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大切なものだけ選べたらいいのに

帰省の準備やらなんやらしていたら日記更新しそびれていた。というわけで、実家に帰ってきています。

やっと一人で落ち着く時間ができて、今は布団に寝転びながらこの文章を打っている。それまでは音楽を聴いていた。歌詞を追いながら。

今はサブスクで気になった曲がすぐに聴ける。歌詞だってすぐ読める。なのにそんなことをしたのは久しぶりだった気がする。聴ける曲が多くなった分、最近はなんか何言ってっかよく分かんないけど聴いてるみたいな状態がよくある(たぶん加齢のせいもある)。昔は買ったりレンタルしたCDの歌詞カードを読みながら聴いたのにな、ということを思い出す。

いつでもどこでも無料で手に入るという状況になると、逆にそのものは遠くなる気がする。選択肢を用意されるという刺激を受けすぎて、感覚が鈍っているという気もする。久しぶりに歌詞を追いながら聴くのは楽しかった。

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好きな歌詞にテルーの唄の「人影絶えた野の道を私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう」という一節がある。

二人きり、となりあっていても分かりあえない部分はあって、その分かりあえない部分をどうにかしよう、救おう、分かりあおう、とするわけでなくただ一緒に歩む。そういう小説をいつも書きたいと思っている。
そしてそういう小説を読んだ。

木皿泉さんの「昨夜のカレー、明日のパン」
そういう「分かりあえない部分」が過不足なくぴったりと言葉で表されていて、ああ好きだなあと思った。メモにとっておきたいフレーズばかりだった。

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そして私自身は、やっと先週小説を公開しました。以下から読めるよ。

◆pixiv

エブリスタ

女子高生、青春、百合、という感じで舞台は夏の京都。恋愛ではなく友情。思ってた以上に爽やかになりました。

前より良くしようとか、クオリティとか、そういうことは考えずに書いた。とは言いつつも小説を書き終えたのは4月以来(しかもそれは公募に出したので新作公開は1月以来)だったのでドキドキしていた。

けれどさっそく読んでくださった方がいて、とても嬉しかった。1月のより閲覧数とかを含む反応も良く、ホッとしている。感想はすべてスクショしているよ。これからもお待ちしております。

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ちなみに4月に公募(電撃大賞)に出したのは、二次通過三次落選でした。落ちてしまったけれど、短編は二次通過が12作だったから、本当か?という疑いと嬉しさが残っている。というか三次通過したの3作だけって、もう受賞していいのではとか思ったり。評価シートがいただけるらしいので、今からそれがとても楽しみ。

この作品は少し変えてまた別の公募に出そうと思っている。

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ではみなさま良き連休を。


読んでいただきありがとうございました。サポートしてくださると本づくりが一歩進みます。