初めて小さなおじさんに出会った。

今日は、生まれて初めて、小さなおじさんに会った。



夜2時くらいに、なんだか眠れなかったので、あったかいココアを飲もうとしたら、

カップの後ろから、チラッと、小さなおじさんがチラ見してた。

小さなおじさんは、本当に小さくて、ちょっとハゲてた。


私は思いのほか、なんだか冷静で、でもちょっとドキドキしながら

「…どーも」

なんて、小さな声で、小さなおじさんに言ってみると、

「お、お邪魔してます」

と、恥ずかしそうにお辞儀をした。
照れ屋な、かわいいおじさんだった(笑)


それから私とおじさんは、
何色が好き?とか
なんの食べ物が好き?
あんみつ食べたことある?とか
たわいもない話をして、ちょっと仲良くなった。



「小さなおじさんって、なんだか有名ですよね」なんていったら

小さなおじさんは

「それは妖精界の陰謀なのさ」
と困ったようにいった。


??どういうこと??


「本当は、ぼくは『小さなおじさん』って名前じゃなくて、ただの妖精だったんだ。普通の平凡な妖精さ。

…でも、この見た目だろ?

綺麗で美しくて、いい香りのする妖精は、ぼくのことを同業者だって認めてくれなくてね。

彼らは、ぼくのことを『小さなおじさん』って呼ぶんだ。
人間の耳にも、そっとささやいた。

そうして、僕らは妖精じゃなくなって、『小さなおじさん』になったんだ。

ま。それで『小さなおじさん』の方が有名になっちゃったんだよね笑」



…まぁ、確かにただの「妖精さん」と呼ぶには、おじさんキャラは濃すぎるよな。なんて思いながら、おじさんの話を聞いていた。
うーん。



…良くみると、おじさんには小さいながらも、桜貝のような、かわいい羽が生えていた。

「ほんとだ!羽が生えてる!素敵な色で、透き通っていて、すごく綺麗ですね」

というと

「よよよ、よせやい!もう年だし、お、おじさんだし、そんな綺麗なんて、、!!」

と、おじさんが照れた。


なんだか、その姿が、とても可愛らしい、ただの妖精に見えたので、


「照れないでよ、 妖精さん」というと、





小さなおじさんは、どこかに消えてしまった。







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Marina

美術の先生。東京学芸大学大学院教育学研究科修了/教職修士(専門職)/学士(美術教育)。研究テーマは、主体性や創造性開発。学校教育/美術教育/グラフィックレコーディング/ビジュアル化/遊び/イラスト・漫画も描くよ。

うそ日記

「うその日常」が詰めこんである、不思議な日記帳。
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