する黒鷲の学級の生徒を軽く紹介。
できる限りネタバレをしないようにするので(特に物語の根幹に当たる部分や2部全体について)、既プレイの方には物足りないが、あくまで未プレイの方が学級を選ぶ参考になればと思い制作。
彼らの性格や生い立ちの他に、彼らのユニットとしての性能を載せているので、まともな育成方針について把握しておきたいのであればそこも読んでほしい。

黒鷲の学級とは?

歴史ある大国「アドラステア帝国」出身者からなる学級。他学級に比べて個人主義で、優秀な実力者が揃っている分、学校という面では問題児が多い。そこを皇帝として取りまとめているエーデルガルトの手腕は見事か。貴族が多く、平民はドロテアと他国の王族であるペトラのみ。
やや穿った見方をしているが、支援Aでラブラブになることが多いので、複数キャラ同士で支援Aにする時は尻軽な印象を受けるので注意されたし。
ユニットとしては、魔法職も優秀な面々が多いが、物理職は全員が斧術が得意であり、回避が得意な相手だとやや苦戦させられるが、防御の高い相手ではかなり有利に戦えると、ややピーキー気味。
風花雪月を初めて触るという人であれば個人的には最初に選ぶべき学級ではないと思っている。あくまで個人の感想であるが。

エーデルガルト=フォン=フレスベルク

エーデルガルト

CV:加隈亜衣

黒鷲学級の級長を務める皇女。帝国歴1162年6月22日生まれの17歳。身長は158cm。セイロスの小紋章ともう一つ紋章を宿している。主人公のことを唯一「師(せんせい)」と呼ぶ。父親は現皇帝のイオニアス9世、愛称は「エル」でネット上では「エガちゃん」とも。
ややクール気味で常識人。周りの人が突拍子もないことを言うことで取り乱すことも多いが、次期皇帝のイメージを大事にしたいため取り乱すこと自体はあまり好きではない。命からがら自分のことを救ってくれた主人公に対して一目置くようになる。七貴族の変の際、叔父であるアランデル公に連れられて王国へ亡命し、その三年後に帰還。
カリスマ性は本物だが、しっかり年相応の少女としての一面を持つ。ただ、次期皇帝ゆえの忙しさもあり、そういった一面を拝むことは稀。
ユニットとしては、アーマーゴリラ。剣術、斧術、指揮、重装が得意で、弓術、信仰が苦手。才能開花は理学。力が伸びやすく、専用職は守備が伸びやすくなる。速さが伸びにくいので、飛行を鍛えてペガサスを育成の際に経由させるのも一つの手。その高い魅力と飛行の機動力で計略として仕事をさせるのも手。魔力も伸びやすいので理学の才能開花を以て魔法職にするのも考え方としてはあるが、信仰が苦手な点は注意しなくてはいけない。その魔力で魔法武器を握らせて、守備の高い相手に対抗することも可能。専用武器より繰り出される専用戦技が非常に強力なので斧はやはり鍛えておきたいところ。

ヒューベルト=フォン=ベストラ

ヒューベルト

CV:小西克幸

帝国歴1160年4月17日生まれの20歳(黒鷲学級最年長)。身長は188cm、宮内卿ベストラ侯爵の嫡子。
見ての通り悪人面で、実際大きな声で言えないようなことをしているらしい。幼少期からエーデルガルトの従者として教育されており、その熱い忠誠心から、彼女のために彼女の指示を無視することもしばしば。ただ、エーデルガルトに関係がなければ、まあまあ面倒見のいい皮肉屋と言ったところ。素直に褒めたり、評価したりすることも多いが、エーデルガルトにとって邪魔と判断したら殺害も辞さない。ちなみに高所恐怖症
ユニットとしては、闇魔法の名手。弓術、理学、指揮が得意で斧術、信仰、飛行が苦手。槍術を才能開花する。魔力が伸びやすく、次点で速さと技。決して力が伸びづらいというわけではないので、攻速がてんでダメになるということは稀。応援もこなせるので魔法の補助役とするのも一つの手。ただし、自身の覚える闇魔法が優秀ということもあり、攻撃した方が早い場合が多い。総じて、他の魔法職ができないことができるが、苦手な信仰から回復の面が苦手なところは魔法職としては欠点と考えられる。単純にほかに魔法を任せて物理職として運用するのもあり。その場合は槍と弓がメインになる。魔法職にしろ物理職にしろ最上級職にしたいのであれば、槍と馬を伸ばした方が良い。

