樹に憧れる根を張らない緑。

いつだったか、
「あなたは愛着を持たないからどこででも生きていける。」
と言われた事があって、
言っている事はわかるけれど、
意味が真にはよくわからないと言うか、
そういう感じで頭のどこかに引っかかっていて、
でもその言葉を御守りのように持って、
大丈夫なんだろうきっと、と引っ越しをしました。

人の家に長々居座って帰ってこなかったり、
一人暮らしのような暮らしをした事はそこそこあれど、
完全に一人暮らし用の家に一人で住むのは、
実はこれが初めてで大変お恥ずかしい限りですが、
期待と不安と愛しさと切なさと心強さと。

前にも書いたように思うけれど、
帰る場所が無いとずっと思っていて、
でも一応帰る場所であった長年暮らした家を、
諸事情により手放す?事になり、
帰る場所が本当になくなるなぁと。
自分の帰る場所をちゃんと得たじゃない、
と言われるかもしれないけれど、
やはりそうでなくて、何か違って、
野に放たれた綿毛。
どこにも行き着かない綿毛。
根差して花にならない綿毛。
彷徨い続けて枯れてしまうかな。
どこにでも行けるかな。


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