ロシアの軍需産業を維持する役割

Kamil Galeev 氏投稿を訳した記事一覧は、こちら

ドイツの機械とソフトウェアを軍事プラントに接続しないこと以上に、ロシアの戦争努力を妨げるものはないだろう。それは可能だろうか?証明するのは難しい。簡単に証明できるのは、ロシアの実業家たちがそのような裏切りを恐れていたことだ。幸運なことに、彼らは間違っていた

断絶の可能性についての議論は2019年に始まった。これはオーストリアのLMFがガスプロムの施設でコンプレッサーの電源を強制的に切ったことが引き金となった。

「衛星を通して電源を切っただけで、すべてスクラップ金属になってしまった」

ガスプロム、衛星経由で輸入機器を強制停止

ガスプロム社の関係者はRBCにこうコメントしている。

"通常、コンプレッサーのメンテナンスの契約には、その故障を直したり、遠隔操作で電源を切ったりする可能性が含まれている"

彼は、古いアメリカやスイスで生産されたガスプロムのコンプレッサーも切断される危険があることを明らかにした。

ガスプロムに近い別のRBCの対話者によると、コンプレッサーや同様の機器は、コンプレッサーメーカー自身が衛星から遠隔操作で停止させることができるそうだ。「通常、コンプレッサーのサービス契約を結ぶと、遠隔操作で誤操作を修正することができ、切断も可能です。サービス契約や保証期間が終了した後に、機器の接続が解除された可能性があります。また、制裁下にあれば、メーカーはサービスを継続することができない」と関係者は語った。同氏によると、ガスプロムには米国製やスイス製の古いコンプレッサーがあり、それらが停止するリスクも否定できないとのこと。

ロシアの軍事産業ははるかに厳しい秘密主義の下で活動しており、我々は装備供給者との契約の詳細を知らないが、我々が知っているのは、ロシアの実業家や学者がそれを恐れているということである。2021年のほんの一例 技術設備の輸入におけるロシアの軍産複合体の依存の問題

2021年、デジタル知的システム研究所の最高経営責任者A・ゼレンスキーは、外国の工作機械には、遠隔で電源を切り、その位置情報を確立し、この機械で製造された製品に関する情報を得るオプションのような、文書化されていない能力があるかもしれないと主張した。

米国および米国関連国からの供給はいつでも止めることができる。また、これらの国の装備は未申告の能力を持つ可能性がある。プロセス機器の未申告能力とは、機器の文書に記載されていない、または記載されているものと一致しない機器の機能的能力または用途のこと。外国製の加工機器の場合、情報セキュリティに対する最も大きな脅威は、加工機器のハードウェアとソフトウェアが、その機器で製造された製品に関する情報への外部からの無許可アクセス、機器のジオロケーション、機器の破壊などに使用されることに関連するものである。

ゼレンスキーは、CNCコンピュータ数値制御依存がロシア産業の大きな弱点だと考えている。ロシアで使われているCNCは、ほとんどが外国製である。そのため、ロシアに導入されている遠隔操作の方法が、文書化されていないことに恐怖を覚えたという。

技術機器における情報セキュリティの脅威の主な経路は、数値制御システムである。ロシアで使われているCNCシステムは、ほとんど輸入品である。これらは、海外の機器に搭載されたシステムか、ロシア製の機器に搭載された輸入システムである。2020年には10,000セット以上のCNCシステムがロシアに供給され、そのうち85%以上が設備の一部として、15%が単体製品として供給された。第4次産業革命において世界とロシアで実施された生産のデジタル変革は、今後数年間、企業(防衛産業の企業を含む)において、自動工程管理システム(APCS)と生産管理システム(PMS)をより広く使用することが必要となる[7]。現在、ロシアの企業では、このようなシステムを輸入している。分析機関Tadviserによると、国内APCSのシェア(金額ベース)は1%未満[8]、APCSは5〜10%である。[9](ハイテクでない生産設備の場合)。輸入された工程管理・生産管理システムの利用が増加すれば、情報セキュリティに対する脅威も増加する。

欧米、主にドイツのサプライヤーがロシアの軍事工場の設備を停止できるという直接的な証拠があるだろうか? それを証明するのはとても難しい。私たちが知っているのは、ロシアの技術者たちがそれを恐れたということだ。幸いなことに、ドイツはロシア軍を裏切らなかった スレッド終了🧵

追記:ロシアの軍需工場で使われているソフトウェアのほとんどは、#Siemens か#Heidenhain であり、ロシアの軍需産業を維持する役割について十分な疑問が持たれていないことを、日々思い知らされている。

Almaz-Antey社の КБ-1 の例。彼らは防空装置を製造している。

どこから持ってきたかって?まあ、YouTubeからだ。誰が投稿したのか?イゴール・アシュルベイリ、КБ-1の科学担当ディレクターで、Almaz-Antey社全体のCEOである。

☝画像にyoutubeへのリンクをしておきます

絶対に本気だ。巨大軍事企業Almaz-Anteyの(元)CEOであるアシュルベイリは、秘密施設の工具やCNCを使ったブレのない動画を自分のYouTubeにアップして、「いいね!」を狙っているのである

これは「彼らはX/Yをするほど馬鹿ではない」という主張に対する強力な反論だ。彼らはー

Design Bureau-1 JSC (KB-1) は、1997年に国防契約および輸出納入のための武器および軍事防空設備の開発および連続生産のために設立されました。KB-1は、Sotsium Groupのメンバーです。

訳注:訳してる間とても恐ろしい憶測がいろいろ浮かびました。これから先、自由主義側、独裁側という対立構造だけではなく先端技術開発、それの販売戦略、そしてどうすれば長期間売り上げと利益が続くのか、そしてそう遠くないうちに地球から宇宙へ出るための資源の底が見えてきて是が非でも地球以外から資源を採って地球に還元しなければ人間の未来は先細ると気付いた時、どうなっていくのでしょうか…


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