フェルディナント=フォン=エーギル

フェルディナント

CV:坂泰斗

帝国歴1162年4月30日生まれの17歳。身長は175cmでキッホルの小紋章を宿している。世襲でアドラステア帝国の宰相を務めるエーギル伯の息子。
貴族であることを誇りとしており、貴族の品位を保つための努力は怠らない自信家。宰相の息子であることも同時に誇りと考えており、皇帝の娘であるエーデルガルトに対抗意識を燃やしている。ちょくちょくエーデルガルトにちょっかいをかけているので彼女の従者であるヒューベルトとは犬猿の仲。おせっかい焼きで、それが余計だとされて対立することもしばしば。良かれと思って色々するので基本的には優しい。
ユニットとしては、前衛向きの物理職。剣術、槍術、斧術、馬術を得意としており、重装を才能開花する。力や速さが伸びやすい。高い速さはどちらかと言うと重装や馬術を鍛えたときに伸びにくくなる分を補うものだと、速さを生かした職より馬に乗せても戦えるユニットだと解釈して戦場を縦横無尽に戦う機動力のユニットとして活躍させるのも一手。個人スキル自信家はHP満タン時に命中率回避率が上がるという便利なスキル。回避盾として運用することもできるが、レベルアップしたときにHPのステータスが伸びてしまうと体力が満タンではなくなってしまうのでそこは注意しなくてはいけない。苦手ではないが伸びは悪いので魔法職はあまり推奨されない。

リンハルト=フォン=ヘヴリング

リンハルト

CV:堀江瞬

帝国歴1163年11月7日生まれの16歳。177cmの背丈で、セスリーンの小紋章を宿している。内務卿ヘヴリング伯の嫡男。
ぐうたらで面倒くさがり屋。昼寝が趣味で、授業をさぼったりする黒鷲の問題児。だが、物事に対する理解力は高く、物事に集中し過ぎて寝食を忘れてしまうほど。特に紋章学への興味は強く、紋章学が体に関わる都合、問題発言もしばしば。基本的に話のトーンは変わらないので、本音を言うときも普段のトーンと変わらない。血が苦手。
ユニットとしては黒鷲の貴重な回復役。得意技能は理学と信仰、苦手は斧術と格闘。魔力や魔防の伸びが良い。耐久寄りの育ち方をするが、斧が苦手であったり、戦技の覚えもあまりよくないため、物理職としての育成はよほどのもの好きじゃないと厳しい。何もしないことで自身の体力を回復する個人スキル「居眠り」があるが、貴重な回復要因なので忙しく、あまり使う機会はない。得意技能的にもステータス的にも魔法職が向いている。男のため最上級職にするなら剣術や槍術と馬術を伸ばした魔法職にすることが勧められる。育成が心配なら上級職でも十分活躍できる。

カスパル=フォン=ベルグリーズ

カスパル

CV:村上聡

帝国歴1163年7月1日生まれの16歳。身長は159cm。軍務卿ベルグリーズ伯爵家の次男坊。叔父にランドルフ=フォン=ベルグリーズがいる。
素直で喧嘩好き。口より先に手が出るくらいで、自分なりの正義を胸に今日を生きている。次男であるため家督を継げず、武勲を立てることを目的に鍛錬の日々を送る。性格から何まで真反対なリンハルトとは幼馴染で、今まで一度も喧嘩したことがないほど仲がいい。特技の早食いは度々周りの人に注意される。キャラの宿命か、座学は苦手
ユニットとしては速さのある殴り屋。得意技能は斧術、格闘術、苦手技能は弓術、理学、指揮。力、技、速さの伸びに秀でて、得意技能も相まって前衛に向く。ただ、守備が高くなく、魔防もてんで伸びづらい。そのため守備目当てのアーマー職として育てたり、魔防の補強目当てに信仰を伸ばしてビショップ系でステータス補正を受けるのも一手。最終職こそ似通えど、その過程の育て方に非常に個性が出る。

ベルナデッタ=フォン=ヴァーリ

ベルナデッタ

CV:辻あゆみ

帝国歴1162年の12月12日生まれ。17歳で、身長は150cm。インデッハの小紋章を宿しており、教育卿のヴァーリ伯を父に持つ。
人見知り引きこもりとして士官学校でも悪い意味で有名。一部除いて初めて会った人とまともな会話は難しく、うまく話せても被害妄想が暴走することもしばしば。コミュニケーションをとることが不得手なことから、基本自室に入りっぱなし。手先が器用で裁縫や絵画の趣味がある。
ユニットとしては、非力な数値を他で補う弓兵と言ったところ。得意技能は弓術、槍術で、苦手技能は剣術、斧術、重装。馬術を才能開花する。技と速さが伸びやすいが他は軒並み低水準。覚える戦技やスキルは優秀なものが多いので、再移動のできる騎兵職や得意ではないが飛行職にして相手の射程外からの一撃離脱の運用が妥当か。足りない火力は発動が容易な個人スキルの「被害妄想」で補うこともできる。魔法職としての運用は覚える魔法こそ優秀だが魔力の伸び自体はとても良いものと言えず、得意技能に魔法技能がないので多少強引なものとなる。ただ、物理職も苦手技能が多く、力や守備の伸びも悪いため、弓を持たせるのが安定した運用方法と言えよう。

