天使から

さようなら。

私はあなたと出逢った場所を捨てていく。

その哀しみがないわけじゃないよ。

今度、腕の中で泣かせてちょうだい。

もう、表では泣かないと決めたの。

泣くのは惨めだから。自分の誤りを認めることだから。

きっとこれから生きづらい人生が待っているんでしょうね。

そう、ここに来てはいけなかったのよ。

自分で分かっている通り、あなたは全ての選択を誤ったのだから。

誤った自分をどうやって受け入れていくかが、今後の課題ね。

きっと、大丈夫。周りの人に優しく、自分の周りの世界を大切にしてちょうだい。

そう、お母さんの期待に沿えなかったことが悲しいのね。

お父さん、おじいちゃんの顔が浮かぶのね。

そういうこともあるわ。それでいいのよ。

ちゃんとお話して。泣きたくないのならいつもみたくお布団でこっそり泣いて。

大丈夫よ。失敗することだってあるわ。

涙は哀しみの汁。

お水と一緒に全部、出してしまえばいいのよ。

間違った過去なんて、いつか無くなるわ。

あなたはあんなに輝けたじゃない。

大丈夫よ。自信を持って。

日々感じたことなど。