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モビリティ組立 その1

アイデアオリンピック出場にあたり、課題となるのがモビリティの骨組みです。毎年常連さんが出場することが多い本イベントですが、初出場の方へのアドバイスでよく聞くのが骨組みの話ですね。「人が乗る」のでそれ相応の強度が必要ですし、設計にも慣れていないとなかなかノウハウが掴めず難しいものです。

この骨組みも、各チーム特色があって面白いです。設備を多く保有している部署のチームはガッツリ溶接してきたり、全部削り出しで機械加工してくる猛者もいます。この辺は正直「アイデアのアピールポイント」次第なんですよね。「からくり機構」で勝負を仕掛けてくるチームなんかは、とても力を入れてくるところです。

ただ、我々は世界観やコンセプト重視の作品を作ることが多い為、骨組みはそこまでリソーセスを割きません(というか、時間や人手的にも無理)。また、学生共同製作ということを考えると、機械加工多めだとやってもらえることが限られ、活動そのものが難しくなってくるんですよね。

では、我々はどうやって骨組みを作るのかというと、汎用アルミフレームを扱うことがとても多いです。MISUMIとかSUSとかで選定します。

ちなみに、本年は回転部品を多く扱うことから、SUSのグリーンフレームをメインの骨組みとしています。六角レンチだけで組立可能なので、学生達にも体験してもらいやすいだろうと考えた結果です。

グリーンフレームはよく、自動車製造ラインのシューターやラック等で使用されています。強度大丈夫なの?という質問をよく伺いますが、部品の選定と組み立て方次第です。SUSはラインナップ豊富なので、高強度の部品も多くありますし、それ相応の設計をすれば100kgくらいの人が乗っても耐えられます。あと、3年前に製作したExoWheelもグリーンフレームで構成されていて実績もありますしね。

ということで本日、学生達にグリーンフレームでモビリティの骨組みを組み立ててもらいました。場所は毎度お馴染みのSENTANをお借りしています。

設計は私が事前に行い、構成部品をSubAssy単位に分け、簡易的な工作図を作成。学生たちは掲示された工作図の手順に従い組み立てています。フレームは端部が鋭利なので各自手袋装着の元、TMCメンバーがフォローしながら安全作業で行いました。

まだ完成とまではいきませんが、ベース部は大分組み上がってきています。本番まであと3ヶ月切りました。頑張りどころですね!

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