ペトラ=マクネアリー

ペトラ

CV:石上静香

帝国歴1164年の9月7日生まれの15歳(黒鷲学級最年少)。身長が161cmでフォドラ西方、帝国に従属を誓うブリギット諸島を治める王の孫娘。
片言で話す真面目な留学生。ことわざには疎いが、熟語を流暢に使う。趣味に勉強が挙がるほど勉強熱心で、クラスメイトからの評価も高い。ただし数字は嫌い。話す時は助詞が抜けがちだが、読み書きはできる。
狩猟文化が盛んな島国ブリギットで生まれ育ったため、フォドラの人たちとは度々文化のずれが発生するが、そことやや好戦的な面を除けば黒鷲学級でも非常に常識的。
ユニットとしては、飛べる回避盾。剣術、斧術、弓術、飛行が得意技能で、苦手なのは理学と信仰。速さと技のステータスの伸びが特に優秀で、力も申し分ない。ただし 防御面、特に魔防は壊滅的なため、少々不安は残る。剣弓斧どの物理武器をメインにしても活躍が見込め、特に彼女の長所を生かした弓による盗賊系や彼女の弱いところを補える斧飛行によるドラゴン職だと戦場を縦横無尽に駆け巡り活躍してくれるユニットとなるだろう。個人スキル「狩りの掟」は体力が高い相手にのみ真価を発揮するので人間相手ではそこまで意識されない。苦手技能から魔法職は推奨されない。強いて言うなら信仰によるメイジ系転職でで伸びない魔防を補うくらいか。

ドロテア=アールノルト

ドロテア

CV:長妻樹里

帝国歴1161年9月29日生まれの18歳。身長は170cmで、ブリギットの王族であるペトラを除けば黒鷲学級唯一の平民。母親はかつて帝国貴族の侍女。
帝都アンヴァルにて神秘の歌姫としてミッテルフランク歌劇団に在籍していたが一時退団し、士官学校へ入学。士官学校への入学は玉の輿目当てだったり、歌姫としての演技の幅を広げるためだったり、歌劇団の先輩であったマヌエラへの憧れであったり様々。気まぐれなことが窺える。貴族に対してフランクなところもあり、長い名前の人にはあだ名をつけることもしばしば。
出生の理由や歌劇団にいたころの帝国貴族の男の態度に辟易しており、それが理由で貴族という身分を嫌っている。
ユニットとしては成長に失敗しても便利な魔法職。剣術、理学が得意で、馬術と飛行は苦手。才能開花するのは信仰で、伸びとしては技や魅力が特徴的か。剣術が得意ではあるが力の伸びは悪いので物理職は推奨されない。魔法職の補助程度で鍛えるとよい。覚える魔法の種類は多く、攻撃回復共に問題ない。序盤は超長射程攻撃、中盤から終盤は回復と攻撃に忙しいため、他に頼りになる魔法職がいなければ仕事の多さでパンクしかねない。裏を返せばその分器用であると言えるが、魔法職としての運用が優秀過ぎて他の職に就けづらいところがある。

ーワード「七貴族の変」

本編開始の9年前、帝国歴1171年に時の皇帝にしてエーデルガルトの父であるイオニアス9世が彼の権力集中化を嫌った貴族たちによって多くの権限を失うこととなった政変。宰相であるエーギル伯が帝国の実権を掌握するようになる。
この政変に加担したのはヒューベルトの父にして宮内卿のベストラ侯、フェルディナントの父にして宰相のエーギル伯、リンハルトの父にして内務卿のヘヴリング伯、カスパルの父にして軍務卿のベルグリーズ伯、ベルナデッタの父にして教務卿のヴァーリ伯、ペトラの士官学校入学に協力した外務卿のゲルズ公、そして主犯格と目されているイオニアス9世の義兄にしてエーデルガルトの伯父のアランデル公
この事件の際、エーデルガルトは叔父のアランデル公の手で王国へ亡命。ヒューベルトは連れ戻そうとするが父ベストラ侯によって連れ戻される。

キーワード「ダグザ=ブリギット戦役」

本編開始の5年前、帝国歴1175年にアドラステア帝国西端の都市ヌーヴェルにフォドラ大陸より西に位置する国のダグザ、フォドラとダグザの間にあるブリギットの連合軍が上陸した戦い。カスパルの父ベルグリーズ伯の活躍によって帝国軍の勝利となる。これによりブリギットの王であったペトラの父は逝去。帝国への隷属の人質としてペトラは移送される。また、ダグザの傭兵であったシャミアはフォドラに残り、騎士団へと入団するのであった。