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アクセサリづくり その1

モビリティ製作の前に、まずはアクセサリを作ろうという話。取り組み背景については、下記投稿をご覧ください。

先月、3DCADとプログラミングの基礎ワークショップを終えた為、今月中に1個/人のアクセサリを製作していきます。モビリティはTESフェス当日まで非公開でいきますが、アクセサリくらいなら大丈夫だろうと思い、どんな作品を、どういう過程で作っていくのか紹介していきます。

作品例「バラのブレスレット」

バラの花や葉の柄を、手の高さで任意に光らせられるブレスレットです。

まずはアイデアを1枚の紙にまとめてもらいました。「自分自身が身に着ける」ことを前提に、好きなアクセサリや、実現したい機能などを織り込んでもらっています。

次に3Dモデルの作成。宿題として、各自家に持ち帰り実施してもらいました。Fusion360ワークショップの成果の見せどころですね。

とても上手にモデリングしてもらえて、教えた側としては嬉しい限りです。キャンバスの挿入による下絵機能でうまくバラを描いています。これも自分で方法を調べながらやってくれたそう。

ただ、この3Dモデル作成の過程。2点反省がありました。

①「全員が同じようにはできない」ということ

バラのブレスレットを作ってくれた子はSolidWorks経験者。そんなにCADを使いこんでいたわけではないらしいですが、やはり習得は早いですね。人により熟練度、得手不得手、好き嫌い色々あります。いくら1度教えたからといって、全員が同じようにできるわけではありません。また、それぞれ学業や諸活動ありますし、自己研鑽頼りにするのも技能にバラツキを生みます。宿題に頼らず、決められた時間(会合)内でアウトプットを揃えるというのも大事だなと感じました。

②「シートメタル機能を教えそびれていた」こと

こちらはとても具体的な話。Fusion360にはシートメタル(板金)機能があり、曲面⇔平面を変換しながらのモデリングが容易で、まさしくブレスレットづくりに最適なのですが、前回のワークショップで教えそびれていました。その為、この子は一所懸命押し出し機能を駆使して作ってくれたわけですね。

反省を活かす為に

とりあえず、補習的な位置づけで「シートメタル機能を駆使して自分の作品を作る」追加ワークショップを開催。バラのブレスレットはシートメタルでリメイクしてもらえますし、今回自分で3Dモデルを作ってこれなかったメンバーも、この時間内にチャレンジすることができました。

しかし、最終的には我々(トヨタ側)で実現性やモデル精度を考慮し、修正は実施します。ここで大切なのは、各自まずは自分で手を動かしてやってみることですね。アイデアだけ出して、他人に作ってもらうのではつまらないですし…。また、アクセサリづくりはあくまでモビリティづくりの前座なので、この経験を是非とも次回に活かしてもらいたいです。

さて、今回はひとまずここで終わり。次回はモデル造形やデバイスの組立についてご紹介していきます。

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