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上京生活 ii

こんばんは。昨日はしょっぱなから更新できなくてすみません。まあ、でも、そういう日もあるよね〜、という事にしておこう。こういうブログとかって、根詰めてやるよりも『続ける努力はしてみるけれど、できる時に更新する(無理しない)』くらいが、私には丁度いい。

言葉って案外、気の向いた時しか私たちの中から素直に出てきてくれない。外の世界に出るタイミングを常に伺っている。だから、無理くりほじくり出すのは良くないのだ。私は口下手だから、尚更そう。急かされて出てくるのって、何だかまとまらない言葉ばかりで、「もっとちゃんと伝えたかったのにな」と、口に出してしまった後で、いつも一人淋しくなる。

ただ、『内にあるもの』は全てが言語化され得ない。例えば、『名付け難い感情や感覚、ゆらぎのような記憶など』は、自ら外に出ようなんてさらさら思ってないみたいで、簡単には言語化させてくれない。そうなるのは自身の語彙力の不足も理由の一つであるが、確信に近いところで「それらを表現するには言葉では足りない」と感じてしまうことがある。そういう時、私はそれらをなんらかの作品として昇華させたい衝動に襲われる。写真を撮っているからと言って写真だけに縛られる必要は無くて、音楽や絵画、香りなどありとあらゆる方法に自由にさせたわたしの感性をのせてゆく。これが出来たらとてつもなく気持ちいいのだろうな、と思いながら、いつかそれが出来る日を夢みている。

風に踊らせるようかのように、自分の感性を手放すことが出来たら。まるで天国にいるような気持ちなのだろうなと、思う。恍惚の世界。私にはまだ夢見ることしかできないが、いつかは、と自分に宣戦布告。

いつまでも夢見るだけでは近づけない。

さて、本題に移ろう。昨日も少し話したが、今日はスタジオの業務内容についてと、その余談を。

私の働いているスタジオでは、比較的大きな案件の撮影がよく行われるため、この業界の著名人(写真界隈や芸能界における)が頻繁に出入りする。

入社してすぐは目の前に彼らがいる実感が湧かず、なんだかぽけ〜っと時間を過ごしていた気がする。そんな風景にも1ヶ月と経たないうちに慣れ、今は『自分が目指す場所(これもまた今度話します、いや、話さないかも)へ行くためには彼らのどの要素を取り入れていくべきか』に着眼して仕事をするようになった。こうなるまでに経緯がある。

まず「スタジオマン」の仕事は、

①会場設営(掃除なども含む)

②お客さんの立ち待ち(出迎え)

③(カメラマンさん以外の)お客さん対応

④カメラマンさんの撮影アシスト(ライティングなど)

主にこれら4つである。

某インターンでホスピタリティの女と呼ばれたわたしではあるが(自分でもホスピタリティには自信があった)、上京してからはホスピタリティが最重要である③④に関して、自信が持てなかった。相手を思いやるような余裕がなかったのだ。それと、自分にとって憧れであり初めての世界だったからなのか、思ったより仕事を上手く出来なかった。インターンやバイトを通して自分の苦手な部分をなるべく潰してきたつもりだが、そんなのここでは通用しないと言わんばかりにやることなすことがだめだめだった。

自分が一番驚いた。

5月に入ると「私ってこんなだめだっけ」「病気かな???」と悩みすぎて、本気で鬱になるかと思った。何も出来ない自分が悔しくて、恥ずかしかった。この業界も現場も私には向いてないと思ったこともある。

もうだめだと思い母に連絡をしてみると、サラッと「もう帰ってきなさい」と言われた。私は、それだけは絶対に嫌だった。というより、ようやく一人暮らしを始めて、やりたい道に足を踏み出すことが出来たのに、ここで逆戻りすることは全く考えられなかった。ならば進むしかないと、自分にできることを考えてみた。

自分を客観的に分析するために、6月に入ってからひとまず日報をつけ始めた。インターン生だった時に日課だったからと言うのもあるのか、従来の自分を徐々に取り戻していく感覚があった。気づいたら自然と前向きになれていた。

そうこうしているうちに、今はすごく精神的に元気になった。『ここを卒業(※)する時 人として・アーティストとしてどんな自分になっていたいのか。』日々、現場にいる様々な人の仕事ぶりや人柄を見ながら自問自答して働く毎日。メラメラしてすごく楽しい。

(※)カメラマン・写真家を目指す人は大体スタジオ経験2-3年を経て(スタジオを卒業して)から、一人の人に師事したり、ロケアシをしたりして地位や繋がりを固めていく。ゆくゆくは独立する人も。


長くなってしまった。ここまで読んでくださった方、ありがとう。おやすみなさい。🐑


P.S.敬体と常体、どちらの方が読みやすいですか?教えていただけると嬉しいです☺︎




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