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伊勢・神宮めぐり ひとり旅【前編】伊雑宮→夫婦岩と満月

誰もがすばらしいと感じる伊勢神宮なので、文章に残す、ということは今まで考えたことがありませんでした。
今回は思いがけず印象的なひとり旅になったので、記録として残しておこうと思います。

五十鈴川駅から年に1度は、内宮ないくう・猿田彦神社・月読宮つきよみのみやを日帰りでお参りしていました。
外宮げくうに行くと日帰りでは慌ただしくなってしまうので、申し訳ないのですが1度伺っただけです。

ずっと気になっていたので、今回は昔の風習通りに二見興玉ふたみおきたま 神社→ 外宮 → 内宮の順を守り、一泊二日で周辺もじっくりまわることにしました。

ちょうど「近鉄全線2日間フリーきっぷ」が3,000円で発売されていた期間。(観光時期を外し、時々発売されているようです。)

2日間近鉄全線乗り放題なので、まず別宮・伊雑宮いざわのみやに行ってから鳥羽にも寄りました。


◆伊雑宮

いつもは大阪から特急料金を節約してのんびり行くのですが、今回は奮発して特急で!

早朝に出て鳥羽で乗り換えると、朝9時前に上之郷駅に到着。
特急は早くてラクすぎ!(当たり前。)

改札もない、路面電車のような懐かしさを感じる駅でした。
伊雑宮は、駅から数分歩いた場所にあります。

朝の神社はいっそう、すがすがしくて気持ちが良い!

とても整った、すばらしい空気。

お庭のほうにも行ってみました。

りっぱな木々がある、池周辺を散策。

足元でニョロニョロはう気配!

今回は池に住むかわいいヘビさん、ありがとうございます!

伊雑宮だけと思っていたら、他にも見なければいけない場所がたくさんあったようです。
電車が1時間に一本なので、間に合うのか不安だけど行かなければ!

「風呂屋の谷」
伊雑宮参拝前に身を清めた場所

五十鈴川駅近くの倭姫宮やまとひめのみやにも初めて行く予定なのですが、こちらに旧跡地があったことは知りませんでした。

電車で訪れやすい場所だったので伊雑宮に来てみたのですが、あとから思うと最初に倭姫命やまとひめのみこと旧跡で最後に倭姫宮
今回の裏テーマだったのかもしれません。

今までやまとひめさまについて、全く知りませんでした。

調べてみるとやまとひめさまは、2000年以上前の2代目斎王で、垂仁すいにん天皇の皇女。
大和国(奈良)から伊賀・近江・美濃・尾張と、“元伊勢”と呼ばれている場所をめぐり15カ所目にして、やっと現在の内宮をご鎮座の場所とされたそうです。

天照大御神にお伺いしながら鎮座される場所を見つけるまでに、想像ができないほどの長い旅路があったのですね。

※後日、もうすぐ倭姫宮100周年記念日と知り、改めてご縁を感じました。

そして、石神さま。
伊勢で古代信仰の磐座に出会えるとは思っていなかったので、テンションMAX!

地元の方が大切に守っていらっしゃることを感じる、あたたかな場所でした。

電車の時間がせまってきていたので、小走りで駅へ!

なんとか鳥羽へ戻る電車に間に合いました!

鳥羽マルシェへ
足湯で一息!
海が見渡せる美しい場所

鳥羽マルシェの直売所には、おいしそうなものがたくさん。
早速、など重たいお土産を買ってしまいました。

鳥羽バスターミナルへ行って、二見興玉神社行きのバスに乗ります。


◆二見興玉神社

龍宮社

鳥羽から来たため、参拝の流れとは逆の龍宮社に到着したようです。

早速、おみくじを買ってみました。

この大吉おみくじをひくのは、二度目!
しかもこの日は十五夜の当日、ここで満月の出を見る予定なので、タイミングが良すぎてびっくり。

ユニークな手水舎!

ご祭神は猿田彦大神だったのですね。(これも知らなかった・・)
お使いのカエルさんがあちこちに。

小学生の修学旅行以来の夫婦岩めおといわ
修学旅行の思い出がある場所は、行った記憶が強すぎてかえって行かないのかもしれませんね。

波と風が心地良くて、ここで祓い清めてからお伊勢参り、という風習も納得できました。

鳥さんが3匹!
天の岩屋

今回は夫婦岩から昇る十五夜満月を見るために、この海沿いに宿泊。
ホテルに荷物を預け、JR二見浦駅から外宮へ行きます。

赤福の抹茶かき氷

途中赤福のお店が空いていたので、かき氷をいただきました。
白玉も入っていて、おいしかった~!
無人駅の二見浦周辺は本当に、のんびりした空気。

外宮から内宮へ続けて行くと外宮周辺は急ぎ足になりましたが、今回は夕方までゆっくり、外宮月夜見宮を訪れることができました。

次回後編で、外宮 → 月夜見宮 → 内宮 → 倭姫宮とまとめたほうがわかりやすそうなので、今回は十五夜満月までにしようと思います。(今回の旅の、最初の目的でした。)


◆夫婦岩から昇る中秋の名月

私はどちらかというと日の出より、満月の出に感動します。
満月は日没時に登るため、ちょっと夕陽色に染まっていて大きい。
昇ってくる方角天候にも左右されるので、条件が揃わないと見ることはできない。
高層ビルが多い街中ではなおさら、見ることが難しいのです。

方角を確認して見れそうな桟橋に行くと、既に立派なカメラと三脚を用意して待つ方がたくさん。
山に雲がかかっていたので、出てくるの待っていました。

雲からぬけた満月

ついに雲間から光を放ちながら満月が顔を出し、みんな「わ~!」となりました。
すると隣のおじさんがにじり寄ってきて、ついにはしゃがんで動画撮影をしていた私の頭上に、三脚を立てて撮影をしていました。

夫婦岩から昇る満月を撮るのに、必死だったんですね。

夫婦岩から光の道

昇ってしまうとおみくじ通りに、風が涼しく吹いていっそう輝く!
びっくりしたのは波が急に激しくなり、桟橋に波がバシャーン!と打ち上がって、びっちょり濡れてしまう人も。

自然の力も感じながら、思い出に残る中秋の名月となりました。

部屋から見た満月と、飛び立つ鳥?

後編の神宮めぐりでは、以前内宮で神さまを感じた思い出や、新たに感動した場所をまとめています。 


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