絵の具の色を全て混ぜたようなグレーの世界。

前にも似たような事があったなぁ、
と、ふと気付いて今とてもげんなりしている。

この最悪の嫌な予感、まさか当たると思っていなかったな、
その後しばらくどん底だったな、
あれからどうやってグレーの谷底から這い上がったのだろう、
覚えていないけれど、底では無いもののまだ谷には居るかもしれない感覚は消えないまま、今。

何も心底楽しいと思えない自分が居て、
でもしょうがないからなんとかやっていくんだと、軽く覚悟のようなものを決めたような、
適当にのらりくらりしていたような、
そんな生活の中で、
突然悪夢のような出来事が起こって、
それが終わって燃え尽きて、その間ずっと、
あぁグレーの世界でもこの人が居ればもうそれだけでいいやなんとかなるや、
と思っていた人が居て、
でもそんな伝えたら重そうな事言えなくて、
黙って秘めていて、
でも私はその人にとっての同じような存在にはなれなくて、
何も求められていなくて、
何も出来なくて、酷く虚しくて。

グレーの世界に居る事の苦しさとか、
所謂「救い」が現れた時の光の射す感じとか、
それがわかるからこそ、
私には無理でも、他に救いとなる存在を見つけた事に対しては
救いがあってよかったね、元気になって笑っていてね、と本当に思うし、
でもそれは同時に、私が救いを失う事になって、かと言ってもうお互いが心地好い状況には戻せない訳で。

そんな事も含めて私の推測がほとんどなのだけれど、何もかもをはっきり伝えてくれない。
調子が悪いと言われると、
あまり気を遣うのも、ちょっとした質問でさえも悪い気がしてきて、
何も言わないでいるとそのまま放っておかれる。
向き合ってもらえない事がこれ程までに悲しい事だとは、されて初めて気付く。
今まで散々向かい合うべき人と向かい合ってこなかった報いがきたのかなと思わなくもない。
誠実に向き合う人だと思っていてもこれだ。
自分自身がこれだからクズメーカー。

ただただ無力。
ただただ虚しい。

でもどこかで思っている。
変わらない私に呆れて離れていくのかなと。
置いていかれるような感覚、まだ時々ある。
いつも背中を見送る。
さよならが上手く言えない。言いたくない。

枯れ木だね。
木陰で優しく包むようにはなれないね。



こんにちはこんばんは。 ここまで見ていただきありがとうございます。 もしよろしければ記事を書く燃料をください(たこ焼きを食べます)。 サポートするときっと何かいい事がありますあったらいいな。