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池袋駅北口はある意味、夢の国だったかもしれない【昔の話】

こんにちは、rrr(アール)です。

今日は昔の話をします。昔の話なので、もし、わたしの知り合いの方が見ていたら「あくまでも昔」というのをよろしくお願いします(笑)

「池袋駅北口」という街

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幼少期を西武線沿線で過ごしたわたしにとって、池袋という街は「一番身近な都心」なんでもある街。

お洒落な服を買いに行くのも、可愛い雑貨を探しに行くのも、美味しいご飯を食べに行くのも、池袋という街が叶えてくれました。

学生時代はこの街のとあるお店でアルバイトをしたし、近くに住む友人との飲み会はだいたい、池袋。

池袋といえば、サンシャイン側に向かう東口と立教大学に程近い西口の2つがメイン。ほぼ全ての用事はこの2つの出口で事足ります。南口は西武線が近いので使ったことはありましたが、北口の存在は大学生になるまで全く知りませんでした。

「池袋駅北口」はラブホテルと風俗店、そして噂では中華系の危ない事務所があるという街。途中までは西口の飲み屋街と変わらないのだけど、道を一本挟むだけで、異世界が広がっています。

※ちなみに「天気の子」で主人公たちがいろいろあって、この近くのラブホテルに泊まっている描写があったのが記憶に新しい。

終電を逃してからが夢の国

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そんな異世界、池袋駅北口にはじめて足を踏み入れたのは大学3年生のこと。

当時、特定の相手がいなかった私は地元の先輩と相席屋やラウンジに行ったり、はたまた友人とはじめたマッチングアプリで気の合いそうな相手を探しては飲み会をセッティングし、時には一夜を過ごすことさえもありました。

その中で出会った、ある男性とはお互いの家から中間距離に当たる池袋で待ち合わせることが多く、その男性とはじめての夜、「池袋駅北口」を教えてもらいました。

西口の洒落た飲み屋でわざとらしく終電を逃し、わざとらしく次の店に行くフリをして足を踏み込んだネオン街。そこがそういう街だとはなんとなく知っていたけれど、躊躇いもなく足を進める彼に学生時代の私は「大人の男性」を感じていたりもして。

ちなみに後から知った話だけど、彼はそもそも池袋という街に詳しい訳ではなかったらしい。わたしは単なる「社会人マジック」にかかってただけだったというオチ。

大人のシンデレラ城に足を踏み入れたことが無いわけではなかったけれど、その街並みはすごく刺激的だった。深夜1時を過ぎているのに、キラキラと道は光っている。手を繋ぎ、酒に酔ったカップルしか居ない通り。まるで夢の国に迷い込んだのかと思うほど。

はじめて行った日に、「ああ、この街は終電が無くなると夢の国になるんだ」と悟った。

あの街では明るい太陽が見えない

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それからしばらく、池袋駅北口で夜を過ごす回数が増えることになります。片手で数えられるくらいの人たちと両手で数え切れないくらいはお世話になりました。

あの街を教えてくれた彼とは未だに連絡を取っているけど、もうお互いに相手がいるので、2人であの街に行くこともなく。彼のおかげであの街の記憶は良い思い出ばかりです

下北沢の飲み屋で出会った同い年の大学生、今までで一番好きになった大学の先輩、みんなあの街で過ごしました。でも、誰と行ってもあの場所で太陽を見ることはなかった。

正確には朝日くらいは見たことあるけれど、あの街は基本的に夜に行って朝には帰るので、太陽が真上に上がる時間に行くはずなんてなくて。そして悲しいことに、上に書いた彼らとは池袋以外の街でも夜にしか会うことなかったから。

夢の国で遊んだ人とその後

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夢の国・池袋駅北口で過ごした数人はラッキーなことにいい人ばかりでした。相席屋やアプリで出会った男性も、人間としてはいい人ばかりで、変なことに巻き込まれたり、面倒ごとになることが無かったので、今となっては大感謝

その全員ともう関係は切ってるけど、先に書いたように連絡を取り続けている人も少しいる。みんな年上だから、社会人になりたての時はいろいろとお世話にもなりました。彼らは職業も多種多様だったなあ。

出会い方が特殊なのであまりプライベートなことは知らないけど(未だに下の名前しか知らない人も)、わたしも最低限の個人情報しか教えてないから、これから先も互いに迷惑をかけることはほぼないと思う。所詮、LINEをブロックすれば全てが終わりになるほどの関係性。

ちなみに仲の良い友人には、わたしがこの頃に数多の男性と関係を持っていたことは周知の事実で、今でも飲み会のネタ。「〇〇って元気なの?」「▲▲のオススメの店、ふつうにいいとこだったよね」とかとか。

世間は狭いから、いつか知り合いの知り合いに彼らが出てこなきゃいいなとは思ってます。出てきてもいいけど。面白いから。

夢から醒めた日

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社会人になってからは自然とあの街に行くことは無くなりました。理由は簡単で「遊びは大学生まで」と決めていたから。

ワンナイトやアプリでのワンチャンは、わたしにとっては大学生までに終わらせておくべき遊びでした。ああいう遊びは楽しいから、ズルズルと続けてしまうとロクなことがなさそうと自身の性格的に分かっていたんです。

今ではこんなわたしにも優しい年上の彼氏が居て、刺激的かと言われればそうではないけど、穏やかな日常を与えてもらっています。きっと彼はわたしの学生時代のことは知らない。知られたくもないです。

今でも池袋に行くと、夢の国のことは思い出してしまいます。でももう、行くことは無い。楽しかった思い出として、彼らの顔と声と温もりと一緒にそっと閉まっておきます。

大人しか行けない夢の国は、わたしの中ではとっくに閉園。

やっぱり夢の国は千葉にしかない!

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