川柳連作『夏(虚言癖)』

川柳は意図しないと詠めないタイプのはずだったのですが、思いがけず一気に詠めました。

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わたくしの四季がはびこる虚言癖

斬新と言えば応える蝉がいて

いかなる時も夏ならば夏

カルピスを星の容器に住まわせる

マドラーを振れば踊っためだかの子

目減りする氷を鳶に拐われる

駆け込めば水中メガネどうしても

あっけなくプールサイドが離岸流

飲み干したグラスの底に咲く花火

ホールインワン明らかに流れ星


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