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THAILAND

LUCKY TAPES初のタイ公演、正直言って言語も文化も違う国で自分たちの音楽がどれだけ聴かれているか想像もつかなかった。

会場に着いてみると2,000人は軽く収まりそうな大箱で、実際に幕が開けるまではこの広い会場にお客さん50人くらいなんじゃないかと心配していたが、イベントが始まるとすぐに会場は信じられないくらいの人で溢れ返っていた。

アジア各国から集まった豪華ラインナップの中、トリを務めさせて貰った我々がステージに立った頃には1,500人前後のオーディエンスでフロアは埋まっていて、75分という長めのセットはオープニングからアンコールまで歓声と熱気が止むことのないまま初のタイ公演は幕を閉じた。

今でも信じ難い光景がそこにはあって、イントロが鳴った瞬間に発狂にも近い大歓声が沸き起こったり、日本語を学んでいる訳でもないのに一緒になって曲をシンガロングしてくれたり。ああ、こんなにも自分たちの音楽を受け入れてくれる国が日本以外にもあったなんて、なんでもっと早く気付かなかったんだろうと後悔すら覚えた。

実家が鎌倉なのもあって、観光地化している地はそこに根付いている歴史や文化を大切にするイメージがあるから、若者を中心として起こるポップカルチャーやサブカルチャーはあまり発達していないと勝手な先入観を持ってタイに臨んだけど、実際に目で見て体感して現地の人と話してみると、むしろ日本よりもオープンで生き生きとした文化人が多く、好きなことを個人が発信したり個性的なファッションを身に纏ったりと日本と何ら変わりのない姿に少し安心した。

街自体は綺麗で大きなショッピングモールのすぐ横で豚や鶏が吊るされているような安価なストリートフードが混在していたりと如何にも発展途上といった印象は受けたものの、新しく建設された建物のデザインや機能が近未来的で、もの凄い速さで国が発達している様を目の当たりにしたのも面白かった。

沢山の感性や文化・人々に触れた、生きてきた中で最も濃い5日間。大切な出会いもあったりして、自分にとって特別な場所になったタイ。
また必ず、遠くない未来に。

พบกันใหม่เร็วๆนี้

bye


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