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伊勢・神宮めぐり ひとり旅【後編】外宮から倭姫宮まで

今回は昔の風習通りに一度参拝してみようと、二見興玉神社で祓い清めをしてから外宮内宮倭姫宮とまわった、一泊二日の旅のまとめ【後編】です。

神宮は神さまと人の共同創造のもとに整う、芸術作品のように感じます。

広い森の中にたくさんのお社があり、多くの参拝の人の流れができています。
でも人の流れについて行くと、見逃すお社が出てくるかもしれません。

調べてみると公式HPにはとても詳しい案内が載っていたので、予習してから行くのが良いのかもしれません。(今まで、全く知らずに行ってました!)


◆外宮

せんぐう館
豊受大神宮
多賀宮
土宮

前回は続けて内宮へ行ったので、正直外宮の記憶がありませんでした。
今回は日を分けてゆっくり歩いたので、発見した場所がたくさんありました。
何度も行って自分で見つけていく楽しみ、もあるかもしれません。

この日も多くの人が歩いていたのですが、誰も通らない道で違う空気が流れてくる場所がありました。

しゃがんでみると、上から冷たい風が流れてくるのがわかります。
ちょうど神社の方がお二人、お賽銭の回収にいらっしゃいました。

下御井神社(しものみいのじんじゃ)

一度伺ってみよう!と思って作業が終わるのを待っていると、今まで人が来なかった場所に行列ができてしまい、少し離れて待ちました。

失礼ながらお祀りをしている神さまについてお尋ねすると、とても丁寧に詳しく、教えていただけました。

要約すると、お参りはできない上御井神社かみのみいのじんじゃの湧き水が枯れた時だけ使用する、大切な水の神さまということでした。
それだけ神聖な、湧き水が出ている場所らしいです。
(公式ページに、ちゃんと説明が出てました! すみません!)

一周できたので外宮を出ようと思って、駐車場(月夜見宮側)の出口へ行くと、まだ歩いたことがない道を発見!

御厩(みうまや)を右へ

誰もいないので進んで良いのか不安になり、ちょうど前から歩いてきた神社の方に確かめてみました。
通り抜けはできないけれど、2つお社があるそうです。

え~!とつぶやいてしまうほど、参道のまわりの木々が巨大すぎ!(写真だとちょっとわかりにくいかも。)
外宮の歴史を見ると、もしかしたら樹齢二千年?を過ぎているのかも・・。
こんなに大きな木々が、神宮にあることにびっくり。

度会国御神社(わたらいくにみじんじゃ)
大津神社

あとから知ったのですがここの通行禁止の場所から、上御井神社かみのみいのじんじゃを遥拝することができたようです。

“古代の森”のような参道を歩くことができて、大満足。


◆月夜見宮

外宮出口の道路を渡り、歩いてすぐの別宮・月夜見宮つきよみのみやへ。

初めまして~!
こちらにも巨大なご神木

外宮周辺は木々が大きいので、古代からあまり変わっていない場所、なのかもしれません。とても新鮮な発見でした。


◆二見浦での宿泊

今回のお宿はキャッスルイン伊勢夫婦岩
JR伊勢市駅から17時頃に、ホテルの送迎バスで二見浦まで戻りました。(※要予約)
リーズナブルなのに、部屋からお月さまも見えた海沿いのホテル。

朝の夫婦岩

夫婦岩から昇る日の出には寝坊をして、朝食前に海辺をお散歩。
日の出は雲がかかっていて、見えなかったようです。
(そういえば、修学旅行でも見れなかった!)

朝日の光でいっぱいの最上階で朝食

内宮外宮近くのホテルのほうが移動はラクなのですが、朝に海風の祓い清めを受けてから内宮に行けるのは、本当に気持ちが良いものでした。

◆内宮

ホテル近くのバス停から、内宮へ到着。

五十鈴川源流の『神宮の森』は、人が立ち入れない神域、らしいです。

内宮で一番好きな場所

五十鈴川近くの瀧祭神たきまつりのかみをお参りしてから、一周します。

5年程前に参拝した時、神さまは本当にいる!と初めて感じた正宮
※ここまでのお社は、長くなるため省略しました。

その日は風が強い日だったのか、並んでいる時から白い布(御幌・みとばりというそうです)が高く上がって、本殿が丸見え。
(お参りした時に見えてほしかった~!)と失礼なことを思いながら、参拝が終わって前を見ると、今度は吸い込まれるように反対向きにみとばりが流れていました。

風が一瞬で逆向きに吹くことってあるんだ、と思いながら、下り階段を降りていたら・・
なぜか急に膝から脱力して、泣き崩れそうになりました。
自分に何が起こったのか、全くわかりません。

何事の おはわしますをば 知らねども
かたじけなさに 涙こぼるる

神宮での西行法師の歌

まさにこの状態。(西行さん、よく言語化してくださいました!)
しゃがんで泣きたいのをこらえて、なんとか下りきりました。
その後何度も行っていますが、こんなことは一度だけ。

半信半疑でお参りをしていた失礼な私に、を使って教えてくれたのかもしれません。


そして今回、改めて素敵な場所に感じたのは、こちらのお社。

大山祇神社・子安神社

出口近くなので、寄らずに帰ってしまう方も多いのかもしれません。
森と水の気が流れる場所でした。

今回も外宮・内宮に無事お参りができ、ほっと一息。

暑い日だったので、内宮からバスで倭姫宮やまとひめのみやへ行きたかったのですが、猿田彦神社をとばすのはちょっと気になる・・。
頑張ってもう少し、歩きました。

スタバも神宮仕様
おかげ横丁

甘酒シェイク、おいしかった~♪

五十鈴川郵便局
人気の猿田彦神社・佐瑠女神社

いつもなら五十鈴川駅まで歩き、途中の⽉読宮つきよみのみやにも寄るのですが、今回は猿田彦神社からバスに乗ります。

◆倭姫宮

五十鈴川駅の向こう側にある倭姫宮やまとひめのみやへ。

初めまして!

神宮徴古館」のバス停を降り参道に入ると、不思議な雰囲気を感じました。
大正12年創建の最も新しい別宮のはずなのに、参道は山の空気で貫禄たっぷりで、別世界の空気に包まれています。

いつの間にか参道の真ん中に黄色い蝶がひらひらと現れ、まるで道案内をしてくれているようでした。
(写真を撮ろうとしたら、どこかに行ってしまってました。)

そして、誰も歩いていない。
キラキラの木漏れ日の中、とても幸せな時間でした。

行きも帰りも誰もいなかった理由があとからわかったのですが、上に駐車場があるため、車で来た人は通らない道のようです。

根っこがすごい!

こちらも、不思議でりっぱな木がたくさんあります。

時々頭上でバチッ!と大きな音がしてびっくり。
大きなどんぐりが落ちてくる季節のようでした。

駐車場側の入口

すぐ隣に並んでいる、りっぱな神宮徴古館神宮美術館にも寄って帰りました。

神宮徴古館
式年遷宮記念神宮美術館

伊雑宮倭姫命やまとひめのみことの遺跡に出会い、倭姫宮で終わる。
また新たな神宮を知る旅になりました。
この記事をまとめる作業で2023年はご鎮座100周年と知り、やまとひめさまを知ることができて、本当に良かったと思いました。

そしてことの葉綴りさまのnoteに出会わせていただき、ご著書を入手できたので現在拝読中です♡


前編はこちら ↓


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